漫画「王様ランキング」は十日草輔先生の作品です。
王族の長男で、巨人の両親を持ちながらも、自身は体が小さく、短剣すらまともに振れないほど非力な王子ボッジ。
しかも耳が聞こえず、言葉が話せないボッジは、周りからは次期王の器ではないと噂され、どこか空虚な毎日を過ごしていた。
しかし、ひょんなことから心が通じる「カゲ」という友達を得て、人生が輝き始める。
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「王様ランキング」のあらすじ・ネタバレ
以下、王様ランキングのネタバレをご紹介しますので、ご注意ください。
王様ランキング【2巻／第19話】のあらすじ
部屋の窓から外を見ていたヒリングは、目立たない様、コソコソと歩き自分の部屋へ戻ろうとしているボッジを見つけてしまいます。
城内の人もボッジに気付き、ヒソヒソと話しています。
しかしそんなボッジの姿を見て、ヒリングはダイダが生まれた頃のことを思い出します。
ギャーギャーと声を上げ、テーブルを散らかし泣きじゃくるダイダに付きっきりのヒリング。
その先ではムチャムチャと音を立て、こぼしながら食事をとるボッジの姿があります。
イライラしていたこともあり、ボッジにもっと綺麗に食べるよう注意します。
ボッジが戸惑っているのは伝わりましたが、ガミガミと叱り続けたのです。
剣の練習をしている時には、一生懸命頑張っているボッジに、向いていないからと勉強するように勧めたこともありました。
それから時は流れ、カゲと出会ったボッジが裸で街を歩き帰ってくるようになってからは、他にも多くの人がいる前で、ボッジを叱りました。
王様ランキング【2巻／第19話】のネタバレ
ボッスの遺言が読まれた時、王になると意気込んでいたボッジに気付いていながら、ダイダを王にすると提案したこと・・・
新しい王のお披露目の時、ダイダが発表され、助けを求めるボッジに気付きながら無視したこと・・・
ショックを受けその場から泣きながら逃げ出すボッジに気付いていたものの何もしなかったこと・・・
目を輝かせ、旅に出たいと話すボッジを一方的に叱りつけてしまったこと・・・
そうしてボッジを孤独にしてしまったのは全部自分のせいだったと気づくのです。
ヒリングは一人ベッドに腰掛け、しばらく考えこんでいましたが、何か決意したようです。
部下にドーマスとホクロという一兵士を集めさせると、ボッジの部屋へ向かいます。
突然のことに驚き後ずさりするボッジ。
ヒリングはドーマスに指示し、手話で何か伝えさせます。
ヒリング「あなたの旅を許可するわ」
「ただし！この二人を供につけること」
「あなたを護衛するソードマスターのドーマス」
「そしてこれが・・・」
「唯一志願してくれた兵士で手話もできるわ 身の周りの世話はこのホクロに任せなさい」
「それから目的地は私の実家です 私の親に挨拶したらすぐ帰って来なさい」
それだけ伝えると、ヒリングは部屋を出ました。
その表情はとても穏やかなものです。
部屋の中からはボッジのやる気みなぎる声が聞こえていました。
そしてボッジはドーマスとホクロと共に旅へ出発します。
門のところまで見送りにやってきたヒリングは二人にボッジのことをくれぐれも頼むとお願いします。
ボッジには旅の安全を祈ると言って、3人は城を出て行きました。
様子を部屋から見ていたダイダはニヤリと不気味に笑います。
その瞬間、ヒリングはボッジにもう会えなくなる予感、そしてダイダとも会えなくなる予感がして、身を震わせるのでした。
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王様ランキング【2巻／第19話】の感想
ヒリングはこれまで散々ボッジを責めるような言葉や態度をとってきました。
しかし自分のその行いが、ボッジの自信を失わせてしまったのだと気づきました。
もちろんそれはボッジを心配してのことだったのだと思いますが、いつも責められてばかりのボッジは、どんどんと自信や希望を失っていたことでしょう。
そしてついに、旅を許可しました！
ドーマスとホクロという護衛がついていれば、さすがのボッジも安全そうですね。
しかし、最後にその姿を見て不気味な笑みを浮かべていたダイダの存在が気になります。
旅先に何か仕掛けている可能性もありますね。
まとめ
以上「王様ランキング」のネタバレをご紹介しました。
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