漫画「だんだん街の徳馬と嫁」【上巻2/2】ネタバレ・感想!無料で読む方法も

「だんだん街の徳馬と嫁」を読みました。

死んだ兄・義一の嫁・万火子を娶った弟の徳馬。

最初はぎこちなかった二人が少しずつ普通の夫婦のようになっていきやっと二人が体をつなげようとした時、万火子の口からでたのは徳馬の名前ではなく義一の名前だったのでした―

―二人の関係はどうなる!?

気になる続き1巻3話~5話のまとめネタバレをどうぞ!

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「だんだん街の徳馬と嫁」のあらすじ・ネタバレ

本作は上・下巻に分かれており、1巻あたりの量も多いので、上巻を2つに分けてご紹介します!

今回は3話〜5話になりますので、ネタバレにご注意ください。

【第3話】一緒に捜そう

翌朝、何事も無いように朝を迎えていました。

昨晩義一の名前を思わず呼んでしまった万火子は、必死で徳馬に謝りました。

徳馬が義一のことを忘れられないのかと問うと、泣きながら一日だって忘れられないと泣きじゃくる万火子。

徳馬は優しく抱きしめ、万火子が落ち着くまで胸の中で泣かせてやったのでした。

 

義一はもう死んだんだから、大丈夫――。

ゆっくりでいいって決めたんだから、そう自分に言い聞かす徳馬ですが、なかなか仕事に集中できません。

 

家の前まで帰ってくると、焦った様子の万火子が裸足で家から飛び出してきました。

事情をきくと、徳馬が作ってくれた指輪をなくしてしまったというのです。

あれは万火子の手には大きすぎたからなくしてしまったのだろう、また新しいのを作ってあげるという徳馬に、万火子はあれがいいのだ、と譲りません。

徳馬は一緒に探すことにしました。

 

部屋の中は勿論、万火子が通った道を順を追って探します。

しかし、指輪は一向に見つかりません。思いつめた顔で謝る万火子に徳馬は言います。

そもそも大きく作りすぎた自分があほなのだと。

しかし、万火子はそうだと分かっていてつけていたのは私で、落ちそうになったり気にかかったりする度に意識してしまうのが嬉しくて…。

 

恥ずかしそうにそう語る万火子に昨夜自分の胸の中で何度も泣きながら義一の名前を呼んだ同じ口でそんなことをいうなんてずるい、と思ってしまう徳馬ですがそれ以上に嬉しい気持ちが抑えられません。

今度は何個でも作るからもう今日は帰ろうと万火子に言い聞かせます。

そうしてあちこち探してドロドロに汚れた作業着を徳馬が脱いだ瞬間、徳馬の服から指輪がポロリと落ちてきました。

 

洗濯物をしているときに桶の中で徳馬のポケットに入っていたのかもしれないという万火子。

ためしに徳馬が自分の指に入れてみると、徳馬の指にピッタリです。それを見て万火子は言いました。

もう1個指輪を作って欲しいと。

やっぱりこれから50年夫婦として一緒に居続けるのだからなくさないようにしたいと。

それは昨夜義一の名前を呼んだ万火子なりの決意のように思えました。

そうして新しく作った指輪は万火子、最初に作った指輪は徳馬の指にはめられることになったのでした。

【第4話】目に見えないもの

門司の港に釜山からの復員船がやってきました。

終戦から二年ようやく日本に戻ってこれた人たちが沢山乗っています。

徳馬と万火子は朝食を食べながら一人でも多くの人が戻ってこられるといいと話していました。

 

しかし、今朝は徳馬の箸はあまり進まないようすで、万火子が気遣わしげに聞きます。

徳馬はそんなことない、むしろ最近の料理は豪勢だと褒めます。

外国からの輸入がようやく始まったという万火子。

最近楽しそうにご飯を作っているから、俺も嬉しいと言う徳馬に、あまり感情が顔に出るほうではないと言われる自分の気持ちがわかる徳馬が万火子には不思議でした。

 

