来世は君のもの【第6話】のネタバレ・感想!

「来世は君のもの」第6話を読みましたのでネタバレを紹介します。

神江もず先生の作品です。

琴道が願いを叶えた女性は「幸せ」と言っていた。

しかしその姿は、幸せとは思えなかった。

さやは辞めさせようとするも、女性は立ち去ってしまった。

「人を好きになった事ある?」と残して。

その時、さやの頭には前世の記憶が流れた。

▼31日間無料&600P今すぐ読める▼
U-NEXTで「来世は君のもの」を無料で読む

スポンサードリンク

「来世は君のもの」のあらすじ・ネタバレ

以下、ネタバレをご紹介しますので、ご注意ください。

来世は君のもの【第6話】のあらすじ

「……っ」

(ふらふらする。最近試験で神社に行けてないせいかな…。何だかおかしい…。行かなきゃ…。私本当に、近くに居ないと駄目なんだ…)

部屋でふらついたさやの顔色は悪かった。

「さや、どこ行くの」

「出かける」

弘の質問に一言だけ残して、さやは家を出た。

 

鳥居の見える所で木に寄りかかって休憩をするさや。

(帰ろ…)

歩きだしたところで、さやは前にフラッと倒れかけた。

倒れる所で、琴道がさやを受け止めていた。

「お目覚めですか」

「林の中で倒れていたそうですよ」

目を覚ましたさやにお面の少年少女が声をかけた。

「あなた達が運んでくれたの?」

彼女は体を起こして問いかけた。

「いえ琴道様が」

「は?な…何で…あいつが…」

「邪魔だったと言っていましたよ」

「なっ」

琴道が運んでくれたことに驚くさや。

「それはそうとさや様。前も申し上げましたが、貴方様がこうして生き長らえているのも、ひとえに琴道様のお力あってこそ。日に一度はおいで下さい。」

「…来なかったら?」

「死にます」

念のために聞いたさやだったが、断言され言葉に詰まる。

そこに琴道がやってきた。
「早く死んでくれても構わないのだがな。しかし人間は死を恐れ、生に執着する。お前もそうだ。浅ましい」

それだけ言い残して、琴道はそのまま歩いて行った。

来世は君のもの【第6話】のネタバレ

「さや、もう食べないの?」

「食欲なくて」

「食べる気がないなら、先に言いなさいよ」

「後で食べるから」

「自分で何か作りなさい」

母親はさやの心配をすることなく、また彼女の言葉を聞かずに、ご飯をゴミ箱に捨てた。

彼女は悲しそうな顔をしていた。

「さや」

「何?」

「最近具合悪そうだから…」

リビングをでたさやに弘は後ろから声をかけた。

「別に気のせいだよ」

「そんな事ない。バイト始めてからずっとそうだよ。無理してるんだ」

「無理なんかしてない。弘に何がわかるの」

「わかるよ。だって俺は…さやのこと…」

―ガチャ

「ちょっと何騒いでるのよ」

「何でもない」

母親が来たところで、さやはそのまま2階に上がっていった。

そして弘は母親に頼みごとをした。

「母さん。頼みがあるんだけど…」

 

「……え?どういう事ですか!? もう来なくていいって!!」

「お母様から電話があってねぇ…。学校の妨げになってるようだからやめるようにって…」

さやが神社に行くとおばあさんからそう言われた。

「私そんなの知りません」

「あらそうなの?」

「私大丈夫です!」

「でもきっと心配されてるのよ」

「…母は…心配なんて…」

「……。大丈夫よ。またいつでも戻ってらっしゃい」

さやの肩に手を添えて、おばあさんは声をかけた。

 

「お母さん どういうこと?私がバイトやめるって…何でそんなこと」

さやは家に帰るなり、母親に訳を聞いた。

「だってあなた最近調子悪いんでしょう」

「そんな事ない!」

(きっと弘が言ったんだ)

「いいじゃない。バイトなんて、また探せば」

「そういう事じゃなくって…」

「あなたの事を心配してるのよ。ちゃんと体調が戻るまで、学校も休みなさい」

母親はさやの声に耳を傾けずに、彼女の頬を触りそう言い残していった。

(それが嘘だとわかっているのに。どうして嬉しいと思ってしまうんだろう)

ベットに横になりながら、さやは考えていた。

しかし途中でどうでもよくなってしまった。

琴道のことすらも…。

 

