漫画「ゲス不倫されたから復讐してやった」は甲斐今日子先生の作品です。
不倫で人生変わりました――
甲斐今日子先生による不倫オムニバス、3選を収録!!
【ゲス不倫されたから復讐してやった】
夫が不倫しているらしい。長い間捜した夫の不倫相手はアイツだった…全てに気づいた妻は――…
【夫婦スキャンダル】
夫は私に興味がない。ナンパ男と不倫する主婦。一方、夫はナンパ男の妻から「夫を殺して」と依頼されて!?
【家族間スキャンダル】
家族の世話を焼く毎日に飽き飽き。刺激を求めて不倫してみたら、相手は娘の彼氏だった！
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目次
「ゲス不倫されたから復讐してやった」のあらすじ・ネタバレ・感想
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「ゲス不倫されたから復讐してやった」のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください！
「ゲス不倫されたから復讐してやった」のあらすじ
【第1話 ゲス不倫されたから復讐してやった】
主人公の藍子は、夫のコートからラブホテルの領収書を発見して浮気に気がつく。
藍子は昔、夫と同じ会社で働いていて寿退社した。
そして今もその会社に勤めている元同僚の和代に相談することにした。
和代は夫の部下・若菜がアヤシイという。
「夫がどんな女にヨロめいたのか見てみたい！」
と、物陰から若菜の姿を覗き見た藍子だが…彼女の若さと美貌に愕然とする。
さらにショックなのは和代の言葉だった。
和代「彼女みたいに若くて綺麗な女じゃ仕方ないわよね。ドンマイドンマイ」
「ゲス不倫されたから復讐してやった」のネタバレ
【第1話 ゲス不倫されたから復讐してやった】
『彼女みたいに若くて綺麗な女じゃ仕方ないわよね。ドンマイドンマイ』
どういう意味だろう、『年増の子持ち主婦は女として負け』ってこと？
デリカシーに欠けた言葉に傷つくも「きっと和代なりの励ましなのよ」と、プラス方向に考えようとする藍子。
夫は今日も優しい。ニコニコしながら藍子の手料理を食べてくれる。
こんな優しい夫がどうして浮気なんか…
確かに妊娠してセックスレスになった時期はあるけど、だからって浮気していい理由にはならない。
このままじゃダメだ。どうにかしなくちゃ――…
思い詰めた藍子は、若菜と話をつけようと行動に出た。
ショッピング中の若菜を尾行して接触したのだが…彼女は不倫などしていなかった。
藍子（じゃあ一体、夫の浮気相手は誰なの？）
夫の入浴中にスマホをチェックしようとするも、ロックがかかっていてデータを確認できない。
困り果てたところに、和代から「格安ツアーを見つけたので一緒に行かないか」と旅行の誘いがかかる。
気晴らしをしたいと思った藍子は、一も二もなく誘いに乗るのだった。
和代の嘲笑にも気づかずに――
――そう。不倫相手は他でもない和代だった。
藍子の夫・武志は、妻に対する罪悪感を持っていたが、別れ話をすれば和代に「藍子にバラす」と脅されるので、ズルズルと肉体関係を持っているのだった。
和代は藍子を恨んでいた。
こんなに優しい武志だったら、自分の恋人にしてもいいと思ってたのに…
そうとも知らずに彼を射止め、寿退社した藍子が憎かった。
悔しいが諦めようと思ったが…
藍子が妊娠してセックスレスになったのをチャンスだと思い、これを機に不倫を働くようになった。
表向きは藍子とは仲良くしてやり、裏では武志と関係を持つ。
何も知らない藍子を嘲笑することで、心の均衡を保っていたのだ。
温泉旅行当日。
素敵な旅館、色々な温泉にご馳走と、藍子は久々の贅沢を満喫していた。
特に気に入ったのはpH1.2の酸性泉だ。
宴もたけなわ、いざチェックアウト…というところで、藍子は真実を知ることになる。
トイレに行った和代のスマホに着信が入り、着信音を消そうと手に取るも…
ロック画面は和代と武志のツーショット。
不倫相手は和代だったのだ！
トイレから戻ってきた和代に、藍子は「帰る前にもう一度温泉に入りたい」とせがむ。
一番お気に入りの、pH1.2の酸性泉へ――
温泉に浸かりながらロック画面の件を話すと、和代はアッサリ不倫を白状した。
藍子は和代を責めなかった。
「旦那から誘ったなら謝るわ」「私たち『友達』だもの」と言って、まだ友情を信じていた。
和代は藍子のおめでたさに大笑い。
「育児にかまけて女を捨て、夫をないがしろにしたあなたが悪い」
「あなたが女を休むから私が代わりをしてあげたんじゃない。むしろ感謝してほしいわ、『友達』として」
と、真っ黒な胸の内をぶちまけるのだった。
少しでも悪いと思ってくれたら、許す気でいたのに――…
藍子は和代の顔を引っ掻き、湯舟に突き飛ばす。
アツアツの酸が生傷に染みて、激痛にのたうつ和代。
