砂漠に降りそそぐ龍の雨【第12話】のネタバレ・感想!

「砂漠に降りそそぐ龍の雨」第12話を読みましたのでネタバレを紹介します。

SUMMER先生の作品です。

うなされていたスウをレンが起こした。

スウは寝言で”ダン”と口にしていたとレンは、それは故郷の餅屋の名前と嘘をつく彼。

そしてレンもスウに嘘をついた。「頭をぶつけて倒れた」と

一方でサハラの前には人が集めていた。罪人が。

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砂漠に降りそそぐ龍の雨のあらすじ・ネタバレ・感想

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砂漠に降りそそぐ龍の雨のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

砂漠に降りそそぐ龍の雨【第12話】のあらすじ

スウの神宮では驚くほど単純な日課を過ごしている。

朝起きてからゆっくりと支度をして皇子の寝室へ行き、まだ寝ている皇子を起こすこと。

「サハラ様。お目覚めになられましたか?」

皇子はなかなか可愛い子供で、食事はあまり食べようとしないのは問題だが、最近はそれなりに食べるそぶりは見せてくれるようになった。

「スウ。スウ~」

サハラはスウにとてもなついている。

スウはそれは幸いとその方が扱い易いからと思っていた。

「スウ!あれ何? あれは何してるの?」

「どれどれ…?」

サハラとスウは屋上から下を見下ろしていた。

(今まで皇子はただ喋るのを、我慢していただけだったようだ。最近は子供らしい質問ばかり口にする)

スウは下で作業している人を見て、サハラの質問に答える。

「ああ…。あれは提灯をぶら下げているんですよ。もうすぐ祝祭ですから宮廷のあちこちに飾り付けるんです」

「スウ!」

「はい。サハラ様」

「ちょうちんって何?しゅくさいって何?」

サハラの連続の質問に、スウは一瞬困惑しながら答える。

「ええと…提灯は蠟燭の入れ物のようなものです。それをかけておくと夜でも灯りで明るいんですよ」

「どうしてそんな事するの?」

「どうかこの国に龍を降ろしてください~と天に向かってお願いするためですよ。ラハンの繁栄…ですからラハンの国民が、ずっと幸せに暮らせるようにということです。」

「どうやってお願いするの?」

サハラは違う質問をする。

「あの中に灯をともせば、天からそれが見えると言われているのです。天の上まで届くランタンを飛ばしたりもしますよ」

スウは手振りを入れて説明する。

「天の上?」

「はい。私も何度か見たんですが、恐らく今年は皇帝陛下のご健康を祈願するために、普段よりたくさんのランタンを飛ばすんじゃないでしょうか」

「本当に壮観ですよね。スウは帝都で、祝祭日を過ごした事があるのですか?」

後ろからレンが現れて話に加わった。

「公子様。いいえ帝都には来たばかりなので、ここで祝祭日を過ごすのは初めてです」

「きっとここからもよく見えますよ。見た事があるんです」

レンはレンの横に座り、スウを見て笑って言う。

砂漠に降りそそぐ龍の雨【第12話】のネタバレ

(祝祭日もここで過ごせという事か…)

レンを横目にスウは思った。

(仕事自体はどこか怪しいという点を除けば悪くはない。こんなにゆっくり過ごすのは人生で初めてかも知れない。とりあえずもっとも重要な皇子が難しい相手でない事。仕える内容も難しいものはないし。毎日門の前に届けられる食事も素晴らしいし、洗濯も門の前においておけば持っていってくれて…
必要なものは毎日、顔を見せられる公子様へお願いすれば持ってきてくれて、本当に静かで平穏だ。
だからこそ逆に不安!!)