それから3日。

さやの指の感覚が無くなり、音が遠くなり、色が消えた。

彼女が目をうっすらと開けたが、また目を閉じていた。

「!!び…びっくりした…」

再度、目を開けるとお面の少年少女が目の前に仁王立ちしていた。

「「さや様」」

「何故いらっしゃらないのですか?このままでは死にますよ。せっかく琴道様が、生かして下さっていると言うのに」

「元々死んでる様なものなんでしょう。ならそれで構わない」

少年少女の言葉に下を向いて答えるさや。

その言葉に少年少女は顔を見合わせた。

「貴方様が無用に命をすり減らせば、琴道様にも影響するのですよ」

「えっ。どうせ死んだら、魂は取られちゃうんでしょ!!」

「はいですが…摺り減らされた力はそのままなのです。このまま力が失われれば、我々式神も消え失せます。どうか、どうかお帰り下さい」

「……そんなの…今の私には関係ないじゃない」

少女のお願いを無下に断ろうとした。

「では昔は?」

少女はさやの目の前に立ち、彼女の頭に手を添えた。

 

―ズシャッ

「誰か…助けて…。この薬があれば…弟が助かるの…」

着物を着た女性が崖から落ち、血を流しながら助けを求めた。

「助けてやろうか。お前の魂と引き換えだ」

彼女の前で男が立って、手を伸ばした。

「弟は助かりました。どうか私の魂をお取り下さい。ありがとうございます」

さやにそっくりの女性は神社に赴き、助けてくれた男に頭を下げた。

「恐ろしくはないのか。全ては奪われ無になると言うのに」

「恐ろしいですとも。ですが…晴れやかな心持で…」

男は女性の予想だにしない言葉に困惑していた。

「自分の命が惜しくなり、命乞いでもするかと思ったのだが。恐れ、怒り、憎しみ、どす黒く陰った魂こそ価値がある。そうだ。お前が一番幸福な時に、その魂を買うとしよう。幸せを奪われる事の、絶望に怯えながら天命を生きるがいい」

男はそう言い残して居なくなってしまった。

残された女性は悲しそうな顔をしている。

(…それならば、今とってしまえば良いのに)

「お前さん。そこは恐ろしい神さんが封印されてるんだよ。願掛けなんかやめときな」

女性が鳥居を拭いていると、おばあさんが声をかけ、すぐに立ち去って行った。

 

さやの目には涙がたまっていた。

「思い出されましたか」

少女はさやに問いかける。

「……っ。それが何だっていうの。あれは今の私じゃ無いわ」

前世の記憶を見ても、彼女は否定をする。

その時、少年と少女はスゥッと姿が消えた。

(ど…どこに行ったの…⁉まさか消えて…)

「私のせいで…?」

(そもそも…何で私は今生きてるの⁉あの時の私の魂を奪う事も出来たのに)

「琴道は…どうして…」

自分のベッドの中で、さやは考えていた。

 

「さや?どうしたの?」

「少し出かけてくる」

階段を下りていると、下に居た弘が声をかけた。

「何言ってるの?ダメだよ。こんなにフラフラで」

「大丈夫だから!」

弘はさやの目の前に立ち、彼女を止めている。

―ダンッ

「行かせないよ」

無理やり行こうとする彼女のうでを掴んで、弘は彼女をとめた。

▼31日間無料&600P今すぐ読める▼
U-NEXTで「来世は君のもの」を無料で読む

来世は君のもの【第6話】の感想

個人的にですが、弘さんウザイです。

前回はかっこいいとか思いましたが…。

さやさんのことが好きなのかなって思いますが、何か正義感を振りかざして、余計なお節介をしていてムカつきました。

母親も母親です!

心配もしないで、ゴミにするなんて…。

しかも弘さんの言うことは、すぐに実行に移すなんて、おかしいです!!

さやさんも母親に愛されたいのでしょうね。

だから嘘と分かっていても、嬉しく思ってしまうのではないかな。

前世のさやさんですが、弟が助かって喜んでいましたが、何故魂を持っていかれるのを拒まなかったのでしょう。

不思議に思うことが多々あり、先が気になります。

まとめ

以上「来世は君のもの」のネタバレをご紹介しました。

U-NEXTFODmusic.jpといった電子書籍サービスで配信中です。

ぜひチェックしてみてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です