こんな爛れた顔じゃ不倫はできまい。それどころか傷が残るかもしれない。
藍子「でもまぁ仕方ないわよね、ドンマイ」
痛みで目も開けられない和代を置いて、さっさと温泉を上がる藍子。
――あんな女を友達だと思ってたなんて、私がバカだった。
帰ったら夫をとことん追求してやる。
反省しなければ離婚して養育費を搾り取ってやる。
頭も体もポカポカして、実にいい気分で温泉街を後にする藍子だった――…
【第2話 夫婦間スキャンダル】ネタバレ
小谷真生子は27歳の専業主婦。
一見して平凡な生活を送っているが、実はナンパ男・弘と浮気をしていた。
妻に関心を払わない夫。口うるさい妻…2人は互いの不満を埋めるよう逢瀬を重ねていた。
ある日、真生子の夫・雅二に「あなたの奥さん浮気してるわよ」と密告が入る。
密告者は弘の妻で、雅二に「亭主を殺して保険金を手に入れたい。成功すれば半分を支払う」と持ち掛ける。
始めこそためらう雅二だが、彼女の押しの強さに負けて手を貸すのだった。
――最近、弘から連絡がない。スマホもつながらない。
しびれを切らした真生子は会社に連絡するも、弘が事故で死んだと知らされ衝撃を受ける。
さらには、夫から浮気の証拠写真を突き付けられて…
泣き崩れ不貞を詫びる真生子。
柄にもなく甘い言葉を囁いて、妻を許す雅二。
真生子は「私はこんなにも愛されていた！」と感激し、もう浮気しないと誓う。
真生子は不倫を働いたことで夫の有難みを再認識し、
雅二は殺人を犯し、コーフン冷めやらぬ体で弘の妻と肉体関係を持ち、彼女から1000万円の謝礼を受け取って、信じられないほど刺激的な体験をして。
「強烈な刺激よりも、穏やかな日常の方が大切だ」
と強く感じ、絆を深める小谷夫妻であった。
【第3話 家族間スキャンダル】ネタバレ
山田良枝は、家族の雑用をこなす生活に飽き飽きしていた。
夫も娘も良枝に敬意を払わず、便利な生活にアグラをかくばかり…
良枝は、誰かに相手をしてほしい一心で夜の盛り場へ繰り出し、若い男を逆ナンして関係を持ってしまう。
ある日、娘が連れてきたカレシを見て驚愕。
その男は自分の浮気相手・アキラだったのだ！
良枝の弱みを握って傍若無人に振る舞い、娘や夫にも揺さぶりをかけるアキラ。
彼は家庭を『欲望のジャマ』『キュークツな入れ物』と考えており、自分ひとりのせいで山田家がメチャクチャになるのを面白がっていた。
このままじゃウチはあの男にひっかき回されてしまう。
今の安定した生活を手放したくない夫と娘は、アキラと話し合うことにしたが――…
――後悔でうなだれる良枝のもとにやってきた夫と娘。
2人は（居心地のいい家庭を維持するために）良枝の不実を責めず、それどころか温かい言葉をかけた。
良枝は2人の寛大さに涙し、もう不倫なんてしないと誓うのだった。
雨降って地固まる。
ママの不倫によって、家族の結束が強まる山田家であった。
良枝（…でも一体、どうやってあの男を追い払ったのかしら…？）
――話し合いに応じなかったアキラは、パパの車のトランクの中で…
「ゲス不倫されたから復讐してやった」の感想
1話目「ゲス不倫されたから復讐してやった」
のっけから「犯人お前だろ和代ー！」的な出オチ感満載ですが…問題はそこじゃない。
書籍タイトルだけあってボリュームのある作品でした。
一見してサッパリした和代が、実はネチネチした嫉妬のカタマリなのがリアルすぎてコワイなと思いました。
若い子を容疑者にでっち上げて「あんな若くて綺麗な女じゃ仕方ないね。ドンマイ」なんて言ったのは、「藍子を傷つけてやりたい」という思いを隠しきれなかったんでしょうね…
見せかけサバサバ女子、怖すぎィ！
また、「不倫したら人生積んだ」的な夫と和代の後日談や、彼氏のDVに苦しむ若菜の「暴力男に復讐してやった」みたいな話も見てみたいです。
2話目「夫婦スキャンダル」
保険金殺人・不倫・1000万の謝礼って…それこそ酸性泉より刺激的やわ！
確かにこれだけの経験すれば、平穏な生活が恋しくなりますわ。
…きっかけとプロセスがアレですが、結果的に小谷夫妻が「刺激より安定が大事だよね」という共通認識を持てたのは良かったのかな？
3話目「家族間スキャンダル」
家庭に安全と便利さだけを求め「家族なんてただのパーツ」と言い切りるパパと娘。
家庭の雑用係と化して誰からも関心を向けてもらえず、切に愛情を欲していたママ。
両社の価値観が噛み合ってないながら大団円…なラストが歯痒くもあり、「ウソでもママが満たされるなら、まぁいっか」とも思えたり。
終始ムチャクチャな展開に苦笑いしつつ、登場人物のリアルさにおののく1冊でした。
『友達』『夫婦』『家族』ってなんだろう？と考えてしまいます。
みなさんも奥さんやお母さんを空気とか雑用係とか思わず、大切にしてくださいね！
まとめ
以上、「ゲス不倫されたから復讐してやった」のネタバレを紹介しました。
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