職場では復員船で戦死したと思っていた息子が帰って来た職工が嬉しそうに語るのを聞く徳馬。

しかし、身体の調子が良くなくボーっとしてしまいます。

忙しい仕事は休むこともままならずそのまま現場に出ました。

戦争が終わり、ちゃぶ台はちょっと豪華になり時代は容赦なく進んでいくのに兄だけは――。

ボーっとする頭で考えていました。

 

仕事がひと段落した頃、徳馬に異変が起きます。

目が痛くて開けられないのです。強い光を肉眼で見るとなる症状です。

調子が悪くボーっとしていた徳馬は面をつけ忘れて作業をしてしまっていたのでした。

慌てて迎えに来た万火子に、徳馬の上司がいいました。

調子が悪かったのに無理したんだろう、万火子はなんか気づかなかったのか、と。

 

帰りは車の荷台に乗せてもらい二人は連れて帰ってもらいました。

その荷台で万火子は自分のふがいなさを徳馬に謝ります。

徳馬は自分のことをよく見てくれているのに、自分は徳馬の不調を気づくことができなかったという万火子に徳馬は心配してくれて嬉しいとお礼を言いました。

目をグルグルに包帯で巻かれて何も見えない徳馬に、万火子は自らキスします。

早よようなってくださいね、と恥ずかしそうな声で呟く万火子に肉眼でその様子を見たい徳馬は早く治そうと決意するのでした。

【第5話】ちゃんと家族に

義一が遺骨になって帰ってきて2年。義一の葬式が執り行われていました。

戦争中はろくな葬式もあげられなかったからと改めての葬儀でした。

葬儀では線香が途絶えることなくあげられます。義一の人望を表しているようです。

 

徳馬と同じ職工の仕事をしていた義一、役員にもひるまず文句をいっていつでも後輩の味方をするかっこいい男だと口をそろえて義一に会いたいとみんなが言います。

そんなしんみにした部屋を出ると、母親が義一のことを思い出して外で泣いていました。

慰める徳馬に、義一がいない今は徳馬が跡取りなのだからしっかりしろ、孫はまだかと言い募ります。

まだ一緒に寝たこともない徳馬と万火子には子供なんかできるはずがありません。

授かりものだから、と誤魔化すしかない徳馬でした。

 

ある日、縁側で栗の皮を剥く万火子に徳馬が話しかけます。

季節はすっかり秋で季節が過ぎるのは早いと感慨深い二人。

ところで、と万火子が徳馬に問いかけます。

 

法事でお義母と何を話していたのかと。

ちょうど徳馬を呼びに行った時、徳馬が母親に孫はまだかと言われているところに遭遇したのですが、内容までは聞いていませんでした。

徳馬は嘘をつくのもはばかられお節介にも孫はまだかと言われて困るんだよね、と冗談めかして言いました。

予想外の言葉だったのか、万火子は驚いて手元を狂わせます。

栗をむいていたナイフで手を少し切ってしまったのです。

徳馬は慌てて万火子の傷を口に持っていきました。

恥ずかしそうになんども謝る万火子に徳馬は思わずキスをしてしまいます。

 

それ以上をしようとする徳馬にここは…と抵抗する万火子。

だったら部屋で…と勢い込む徳馬でしたが、無情にも出勤時間が近づいてきていました。

悲しむ徳馬に、万火子は言います。ちゃんと家族になりましょう、と。

まだまだ万火子と一緒にいるとへこんだり情けなかったり肩ひじはったりしてしまう徳馬ですが、それも悪くない、だんだんとゆっくりと…家族になれたんだと実感する徳馬。

 

徳馬を仕事へ見送った後、畑で芋を掘っていた万火子。

そこにやってきたのは――万火子は驚きのあまり持っていた籠を落としてしまいます。

「ただいま、万火子」

そういって万火子を抱きしめたのは、義一でした――。

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だんだん街の徳馬と嫁【第3話~第5話】の感想

夢でもなんでもなく本当に義一が帰ってきてしまったのでしょうか…!?

こういう展開はお約束ですが、徳馬と万火子が良い関係になってきていただけに、義一が戻ってくる展開だけはどうにか避けてくれ…!と願っていました。

その願いもむなしく…。

万火子は一日だって義一のことを忘れたことがないと言っていましたし一体どうするのでしょうか、続きがきになります…!!

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