センコウガール【第2巻】のネタバレ・感想!

漫画「センコウガール」は長井三郎先生の作品です。

七子(ななこ)が死んだ。

同時に生まれ変わったような姿で現れた美少女不登校児・如月民子(きさらぎたみこ)。

彼女に「名指し」された3人のクラスメイトは、民子の狂気の行動に追い詰められていくが…?

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センコウガール【第2巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

センコウガールのあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

センコウガール【第2巻】のあらすじ

民子のいなくなった屋上。

手すりの外側に立っている英子は、わかったようなことを言ってバカにして・・・と唇を噛んでいます。

雨に濡れて滑りやすくなった屋上の床。

英子はそのまま後ろに向かって転落してしまうのです。

 

しかしなんとか校舎の屋根の部分に捕まることが出来ました。

けれど落ちたら死んでしまうのは確実です。

ふいに七子の顔が浮かびます。

 

必死にもがくと、なんとか手すりの柵に手が届きなんとか助かることが出来ました。

しかし手からは血があふれ、ただただ痛みを感じているのでした。

 

小学生になった民子は、帰り道誰かに付けられている気がしてお母さんに相談しました。

けれど結局何もなかっただとか、男誘うような真似でもしたんじゃない?と聞く耳を持ってくれません。

挙句の果てには、塗っていない口紅を塗っていると言いがかりを付け、怒鳴り散らされてしまうのでした。

後日、学校の帰り道。

後ろから付けて来ていた男に騒いだら刺すとナイフで脅され、森の中で襲われてしまうのです。

とっさに、草を掴み投げつけ男の隙を狙って逃げ出しました。

 

民子(じぶんのことは、じぶんで・・・なんとかしなきゃ・・・)

 

この日から民子はナイフを持ち歩くようになったのでした。

 

そんな過去の悲しい夢を見ていた民子は、目を覚ました保健室の窓から曜子が一人パンを食べているのを見つけ声をかけます。

相変わらず無関心な態度の曜子。

同じパンが大量にビニール袋に入っているのが気になります。

民子「ソレおいしい?」

曜子「別に。おいしいとかわかんないし。」

民子「えっ。おいしくないのにそんなに食べるの?なんで?」

曜子「・・・・・・からっぽだからかな。」

センコウガール【第2巻】のネタバレ

その頃、教室では連絡のつかない英子のことをクラスメイト達が噂しています。

民子に殺されたのであれば、次は自分なのではと隼子も気が気ではありません。

気分が悪くなったと、隼子は早退すると教室を出ましたが、門のところで民子に見つかってしまいます。

 

帰ると言って突き放そうとしても、ついていくと言うので、杖で腹部を攻撃し、その間に逃げ出します。

けれど、民子はすごい勢いで追いかけてきます。

隼子はあの体育の授業の時のことが思い出されます。

すごい成績を残し、インターハイにも出られるような記録を出した民子。

けれど、部活には入っておらず興味もないと答える姿に、自分は何年も走り続けた挙句に怪我をして全てを失ってしまったのに、何も努力していない民子が才能を持っているのが許せなかったのです。

 

隼子「マジふざけんじゃねぇ――――!!この乳デカ女!!おまえが悪いんだよ!!復讐とかマジふざけんな――っ!!」

 

けれど民子は復讐をしたいわけではない、殺してあげようとしただけだと言って笑いながら付いてきます。

テトラポットにつまずいて転んでしまった隼子に、民子はナイフを持って馬乗りになりました。

 

民子「早川さんも「死にたい」って口ぐせだったでしょ。だから私が殺してあげるって言ってんの。」

隼子(こいつ頭おかしい。)

民子「私は・・・・・・すごく後悔してるの。」

「七子を、殺してあげられなかったこと・・・」

 

あの日、海岸にいた民子は七子の悩んでいる姿を見ていました。

まるで壊れたロボットのように「死にたい」と繰り返すだけだったのです。

だからつい「殺してあげようか」と言ってしまいましたが、悲しいような、うれしいような、寂しいような、でもすごく穏やかな不思議な表情をしていました。

その後、何か吹っ切れたように笑って「そのときはそうだね 民子が私を殺して。」と言って立ち上がると学校に一緒に行かないかと誘いました。

けれど民子は断り、七子は一人で学校へ行き自ら命を絶ったのでした。

 

死ぬことをあんな穏やかな顔で受け入れた七子の死んでいく瞬間の顔が見られなかったのが心残りで、民子もまた同じ黒い箱の中に閉じ込められた一人なのです。

もちろん民子も生きたいうちの一人。

そうなると死にたいと言っている隼子を殺すしかないというのが民子の主張です。

 

民子「ああ大丈夫 私人を殺すのは初めてじゃないから。」

「今度はきっとうまくできるハズよ!」

隼子(英子でも七子でもないなら。誰を殺したの・・・?)

民子「ねぇ早川さんは本気で死にたいんでしょ?」

 

隼子は友達との約束も断り、休みの日も練習をして陸上選手だった父の期待に応えていました。

けれどある時からライバルに勝てなくなりました。

食事も制限し、必死に努力するも1位は取れないのです。

ある日、焼き肉でもと父が提案した日、母が戸棚の上に置いたホットプレートが膝を直撃し、走ることが出来なくなってしまったのです。

早くしないとどんどん置いて行かれることは分かっていましたが、自分の足に意味なんてないと思うばかりで、悲観的になっていったのでした。

 

そんな過去のトラウマを思い出すうちに、怒りがこみ上げ、民子を突き飛ばすと、杖で襲いかかり、揉み合いになった結果、そのナイフで民子の足を刺し逃げ出しました。

それでも追ってくる民子。

 

民子「走れるのになんで走れないフリしてんの!?」

隼子「おまえなんかにわかるかよ!!大キライな親に大キライな走ること強要されて・・・あげくに、ケガのロスでどんどん他のヤツに追い抜かされて・・・」

「もうどうにもなんねーんだよ!!」

民子「どうにもならないことないじゃん。大キライなら死にたくなるほど絶望しないで。もう走れないから他の好きな事出来るって喜べばいーじゃん。」

「そんなあてつけみたいにふてくされてなくていいじゃん!」

「ほんとは早川さん・・・死にたくなんかないし走るのだって好きなんでしょ。」

 

もうそれ以上、民子が追ってくることはありませんでした。

 

 

幼い頃、民子の母には安藤くんという恋人がいました。

頻繁に二人で旅行へ行き、お金は全て安藤くんが持ってくれていて、今回こそはきっとうまくいくと大喜びしていることもありました。

 

そんな夢から覚めた民子が見たのは、家中を飛び回るたくさんのハエです。

ハエは庭からやってきているようで、手のような部分が土から見えています。

民子はそれをじっと見ているのでした。

センコウガール【第2巻】の感想

英子はなんとか命拾いしたものの、怖くて彼氏の家に引きこもっている状況でした。

しかしクラスメイトたちは民子がやったんだと噂し、次は隼子の番だと言っていました。

恐怖を感じた隼子は早退し、民子に見つからないよう帰ろうとしますが・・・

いとも簡単に見つかってしまい、後を追われてしまいました。

窮地に追い込まれた隼子は、自分の苦しみを民子にぶつけ逃げ出しましたが、どうやら走れないと言いながらしっかりと走れたことが明らかになりました。

自分の弱さに気付く英子や隼子たちに対して、民子の闇は深くなるばかりで、家にあったハエのたかる死体のようなものは一体誰なのでしょう。

 まとめ

以上、「センコウガール」のネタバレを紹介しました。

実際に絵も交えて読むとなお面白い作品です!

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