頭にサハラをのせたまま、掃き掃除をするスウは一人考えていた。

(数日しか過ぎてないけど…ダンは元気かな?もっとも気にかかるのは、マヤ女官様の頼まれた任務をきちんと遂行できなかった事だ。次の日すぐにここに連れて来られて、報告もできなかったし。裏切ったと思われているかもしれない…。受け取った報酬は返すべきか?いや、まずは報告を…はあ…まったく…)

スウは考えながら、サハラを高い高いしたりして遊んだ。

サハラはキャアッと楽しんでいた。

 

「これはお願いされたものです」

「ありがとうございます。こんなにも…」

机にたくさんの本が置かれていた。

「このくらいならいくらでも」

スウとレンが話す横で、サハラは机にある本に手を伸ばす。

「最近皇子様がすぐに寝付いてくれなくて。お休み前にお話を聞かせて差し上げれば良いかと思って…」

「あ……寝る前に聞かせる話ですか?」

「はい。先に私が内容を見てみます。簡単な言葉に変えてお話しした方がいいと思いますので。私などがこんな事を申し上げるべきではありませんが、皇子様は…本当に驚くほど何もご存知ないのです!!」

スウがキッパリと言い切ったことにレンは笑った。

「フフッ…」

「笑い事ではありませんよ!皇子様の補佐官でいらっしゃるなら、真剣に聞いてください!」

「あ…はい」

返事はしたもののレンはまだ笑っている。

「決して皇子様の知能が低いのではありません!はじめは言葉も全く話せないのかと思いましたが、そうではなく、難しい言葉も説明すれば、すぐに理解されます。言葉自体に対する理解力はお持ちという事ですよ」

2人の話には入らず、サハラは本を1冊持ち出していた。

それを気にせず話を続ける。

「言葉はある程度、早々に理解されていたのに、他人と言葉を交わす機会がなくて、話す方法を知らなかったように思えます。もしくは皇子様は…なにか大きなショックをうけて失語症になられたとか⁉
そうだとしたら原因を先に解決しなければ!」

一瞬、鋭い目つきをしたレンだったが、スウの言葉にいつもの噓くさい笑い方をした。

「皇子様のご病気に関しては極秘事項です。そして私も皇子様にお仕えして、いくらも経たない一介の護衛ですので、皇子様の以前のご様子については、よく知らないのです」

(一介の護衛…。そんな者が希望を伝えてから、一日で宮廷の蔵書を何冊も持ってこれるはずがない。
そんなこと言って俺が信じると思っているのか?)

スウはレンの言葉を疑っていた。

そんなスウにサハラが近づいてきていた。

「スウ~これがいい。これ読んで!」

1冊の本をスウに渡した。

「あ…これは…異国の物語を集めたもののようですが…」

「これ!」

スウは横目にレンを見た後、彼に声をかけた。

「あの…よろしければ、公子様が皇子様に直接読んでいただけませんか?実はまだ長い文書を読むのが慣れなくて」

スウの頼みにレンは困惑した表情をした。

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砂漠に降りそそぐ龍の雨【第12話】のみんなの感想

スウさんの1日の流れの話でしたね。

今までがどんな日課だったか分かりませんが、奴隷ともなればゆっくりする時間はなかったのでしょう。

今の生活が怪しく思わないわけありませんね。

そしてダンさんの心配、マヤ女官の仕事の報告と気になる所はあるみたいです。

スウさんとダンさんはどんな関係なのでしょう?

夢でも一緒にいましたが、なにか特別な関係ではないかと思います。

マヤ女官に関しては、スウさん当たってますね。

”裏切った”と思われていますから。

サハラ様かわいらしさが増しましたね。

普通の子供のようにしか感じません。

選んだ本に何か意味があったりするのでしょうか?

スウさんはレンさんに本を読ませようとしてましたが、もう少しサハラ様と触れ合わせようとしてる感じですかね。

スウさんは所々惜しいですね。

レンさんはそんなスウさんに少しヒヤヒヤしてるのではないでしょうか。

レンさんはサハラ様に本を読んで差し上げるのか、次回の気になるポイントですね!!

まとめ

以上、「砂漠に降りそそぐ龍の雨」のネタバレを紹介しました。

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