美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【第30話】のネタバレ・感想!『排除すべき邪魔者』

漫画「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」は藤森治見先生の作品です。

いじめによって家族を奪われた女・市村ハナが別人に生まれ変わり、地獄の復讐に身を投じる!!

ハナと和解し、罪を償うために自首しようとしたサチだが…なんと敏恵に尾行されていた。

敏恵は「つくし苑に放火する」とほのめかし、またしても進司を利用してサチを引き入れようとする。

一方、ハナはひとりで海岸を訪れていた。彼女の視線の先にあるものは――?

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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】のあらすじ・ネタバレ・感想

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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】のあらすじ

敏恵「あんた何しようとしてるの?まさか警察に行って全部ブチ撒けて、自分だけ逃げだそうと思ってんの?」

スカーフの隙間からサチを凝視する敏恵。
その皮膚をなくし眼球を血走らせた目は、計り知れない狂気を湛えている。

サチ「…そうよ。もうあんたなんかの言いなりにはならない!」
敏恵「へぇ…『つくし苑』、だっけ?」

 

進司の居場所を知られていることに驚愕するサチ。
敏恵はサチがハナと連れ立って森を出るところを見かけて、そこからずっと監視していたのだ。

サチ(まさか、見られてたなんて)
敏恵「あたしらを裏切ってハナの側につくの?
それとも自分だけ逃げきろうって魂胆?…まぁどっちでもいいけど。
そんなことしたらあの孤児院、夜中に火事で焼けちゃうかもよ?」

つくし苑に放火してやる、というのだ。

 

「今度は助からないかもね、あんたの息子」とせせら笑う敏恵。
その卑劣さにサチは歯を食いしばり拳を握りしめ…
…ややあって、自首をやめると言った。

人目につかないところに移動するわよ、と言い、従いてくるよう促す敏恵。
その後ろ姿を、サチは恨めしそうに睨みつけていた。

美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】のネタバレ

鶴田「瀬尾サチが出頭したってんなら、今後は更に慎重に動かなきゃならねぇってこったな」
深見「止めなかったのですか?こちらに不利になるかもしれないのに?」

ハナ「瀬尾サチが現状から脱するにはそれしか選択肢がなかったからよ。
あちらの手札が減ることに変わりないし、すべて話されても警察が真っ先に追うのは敏恵でしょう。
それに、彼らが私を見つけ出すのは容易じゃないわ」

ハナは「今のうちによく見ておきたい場所がある」と言って外出していく。

 

深見栄一は、自分の『目的の在り方』が変わってしまったことに気づいた。
自分とハナの目的は同じだが、考え方は大きな齟齬がある。

彼女が、目的遂行のための障害排除を是としないのはどうしてだろう。
その答えを見つけない限り、彼女は心を開いてくれないだろう…

高嶋津を潰すため市村ハナを利用するつもりだったのに、今ではハナのことばかり考えているのだ。

 

――

 

白川清次郎は考えていた。
どうして絢子の親族は姿を見せないのだろう?
縁談のとき父親と会ったきりで、爆破事件のあとも誰ひとりとして駆け付けてこなかった。

老齢のメイドに訊いてみたが、詳しいことは知らないという。
ただ、あの屋敷が建ったときから、絢子だけで暮らすことになっていた。
絢子が女学校に上がる前に母は亡くなり、父や兄弟も1度として訪ねてくることはなかった…ということは分かった。

 

『――籠が焼け落ちてしまったのが、うれしいの――』

 

あの屋敷が『籠』だとすれば、どうして彼女を閉じ込める必要があったのだろう?
メイドがお茶を淹れに行ったあと、窓を開ける白川。
外にはふくれっ面の加也がいた。

加也「やれやれ、ここを見つけるのに苦労したよ」
白川「悪かったね加也」

白川は、さっそく加也に絢子の家族について調べるよう頼んだ。
当の絢子は2階から、出かけていく加也の姿を見つめていた。

 

――

 

白樺出版にて

布施「なんかよくわからないけどさ、あんまり思いつめるなよ」

綿貫は目に見えて沈んでいた。
その様子を心配しているらしく、帰り際に差し入れを置いていく布施。

綿貫(本当にどうしようもないな僕は…何ひとつ解決できないし周囲に迷惑ばかりかけて)

もうこの辺が引き際かもしれない。でも…まず目の前の仕事だ。
差し入れを食べようとした綿貫は、思いがけぬヒントを見つける。

 

『小石川菜穂子という女性を捜しています 川上町』

 

焼き芋を包んだ新聞紙に、こんな広告があったのだ。
川上町と言えば、内海敏恵が嫁いだ旅館の住所だ。

綿貫は、もっと原点を知る必要があると思い至った。
『小石川菜穂子』とは、いったい何者なのか――…

綿貫は立ち上がり、受話器を手にダイヤルを回した。

 

――

 

バラック小屋にて
焚火の前で、離れて座る敏恵とサチ。

敏恵「…なに見てるのよ」
サチ「今までどうしてたの?」

敏恵「…いろいろあったのよ。でも1人で闇の中を彷徨って、1つ答えが見つかったわ。そっちこそ今まで何してたのよ?」
サチ「必死に息子を捜してたわよ!」

「結局ハナが逃がしてたんだから、時間の浪費じゃない」と嘲笑う敏恵。
「全部あんたのせいでしょ!」と食ってかかるサチ。
サチは、敏恵の人をバカにした態度に怒りを感じていた。

敏恵「ねぇサチ。裏切ろうとしたこと、今回だけは許してやるわ。
でも2度目はないわよ、あたしの邪魔をする奴は誰だろうと容赦しない」

 

――もうこの女は、かつての内海敏恵ではない。
道を正して生き直すには、踏み外した原因を排除しなければ。
ナイフを隠し持ち、敏恵を睨むサチ――

 

一方、ハナは海を訪れていた。
その視線の先は崖の頂上。一軒の屋敷があった。

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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】の感想

「もう息子を人質にされて言いなりになるのはごめんだわ」からの、敏恵への屈服…
守るべき者あっての弱さから脱却できないサチですが、最初とデモデモダッテと違い、強い意思を感じますね。

絢子の凄惨な幼少期も徐々に明るみになってきました。
もはや大体想像はつくんですが、そろそろ絢子が言うハナの『キレイ』なものを知りたいです。

温かい家庭で育ち、自身も愛に満ち溢れるハナ。
冷たい豪邸で孤独に育ち、愛を知らない絢子。
転校してきた朝、ハナの笑顔はさぞ眩しく見えたことでしょう。

また今回は、登場人物たちの邪魔者に対する考え方が多く語られた回でした。
サチは『邪魔者を排除』するため、またしても殺人に手を染めてしまうのでしょうか…?

まとめ

以上、「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【30話】」のネタバレを紹介しました。

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