センコウガール【第1巻】のネタバレ・感想!

漫画「センコウガール」は長井三郎先生の作品です。

七子(ななこ)が死んだ。

同時に生まれ変わったような姿で現れた美少女不登校児・如月民子(きさらぎたみこ)。

彼女に「名指し」された3人のクラスメイトは、民子の狂気の行動に追い詰められていくが…?

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センコウガール【第1巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

センコウガールのあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

センコウガール【第1巻】のあらすじ

海岸線を笑いながら走り抜ける民子――

 

学校では5日前に自殺してしまった七子という子の話題で持ちきりです。

一番仲の良かった梨香はとても落ち込んでいて、梨香のテーブルを取り囲みながら友人たちが元気を出すようにと励ましています。

 

七子「私まだ信じられないっ。七子が死ぬちょっと前の日だって私と七子・・・・・・くっだらない話で大笑いして・・・・・・今までだって・・・全然・・・気付かなかったよ。」

 

 

民子は、七子の自殺について井戸端会議をしている主婦4人組に遭遇します。

聞いたところによると、自殺した七子は明るく人気者なうえに成績優秀な自殺する理由が見当たらないような子だったんだそう。

そうなると考えられるのは、異性関係・・・!?などと勝手に話を繰り広げています。

 

 

教室では、三浦英子が「死にたい」と言い出し、場が騒然としています。

英子は、女の価値なんて結局外見の美しさだけで、美しさ=若さだと思うんだそう。

なので、10代のうちには絶対死ぬと決めているのです。

ただ、英子は自分が美しいと思っていますが、周りの生徒たちは絶対夏休み中に、また整形したとヒソヒソ話しています。

 

そこへやってきたのが、ボーイッシュな生徒、早川隼子。

家族で焼き肉をしようとなったとき、母親が戸棚の高いところに置いていたホットプレートが原因で、足が満足に動きません。

スポーツ特待生として進学するはずだったのに、未来を断たれた彼女もまた「死んでやる!!」と思っている一人なのです。

 

そして一部始終を田辺曜子はただ、お腹空いたなという気持ちで見ているのでした。

 

その時、一人の生徒が恐る恐る口を開き、七子が死んだ日の夕方頃、如月民子と一緒にいるのを見たと言って、その場を震撼させます。

6月から不登校の民子と七子が一緒にいるなんて・・・

そもそも二人が仲良かった記憶すらありません。

 

ざわつく教室。

先生が入って来て場を鎮めたその時、息を切らした如月民子が教室へ入ってくるのです。

 

いきなり曜子を名指しした民子。

バタバタと目の前にやってきたかと思うと、七子の席に飾られた花を見て、何を感じたかと曜子に問います。

ただ曜子はお菓子がたくさん置かれているなとしか思わないとあっさり答えるのです。

 

先生に注意されて我に返ったのか、民子は保健室へ行くと言い出します。

それから教室を出て行く時、英子と隼子を名指しして、不気味に笑いながら教室を出ていくのでした。

 

英子隼子(名指しした意味・・・どういうこと・・・まさか・・・バレてる!?)

(私があいつを学校に来させない様にしたこと。)

(また学校に来たのはまさか・・・・・・復讐?)

センコウガール【第1巻】のネタバレ

結局一日中保健室で寝ていた民子は、また走って家へと帰っていくのです。

途中、持っていた折り畳みのナイフがポケットから落ちて、拾い上げるとまた笑いながら走りだすのでした。

 

放課後――

クラスメイトたちは、今日の民子の話でもちきりです。

そもそも民子が不登校になったのは、陰湿なイジメが原因だと思われていました。

体操着入れにヨーグルトが入れられていた時「まただ・・・」と呟いた民子は、洗えば大丈夫だからと、先生には内緒にしておくようにといって教室を出て行きました。

ちょうどその時、英子と隼子が笑いをこらえている姿を見た生徒がいました。

そうなると考えられるのは、復讐しかありません。

 

電車に乗ろうとしている民子に、チャラチャラした見た目のコーキが声をかけますが、しつこく付きまとっていると「触るな!!」と怒鳴り、頭突きされてしまうのでした。

 

英子は大学生の彼氏の家に転がり込んでいるようで、不安な気持ちを落ち着かせるかのように甘えています。

内心、この男のことを(バーカ。)と思いながら・・・

隼子は怪我によって断たれた自らの人生を悲観するようなことを言って、母親に反抗してみせます。

それもこれもすべて民子が帰って来たからとしか思えないのです・・・

隼子(また学校に来させないようにすればいいだけ。)

 

 

翌日、学校へきた民子は上履きがボロボロにされ、中に画鋲が入れられているのを見つけます。

けれど動じる様子はなく、画鋲をゴミ箱に入れるとそのボロボロの上履きを履いて歩きだします。

影からその様子を見ていた隼子は、ただ茫然としています。

 

席には、ブスだのバカだのと落書きがされ、またヨーグルトかなにかがかけられています。

今度は英子の仕業なのか、にやっと笑みを浮かべ様子をうかがっています。

けれど、民子は雑巾を持ってきて綺麗に掃除すると、満足気に席に就きました。

ざわつく教室・・・。

けれど曜子は相変わらずお腹がすいた・・・しか頭にないのでした。

 

