めっちゃコミックで連載中の、「不浄を拭うひと」第11話を読みました。
以下ネタバレとなりますのでご注意ください。
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不浄を拭うひと【第11話】あらすじ
特殊清掃の仕事をしている山田正人は、この仕事の事を人に話すと必ず言われることがあります。
「よくそんな仕事できるよなー。オレ、絶対無理だわー・・」
人の体液とゴミと虫と悪臭にまみれる仕事、そう思われてしまうのはムリもありません。
正人も仕事を始めた頃はなんでこんなことをしなきゃいけないんだろうと、そう思っていました。
野口さん、という人に出会う前までは・・・。
不浄を拭うひと【第11話】ネタバレ
「山田さーん、お忙しいところすみません・・・」
そう言いながら頭を下げているのが野口さんで、正人は近くまで来たついでだからと笑顔で返しています。
愛ちゃんにお土産を渡したくてと手に持っているものを野口さんに見せると、また頭を下げてすみませんと言われてしまいました。
野口さん「愛ちゃーん、山田さんがきてくれたよー」
正人を部屋に通し、もらったお土産のケーキを置いた場所は遺骨の前でした。
正人はそこで手を合わせて、お線香をあげています。
野口さん「昨日の事の様に思っていたら、もう何年も経つんですねぇ・・・」
正人は笑い話でその間に自分は10キロも太ってしまったというと、野口さんも続けて私も老けてしまったと笑い合いました。
野口さんは正人がこの仕事をはじめてしばらくしてからきた依頼者なのです。
その頃の話になります。
正人はある清掃の現場でマンションの住人に頭を下げていました。
住人の一人はこっちまで虫がこないのかとか、ここで亡くなるなんて迷惑だなど言いたい放題です。
「あと隣の人から伝言があるわ!今実家に避難してていないから・・・虫が入らないようにドアに目張りしてくれった!」
そんな注文にもしっかり答える正人は、清掃後の部屋のドアを目張りしました。
この仕事姿は不安・嫌悪、拒否感を持たれて、まるで死に神扱いなのです。
正人(・・・仕事するだけで・・・こんなに邪険にされるとはな・・・はは・・)
自分で決めた仕事とはいえ落ち込んでいたときの事、正人の携帯に着信があり野口さんからアパートの清掃の依頼が来たのです。
正人は明日うかがえることを伝え、部屋の状況はどうなっているのか聞くと、警察からの連絡が来たばかりで詳しくはわからないそうなのです。
野口さん「娘がアパートで亡くなったみたいで、亡くなってからずいぶん経ってたらしくて部屋をきれいにして欲しいと」
離婚後、野口さんは娘さんと疎遠になっており、当時娘の愛さんは18歳で引き取った母親は行方不明になっていました。
死因は急性心不全で発見が遅れて腐敗していましたが、警察の検視の結果事件性はないとのことでした。
そして当日、現場に到着した正人はまた「何か」を連れて帰らないように気を付けないと・・・と最新の注意を払いながら作業を始めます。
正人「それにしても荷物も家具も少ないな・・・ん?この箱なんか入ってる・・・」
そう言いながらその箱に触れたとたん、正人は水に入ったような深く冷たい感覚がしました。
正人(何か・・・いる・・・!!)
妙に小さい、子供のような姿が見えたのですが、もう作業が終わったころだと思って部屋に入って来た野口さんに声をかけられて我に返ります。
正人「遺品といえる者はほとんどなかったのですが・・・こちらの箱が大事にしまわれてしました」
そう言ってその小さな箱を野口さんに私、作業終了のサインをもらおうとしたところ一緒に箱の中身を見て欲しいとお願いされました。
それは構わないが、自分が一緒でいいのかと確認すると、野口さんは頷きます。
野口さん「実は自分と娘は、血がつながってないんです」
「娘は連れ子でして・・・6歳の時に一緒に住むようになりました」
とても大事にしていたのですが、会いちゃんは野口さんに心を開いてくれないまま離婚することとなってしまったのです。
それだけ信用をされていなかったので、一人で見る勇気がないと話しながら箱を開けてみました。
中にははがきが沢山入っており、よく見ると宛名がすべて同じで「野口清」と書かれており、なんでなんだろうと不思議がっています。
もう一つはこの中には小さなメモ帳が入っていて、正人が良かったら読んでみようかと野口さんに提案すると、お願いしますと言われてメモ帳を受け取りました。
中を開くと日記のような内容が書かれており、「おじさんへ」と書かれたページを見つけます。
野口さん「あ・・・私の事です・・・娘はそう呼んでいましたから」
正人「おじさんへ、いつも無視してごめんなさい、怒ったり冷たくしてごめんなさい」
「ずっとずっと、「お父さん」っていいたかった。でもいって何もかえってこなかったらと思ったら、怖くて怖くてずっと言えませんでした」
「すごく公開しています。何も言えなくてごめんなさい」
そこには心を伝えることが出来なかった愛ちゃんの悲しみと、父親への愛であふれていたのです。
その内容に涙を流しながら、野口さんは正人にお礼を伝えました。
野口さん「怖かった・・・何もしてあげられなかったから・・・」
「ずっと中を見られないままだったと思います。でも・・・あなたがいてくれたおかげで、今やっと娘を知ることが出来ました・・・本当に本当に・・・ありがとうございました・・・」
泣きながら正人の手を取り、感謝の気持ちを伝える野口さんの姿を見て、何か暖かいものを感じた様です。
そして愛ちゃんの遺骨の前で話す野口さんは、あれからも時々あの箱を開けて愛ちゃんと話したりすることを正人に伝えました。
野口さん「変ですよね?だって娘と住んだのって、たったの5年なんですよ」
ですが亡くなってからの方が、帰ってきてくれた感じがするから不思議だと言い、あの日正人に会えてよかったと心からの気持ちを伝えました。
特殊清掃の仕事はどんなにベテランになっても、どんなに金になったとしても決して報われることはないと思っていました。
でもこうして感謝されるのであれば、人の心を少しでも軽くすることができるのであれば、身体が続く限りその手助けをしたいと野口さんに出会って思ったのです。
「娘との時間を与えてくれてありがとうございます」
そう野口さんに感謝されて、正人は帰りました。
帰り道、正人はこの仕事は天職だと思い、明日から続く特殊清掃の現場に向けて野口さんのような人の為に気合いを入れようと心に決めました。
正人が帰ったあとの野口さんは食卓テーブルに愛ちゃんの分の夕飯も準備して話しかけています。
「山田さんがきてくれてよかったね、さぁ一緒に食べようか」
「オレは死ぬまでいきなきゃ」
愛ちゃん夕飯の前には、野口さんとの2ショットの写真が飾られています。
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不浄を拭うひと【第11話】感想
とってもいい話でした。
今までの内容とはまた違った感じで、これなら正人が特殊清掃の仕事を続けようと思うのもわかる気がします。
お金も大切ですが、それよりも人に感謝されるっていいですよね。
正人と出会ったおかげで、野口さんは娘さんの本当の気持ちを知ることが出来たのですから・・・。
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