漫画「サクラ色の傷痕」は、かわちゆかり先生の作品です。
たった1枚の家族写真。それは果乃にとって一瞬の幸福だった──。
部屋から一歩も出してもらえず、母の虐待を受ける日々の5歳の果乃。
ある日、「新しいパパよ」と母が男を連れ帰った。
そして、妹・莉乃が生まれるが、母の虐待に加え、父からも暴力を受けるようになった。
父は母を捨て、母も幼い子供二人を残して出て行った。
誰にも助けを求められず、姉妹は飢えと孤独で命の危機にさらされて──?
ネグレクトの親元から児童養護施設へ。幼い姉妹の過酷な運命を描く!!
数ページの試し読み程度であればいくつものサービスありますが、もっと読みたい方のために無料で漫画が読めるサービスを紹介します!
下記のボタンで紹介しているFOD・U-NEXT・music.jpで配信していますので、お好きなサービスをお選びいただけます。
目次
サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】のあらすじ・ネタバレ・感想
ネット上の広告でも見かけるので気になった方はご覧になって見てください。
サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】のあらすじ
「結局はカネなんだ。カネのあるやつが権力を勝ち取るんだよ!
オレはおまえに何をしてやれる、カネがないから何もしてやれない。
妹を捜してやることも…!」
蓮の言葉を反芻しながら、ひとり帰宅する果乃。
持ち帰ったペアカップは無残に割れていました。
果乃(連…早く帰ってきて…)
カップをボンドで繋ぎながら、涙に暮れる果乃。
その晩、蓮が戻ってくることはなく、果乃はテーブルに伏したまま朝を迎えてしまいます。
――
財前「ダメだダメだ、姿勢がなってない。ちゃんと鏡を見ろ!」
果乃は蓮のことが気にかかってレッスンに身が入らず、財前先生に叱られていました。
「男のことでも考えてたんだろう」と言われて、とっさに否定する果乃。
ウソがばれて強かに頬を打たれ、事務所に呼びつけられてしまいます。
――事務所にて
財前「なぜ私がここに呼び出したか、わかるか?
私はウソをつく人間がキライだ。『偽り』は人間関係を壊す。
正直に答えなさい、昨夜いっしょにいたあの男とはどういう関係なんだ」
昨夜の出来事を知られていることに愕然とする果乃。
一緒にいた男(蓮)との関係について、繰り返し詰問する財前。
ウソを重ねるほど逃げ場がなくなることは、果乃自身よく分かっています。
だからといって答えるわけにもいかず、唇を噛みしめることしかできずにいました。
痺れを切らした財前は、果乃の腕を引いて、ある部屋へ向かいます。
向かった先は、隔離施設のような殺風景な部屋でした。
財前はそこに果乃を押し込め、外からナンバーロックをかけ閉じ込めてしまいます。
財前「私は、きみに絶望したよ。どうやら、きみをイチから教育しなおさなきゃならないようだ」
サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】のネタバレ
バス事故以来記憶をなくし、見知らぬ女性のもとで「さやか」として育てられている莉乃。
その日は、学校の遠足の日でした。
養母はバス事故を思い出させたくない一心で、はじめは遠足を休ませるつもりでいました。
しかし担任の先生から、本人が楽しみにしていると聞いて、参加させることにしたのです。
養母「さやか…ママと約束して。何があっても事故のことは思い出そうとしないで…」
お弁当を手渡し「さやか」を抱きしめる養母。
皮肉にもこの言葉が、莉乃の記憶を呼び覚ますトリガーとなってしまいます。
クラスメイトに飴を分けてもらったとき。
運転手が急ブレーキを踏んで、バスが揺れたとき。
公園でウサギを抱いているとき。
飴をくれた見知らぬ女性…
崖から転落するバス…
大切なウサギのぬいぐるみ…
おぼろげながら、莉乃は失った記憶を取り戻していきます。
――
遠足から帰った莉乃は浮かない顔をしていました。
遠足に持って行ったお弁当は、まったく手を付けられていません。
更には捨てたはずのウサギのぬいぐるみを持って、養母に問いかける莉乃。
莉乃「ねぇママ…なんで…この子捨てたの?」
養母「なんでって、よ…汚れてたからよ。き…きたないからママが捨てた…のよ」
莉乃(きたな…い?)
莉乃は、自分のぬいぐるみがゴミ捨て場にあるのを偶然見つけて、ゴミ袋を開けて持って帰っていたのです。
養母「さやか…そのうさぎ…ずっとママに内緒で隠し持ってたの?どうして…」
莉乃「なんでか…わかんない。わかんないよ、だけど…さやかには大切なもののような気がする…」
――
翌日、養母は「さやか」の担任に呼ばれ小学校にいました。
担任の先生は、遠足のときの「さやか」の様子を心配していました。
あんなに遠足を楽しみにしていたのに、その日は笑顔がなかった、ということもありますが、写生会で描いた絵が衝撃的なものだったのです。
さやかが書いた絵――
血まみれで転がる沢山の死体の絵を見て、絶句する養母。
養母(あの子は…さやかは、あの日のことを、自ら思い出そうとしている!?)
――
養母が帰宅すると、「さやか」が養母の部屋の引き出しを物色していました。
何をしているのかと詰め寄る養母。
養母の剣幕に怯えながら、自分の正体を問う莉乃。
莉乃「ママ…教えて…頭の中に…もうひとり自分がいるの。さやかじゃない自分が…
ママはみんな知ってるんだよね?さやかは、誰かとバスに乗ったんでしょ?」
――あの手は、だれ…?
大人の、あの手は…
莉乃「アメを もらった…ママは、あの時のおばちゃんなの?ママにすごく似た人…」
莉乃が言い終わる前に、絶叫する義母。
逆上した養母は莉乃の腕をつかみ、痛がる莉乃の声を無視して歩き出します。
そして莉乃を部屋にの中に突き飛ばし、涙ながらに訴えるのでした。
養母「さやかが…悪いのよ…いったでしょう?あの日のことは思い出そうとしないで…て、約束…したのに」
その手にはロープ握られていました。
「約束を破った罰」だといい、莉乃の両手首を拘束し、カーテンを閉め、鍵をかけ…
抵抗する気力もなく呆然とする莉乃を抱きしめ、
「もう、どこにもいかせない」
と呟くのでした。
サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】の感想
果乃と莉乃は、違う場所で、同じように閉じ込められてしまいました。
どこまでも大人に打ちのめされる姉妹が不憫でなりません…
しかし、さやか(莉乃)ママ…
気持ちは分かるけど「事故のこと思い出さないで」なんて言わなければいいのに。
「押すなよ!絶対押すなよ!」じゃないですが、そんなこと言われたら却って気になっちゃいますよ!
まだ読んでない人は是非無料で読んでみてください!
まとめ
以上、「サクラ色の傷痕【第13話/罰×バツ】」のネタバレを紹介しました。
実際に絵も交えて読むとなお面白い作品なので、是非、下記の記事で紹介している無料で好きな漫画を読む方法からお試しください!
サービスの内容を細かく紹介しています。
コメントを残す