こんにちは!
吉田秋生先生の作品『YASHA 夜叉』を読みました。
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『YASHA 夜叉』のあらすじ
沖縄に住む有末静(ありすえ せい)は、糖代謝とIQがずばぬけて高く、とびぬけた聴力があるという特徴を持ちながらも、母親や親友の永江十一(ながえ といち)に囲まれ、平凡な日々を送る少年でした。
ところがある日、母親の元婚約者である雨宮(あまみや)という男が静を誘拐しにやってきます。
十一を人質に取られ、母親と共に雨宮の車に乗り込む静ですが、今度は静の母親を探していたアメリカの製薬会社(ネオ・ジェネシス)が2人をさらいにやってきます。
なんとか静を逃がそうとする母親ですが、揉みあいの末母親は射殺されてしまいます。
目の前で母親を殺された悲しみを抱きながら、静はネオ・ジェネシスのヘリコプターに乗せられアメリカへ連れ去られたのでした・・・。
それから6年、アメリカで特殊教育を受け博士号を取った静は、日本へ帰ることになります。親友の十一と再会した静ですが、様々な組織が静の命を狙いつけ回り、静の所属する大学医学部には不可思議な嫌がらせが続き・・・。
はたして、静に隠された秘密とは?
『YASHA 夜叉』のネタバレと感想
2004年に伊藤英明さん主演でドラマ化もされたこの作品。
サスペンスとアクションの要素がふんだんに盛り込まれているので、思わずイッキ読みしてしまいそうでした。
静の出生の秘密ですが、静は実は遺伝子操作によって生まれた超天才児だったのです。
日本には静と同じく遺伝子操作によって生まれた双子の凛がいるのですが、凛は雨宮の元で育てられ、その天才的な頭脳を使ってウイルスによる大量殺人を計画していました。
最初は双子の弟がいたことに喜びを覚え、凛を受け入れようとする静でしたが、凛のウイルスによって仲間が殺されたところから静の表情が一変。
まさに「夜叉」となり、凛と戦うことになります。
ただ、凛は雨宮から愛情を受けずに育ったため、きっと周りに仲間がいる静が羨ましかったと思うんです。
殺人ウイルスを作ってしまったのは凛ですが、でも本当の黒幕は雨宮だと思います。
結局凛は雨宮に利用されているだけのような・・・。
そんな凛ですが、最後は静を守り、死んでしまいます。
「兄さんになりたかった」という凛のセリフは、ぐっと胸にこみ上げるものがあります。
そして静も凛の死後、「凛」として生きることを選びます。
いくら周りの人間に翻弄されようとも、同じお母さんのお腹から出生していなくても、やっぱり双子の絆は強いんですね。
凛と意識をシンクロさせることが出来た静だから、戦いながらも凛の痛みが分かったのでしょうね。
ラストは思わず涙を流す人も多いこの作品、オススメです!
まとめ
私も双子なのでグッとくる場面が多くありました。
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