梨香は、七子の葬儀の後に七子の家を訪れた時のことを思い出しています。

警察に七子が悩んでいた様子がなかったとしか言えなかったことを話しました。

どうして七子は死んでしまったのかと訊ねる梨香に、七子の母は声を荒げて答えました。

 

母「やめて。駄目なの無理なの。」

「どうしてもどうしても私あの子を受け入れることできなかった。」

「今となってさえ・・・・・・」

 

結局、七子は何かに悩んでいたんだろうとしか考えられません。

それを幼馴染の自分は聞かされることなく、なぜか七子の死の直前には自分ではなく民子と居たという事実が、胸をさらに苦しくさせるのです。

 

放課後――。

靴が無いと騒ぐ英子。

友達たちは、冗談を言って一緒に探すこともなく先に帰っていってしまいました。

そんな英子が見たのはニヤリと笑って、靴を手に持つ民子です。

次の瞬間走り出した民子は、屋上まで英子をおびき寄せると、柵の向こう側に靴を捨ててしまいました。

 

英子「あんた!!目ざわりなのよなんでまた戻ってきたのよ!!大っ嫌い!!」

「・・・私がやったってわかってんでしょ!ヨーグルトとか落書きとか・・・・・・上履きは私は知らないけど・・・」

「だから!?何コレ?復讐のつもり!?バッカみたい!!」

民子「復讐?何それ?」

 

民子が取り出したのは、あの日スカートから落ちた折りたたみナイフです。

 

民子「あれ?怯えてるのね安心していいのよ。」

「私三浦さんのこと、殺してあげようと思って」

英子(な なにこいつ・・・・・)

民子「わあすごい汗。それにすごーくふるえてるよ?」

 

隙を見て逃げ出そうとした英子ですが、足の速い民子にあっさりと出口を塞がれてしまいます。

 

英子「なんなの――あんた―――――おかしいんじゃないの――!!?なんで――!?なんで私がこんな目に――」

民子「だって・・・三浦さん「死にたい」ってよく言ってたじゃない。」

「・・・・・・冗談だったの?本気じゃ・・・なかったんだ・・・」

 

英子は初めて民子を見た、あの日の悔しさがこみあげてきました。

 

英子「あんたに何がわかんの―――っ!!」

「あんたみたいに最初から持ってるやつにわかりっこない!!私は本気で 私の本気あんたになんか・・・」

 

俯いていた民子がゆっくり顔をあげると、大量のヨダレを垂らしながら笑っています。

そのヨダレを手で拭うと、ナイフを持って駆け出したのです。

 

追い込まれた英子。

眼下に広がる地上の景色の中に、ローファーが一つ落ちて行きます。

 

英子「七子を殺したのもやっぱりあんたね・・・」

「あの日ここで・・・あんたが・・・七子を―――」

民子「・・・七子はね。私が天使に見えるって言ったの・・・・・・」

「ねえあんたは?私がどう見える?」

「ねえ。なぜ死にたいの?」

 

 

英子はとにかくブサイクでした。

けれど、そんな英子をただ一人可愛いと言ってくれていたのが祖母でした。

ある日父から言われた「ブタみてえな汚ねえ顔でヘラヘラ笑うなや メシがマズくなるだろ~が!」の一言で、笑えなくなってしまいます。

母は綺麗になるために整形をしていて、英子も早く整形するようにとまで言われてしまうのです。

 

祖母を失い、学校ではイジメに遭い、悩んでいたある日、化粧品と出会うのです。

化粧をしてまた笑えるようになった英子でしたが、まだ中学生なのだからと先生に注意されてしまいます。

 

家に帰れば、母と同じように鏡で自分の顔を見て過ごす日々。

また母の顔が変わっています。

母のように綺麗になりたい英子は、整形を受けさせてほしいとお願いし綺麗な顔を手に入れました。

ちょうどその頃、ママの顔が整形のしすぎで、とても不自然であることに気付きます。

まるで老いに逆らうかのような顔が気になって仕方がないのです。

けれど英子も整形が止められず繰り返すうちに、ふと自分もママみたいになってしまうのではないかという不安が頭をよぎるのでした。

 

英子「――あんたなんかに絶対わからない。私の死んじゃいたくなる気持ちなんか・・・」

「私にはあんたが悪魔にしか見えない。」

民子「悪魔にみえるの?私が。」

 

民子はコロリと態度を変えて、じゃあもうどうでもいいと屋上を立ち去ります。

 

英子「ちょっとなんなの・・・あんた・・・一体何がしたいのよ・・・?」

民子「私は、「本当に死にたがっている人」が死ぬ時の顔が見たいだけ!」

センコウガール【第1巻】の感想

非常に緊張感のある内容でしたね。

人気者だった七子の死。

そしてその直前にイジメからか不登校になっていた民子といる姿が目撃されていること。

久しぶりに学校へやってきた民子が、名指ししたのは3人のクラスメイトでした。

2人は民子へイジメをしていた犯人で、毎日のように死にたいと言っているような英子と隼子。

ただ曜子が目をつけれらた理由だけはよくわかりませんでした。

曜子、梨香あたりにも闇がありそうで、これからの展開が楽しみです。

 まとめ

以上、「センコウガール」のネタバレを紹介しました。

実際に絵も交えて読むとなお面白い作品です!

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