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悪女の定義【第60話】あらすじ
なんの連絡もなしに現れた皇太子。あいさつを終え会話をしていますが、機嫌は悪くなさそうだとシャルティアナは確認しました。
それでも警戒を解くわけにはいかない。
アイリーンはシャルティアナたちが避暑に行っていた間、派閥を問わず味方を増やしていたのです。
もしそれが自らの行動であるのであればあまりにも無謀、だからこそ裏で皇太子の指示があったとしか思えません。
おかしなことにアイリーンは、カイロン家を脅かす可能性があるものたちばかりが集まっており、カイロンを敵対視する皇太子の立場ともぴったり重なります。
油断はできない・・・そう考えながら、シャルティアナは皇太子へ接するのです。
悪女の定義【第60話】ネタバレ
シャルティアナ「お茶を準備いたしましょうか」
皇太子「いや、少し歩きたいのだがよいか?」
そういいながら手を差し伸べてきたので、二人は外で歩きながら話すことにしました。
皇太子は侍女たちについてこないようにと言ったため、特別な話があるのかと緊張していたのですが、口から出るのは意外にも雑談ばかりで・・・
無駄なおしゃべりを楽しむようなタイプに見えない皇太子ですので、何かをsじらしているのだろうか・・・と考え場膨らみます。
すると急に足を止めた皇太子。
皇太子「何日か会わないうちにまるで別人になったようだな」
シャルティアナ「私がですか?」
きっと旅行のときとは変わったということだろうかと察したシャルティアナ。
シャルティアナ「宮に戻ったのですから、行いを慎むのは当然のことですわ」
と冷たく対応しました。
ですが皇太子は、二人でいるときまでそうする必要はないと思うと、さらっとかわしたのです。
確かにそうだ・・・そう納得して同じ様に対応しようとするシャルティアナ。
シャルティアナ「そのように仰って頂けて光栄ですわ」
そしてコソコソと小声で、ここは人通りのある庭園だから、殿下の護衛騎士も近くにいるのだろうと確認しました。
ですが人払いはすでにしてあるそうで、だとしても見られても構うことはないと強気です。
皇太子「そなたは私に気安く接してもよい」
その言葉に一体なんなのか・・・とシャルティアナは戸惑います。
何度も何度も、それは本当なのかと皇太子へ確認し、了承を得たところで「わかりました」と腕を組むシャルティアナ。
皇太子「だからと言ってあまりぞんざいな態度をとるのは・・・」
と止めようとしますが、
シャルティアナ「あら、そんあに不安なお顔をされなくともよろしいではありませんか」
笑顔で返されてしまいます。
シャルティアナ「私が殿下にぞんざいな態度をとったことなどありませんでしょう?」
皇太子「・・・身に覚えがないということか?」
そして二人は歩きながら会話を楽しみましたが、ふと立ち止まりました。
シャルティアナ「以前に私を信じないと仰ったでしょう。ただ尊重はすると・・・」
そうだと答えた皇太子に、私も同じだとシャルティアナは言います。
シャルティアナ「私も殿下を信じません。どうして信じることなどできましょうか。はっきりさせましょう。殿下が私の味方ではないように、私もまた殿下の味方ではないということを」
そう言われた皇太子は、考えてこう答えます。
皇太子「そなたのそのようなところを好ましく思う。感情に振り回されず冷静に物事を見つめられるところ」
少し冷たい言い方になってしまったんだろうかと不安になるシャルティアナは、自分が何を伝えたかったんだろう・・・とわからなくなってしまいました。
シャルティアナ「お伺いしたいことがあります。殿下の目的は以前と同じままですか?」
その思いは、カイロンを没落させようという思いがそのままなのか気になったからでした。
自分に対する態度が変わったように、その思いもかわってしまったのか・・・今のシャルティアナにはそれを知る術がないのです。
皇太子の思いを聞くことで、これからの未来を知ろうとしているのかもしれない・・・そう考えました。
皇太子「目的か・・・肯定的な目的は常に変わらない。帝国の繁栄と平和だ。ただその過程は変わるかもしれない。考えが変われば進む道もまた変わるものだ」
そして「そなたが望むものは何だ?」と返します。
シャルティアナ「私も殿下と同じです」
過程はいくらでも変わりえる。しかし肯定的な目的は変わらない。
今度こそ手に入れた大切なものを失わない為に、この国の君主になる、そうシャルティアナは決めたのです。
皇太子「それならば、互いの目的のために」
と、手を差し出します。
この場所の宗教である「チャイラム式」の挨拶で、それは互いの安寧と成功を祈る挨拶でした。
二人は手を合わせて口に出します。
シャルティアナ「殿下と私の進む道が・・・」
皇太子「そなたと私の進む道が・・・」
シャルティアナ「ぶつかることのないように」
皇太子「・・・・・」
そしてその合わせた手を、口元へ持ってきました。
挨拶の最後の言葉は、皇太子の声が小さくて聞き取ることが出来ませんでした。
そうして二人は挨拶を終え向かい合います。
互いの願いが叶うことを祈りながら・・・
悪女の定義【第60話】感想
今までと同じ様にラフな態度をとっても構わないということは、皇太子がシャルティアナに心を開いているということでしょうか?
だとしてもはっきりとしない話でしたね。
皇太子がシャルティアナを誘い、二人で話すことはとてもいいことだと思ったのですが、どこまでが本当なのかまだわかりません。それはお互いでしょう。
この近いが意味するものはなんなのか・・・これからまだ、見逃せません!
まとめ
以上、「悪女の定義」のネタバレを紹介しました。
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