ピッコマ無料連載中の「魔女の定義」を読みました。
以下ネタバレとなりますので、ご注意ください。
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悪女の定義【第3話】あらすじ
いくら考えても信じられない。
私は悪女さやかのせいで死んだのに、さやかそっくりの同じ行動をしている悪女が私だなんて・・
川に溺れて目が覚めたときには、シャルティアナという悪女に身体が変わっていた芙美は、
こんなことがあり得るのかまだ信じ切ることが出来ていません。
「シャティ、シャティ?」
「シャルティアナ」
そう後ろから声を掛けられ、肩に手を当てられて、芙美はびっくりしました。
「何かなやみでもあるのかい?」
そう話しかけてきたのは、シャルティアナのお父さんであるカイロン公爵でした。
カイロン公爵はフェロン帝国で地位があるからこそ、大きなお屋敷に住んでいるのです。
そしてシャルティアナがおとなしくなっていることで、何かあったのではないかと心配しています。
もともとの性格が激しかったためか、今のシャルティアナは人が変わってしまったようだと不安そうです。
うそをつくのも苦手な芙美は、何事もなかったかのように振る舞うのも辛く感じていますが、「パパに何でも話してごらん」という優しいカイロン公爵に表情が和らぎます。
カイロン公爵「もしかして・・・前に言っていたステナ伯爵の娘のせいか?」
「またその子にいじめられたのかい?」
芙美の中の記憶によると、いじめていたのはシャルティアナの方でその子は善良な被害者なのです。
この優しい父親のせいで、シャルティアナの性格が直らなかったのかと驚きます。
芙美(本当にすごい親バカ・・・うちの親とは全く違う)
悪女の定義【第3話】ネタバレ
芙美の昔の話が始まります。
母「女の子のくせに好き嫌いするんじゃないよ!」
芙美の家庭は男尊女卑思想がかなり強く表れている家庭でした。
小学校を卒業してからは弟と同じ席で食事をすることも許されなかったのです。
結婚したら旦那さんの残した食事も、芙美が食べなければならないと母親に強く言われています。
芙美が進学を理由に上京して独り暮らしを始めたのは、どうにかして家族と離れたかったからなのです。
なので当然実家からの学費や生活費の援助は望めず、芙美はがむしゃらに勉強とバイトに集中しました。
カイロン公爵「何があったのかはしらないが、パパはいつも愛する我が娘の味方だからな」
そう言って頭をなでてくれるカイロン公爵の言葉や行動が芙美にはとても暖かく感じます。
はっと気づいたように涙目になりながらカイロン公爵は話しだしました。
「もしかして・・・パパに何か不満があるのかい?」
「意識が戻ってからずっと敬語を使っているし、一度もパパと呼んでくれてないじゃないか」
その悲し気な表情を見た芙美は、父親らしい落ち着きがあった先程とは違う姿に戸惑います。
嘘を付くのが心苦しくは感じますが、「そんなことないわ。パパ」と少し恥ずかし気のある表情で答えました。
カイロン公爵そんなシャルティアナを見て、ぎゅっと優しく抱きしめます。
芙美は残りの人生をカイロン公爵の娘として生きることになったので、少しは楽に考えてもいいのかもしれないと気持ちが和らぎます。
(この人生では親の愛情をたっぷり受けて、幸せに暮らせるかもしれない、そう考えてもいいかな?)
芙美の頭の中では、これから悪女のような行動をしなければ悪名を自然と消えていき、皇太子と伯爵令嬢は勝手にラブラブになってもらって、両親と仲良く平和に暮らせるんだとバラ色の未来を想像しています。
そこでカイロン公爵は、とてもいい知らせがあると話をだします。
不思議そうな表情をするシャルティアナに、夕食の時に言おうと思ったが気になるならほっぺにチューをしてくれれば教えてあげると甘えてきます。
芙美はほっぺにチューなんてと緊張をしてしまいますが、目をつぶってさっと終わらせました。
「ああ!こんなに愛らしい娘を宮に送らねばならないとは、パパ寂しくて死んでしまいそうだ!」
その言葉に芙美は驚きます。
「レジーナに選ばれたんだ」
レジーナというものが良く理解できない芙美でしたが、シャルティアナの記憶をたどって探します。
レジーナとはいわゆる皇后候補のような存在であり、皇位継承でもフェロン帝国は身分制の社会ではあるが能力を重要視されるのです。
皇帝の子供であれば自分の能力を証明して支持を集めることが出来たならば、誰でも時期皇帝になれます。
そんな競争システムの元、皇太子の交代も頻繁に行われるのです。
その場合、継承権は皇太子の兄弟姉妹たちへと移るのです。
皇后もこのように教育と競争を経て誕生しますが、これは皇后が皇帝に次ぐ統治者であるがためです。
レジーナは時期皇后になるための過程の最初の一歩であり、芙美からすれば人生は終わったも同然なのです。
カイロン公爵「あまり嬉しそうではないな・・・」
そう戸惑う公爵ですが、平和でささやかな生活を送りたかった芙美にとっては地獄でしかありません。
カイロン公爵は誰かがシャルティアナを陥れようとしているのか評価が良くなく、残業までして手に入れたレジーナの権利なのだとちょっと悲しそうに話します。
芙美からしてみれば、その評価が正確だと納得です。
「もしや、ステナ家の話を聞いたのかい?」
その名前にハッとします。
ステナ令嬢伯爵のアイリーンもレジーナとして選ばれた様です。
皇太子の恋人であり、本人も望んでいることから当たり前のことなのです。
家柄は劣るのですが、後の成長を見込める部分として抜群の美貌と穏やかで賢明な人柄を持つアイリーンは皇后として申し分がありません。
問題は勝ち目のない勝負をすることになったシャルティアナで、レジーナとして選ばれた以上は宮から出ることは許されません。
だからと言って皇后になれる可能性があるわけでもないのです。
芙美が考えるには、なれたとしても側室のようなものでラブラブな二人の邪魔者として生きなければならないと憂鬱になってしまいます。
カイロン公爵「ステラ家の娘のせいでひどく悩んでいるようだな・・・」
「どうしたものか・・・パパはシャルティアナの為に頑張ったんだが・・・」
そういう表情はどこか悲し気です。
シャルティアナがとても行きたがっていたので、カイロン公爵と夫人は宮に送りたくはなかったがなんとかしようと努力してくれたのです。
シャルティアナ「ううん、パパ!」
「すごく、嬉しいわ!」
公爵の手を握り、満面の笑みで答えます。
その言葉と笑顔に、カイロン公爵も笑顔になりました。
レジーナは皇帝の命令であり、行きたくないと言っても拒否できるものではありません。
その上これは公爵が様々な反対に頭を下げて得たものであると芙美は理解し、逃げることはできないと立ち向かうことを決めるのでした。
悪女の定義【第3話】感想
芙美の生い立ちが軽く紹介されました。
男尊女卑とは、今となってはちょっと古くも感じますが・・そんな家庭が残っているのも少なくはなさそうですよね。
そんななかシャルティアナの父に出会い、優しく暖かい言葉をかけてもらったことにより、芙美が少し変わった気がします。
レジーナへ行くのは、芙美が思い描いた生活とはかなり変わってしまいますが、
父親の努力を無駄にしない為にも立ち向かう強さは見習いたいものです。
まとめ
以上、「悪女の定義」のネタバレを紹介しました。
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