奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】のネタバレ・感想!夫・則行の真の恐ろしさ・・・

せっかく平穏だった知美の家での生活も則行に見つかってしまい、また逃げるハメに・・・

優しい永井の助けもあって、再び則行から逃げることができた沙奈だったが・・・
この後、行く当てもお金もなく・・・どうなってしまうのか・・・

懸命に子どもを守ろうとする沙奈と、そんな母を小さいながらも必死に守ろうとする菜々美。
2人の運命は―――

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奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

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奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】のあらすじ

則行から逃げて、夜遅く永井の地元であるS県に着いた―――

「あのアパートがオレの家。 とりあえず今夜はあそこで寝ればいい。」親切にしてくれる永井に、沙奈は迷惑をこれ以上掛けれないと断るが、財布もなにも持っていない沙奈。

則行から逃げることで精一杯だった・・・

 

気を遣って永井が「よし決まりだ! 子どもを寝かせてやろう。」と沙奈の肩を「ポン!」と叩く。
「びくっ」となり怯える沙奈に、部屋の鍵を渡しトラックで寝ると優しさをみせる永井だった。

《この先どうしよう・・・》
途方に暮れる沙奈。

 

沙奈が顔を洗いに、菜々美を寝かして行こうとするが「いや!ママ行かないで! パパが来る・・・パパが来る・・・」と怯えて泣く菜々美。

「大丈夫、大丈夫。 菜々美・・・」
まるで自分に言い聞かせているようだった―――

翌朝、扉をノックする音に沙奈が「永井さん昨日は私・・・」出ると、「アンタ誰っ!? アンタ“修ちゃん (しゅう)”の何!?」いきなり責めたてる女性に戸惑う沙奈。

 

そこに「“ユリ”早とちりするな。 悪いな沙奈ちゃん、こいつオレの幼なじみ。」と永井が現れ、その場は丸く収まった。

ユリにも事情を話すと、ネットで色々調べてくれて『場所は絶対秘密のDV被害者を一時的に保護するシェルター』を教えてくれた。

奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】のネタバレ

荷物を送ってもらう為に、知美に公衆電話から連絡を取る―――

しかし、知美は唐突に「沙奈!私に電話してこないで! ずっと見張られてる! 私、あなたの夫が怖い!」そういう知美に、沙奈は謝り、警察にすぐに行くと伝える。

 

だが、知美は警察に行くことを止めた。

沙奈が則行から逃げる時に椅子で殴ったのを『被害届』として出しており、さらに『未成年略取』で知美も一緒に訴える、沙奈には『精神疾患』があるから親権は自分のものだと則行が言っていたと・・・

 

沙奈には欠落した記憶があった―――

子どもの頃のことを思いだそうとすると頭が痛くなった。

 

荷物は沙奈が働いていた、知美の家の1階の『喜楽』に預けるとのことだった。

そして、ユリが調べてくれたNPOの職員に話しを聞くことにした。

調停になり親権を気にする沙奈に職員は「大抵は母親だから心配ないよ。 あなたに犯罪歴や精神的な問題などなければ。」と言われ「ドキッ」とする沙奈・・・

 

一時的に入る寮の案内もされるが、寮に入る前に警察に一緒に届を出すと言われ

《警察はダメ! 彼が被害届を出しているから居場所がバレるかも・・・》

そう思うと、菜々美の手を握り「もう少し考えます!」と言い残し逃げてしまった。

 

行く所など他にないのに―――

 

小銭を握りしめネオンが華やかな繁華街を歩く沙奈の目に『高給優遇!即日OK!母子寮有り!』風俗の看板に釘付けになる・・・

後ろから「その店はやめときな、肩を叩かれたくらいですくんでいるようじゃ勤まらないよ。」と永井が声をかけてきた。

 

なぜ逃げたのかと聞く永井に「夫は怖い人よ・・・彼なら菜々美を私から取り上げることだってきっとできる・・・」と泣く沙奈。

すがるように永井の服を摑む菜々美・・・

 

一旦、永井の家に戻ると、ユリは「せっかくに調べたのに! なんで警察に行かないの?」と不満そうだった。

《ユリさんの言う通り、何年も前に私は警察に飛び込まなきゃいけなかったんだ・・・ なんで私は・・・》

 

子どもの頃の微かな記憶―――・・・

「本当に覚えてない? 君が思いだすまで何度でも聞きに来るぞ!」沙奈に詰めよる刑事。
「覚えてない!覚えてない!」
「いい加減にしてください! 娘は病気なんですよ!」

夫に殴れるよりもっと怖い何かがあるような・・・

 

そして、永井の頼みでユリの親戚がやってるK温泉の旅館で仲居として働かせてもらえることになった。

ユリが沙奈に頼まれていあたプリペイド式の携帯を作って来てくれて、数年ぶりに持てた自分の携帯に感動して涙が溢れでた・・・

《新しい自分になろう! 菜々美と2人で生き抜くために!》そう心に決める沙奈。

 

その頃―――

 

永井は喜楽に沙奈の荷物を取りに来ていた。

永井が沙奈の荷物を車に乗せ帰ろうとした時、「オレの妻はどこにいる?」則行が現れた。

「・・・知ってても言うわけないだろ。」嫌悪する永井に、「お前は沙奈の何なんだ? そこそこいい女だろ? もう寝たのか? ああ、まだやってないのかふぬけだな。 あの女は殴ってやればやるほど濡れるぞ。」ニヤニヤしながらいう則行。

 

カッとなった永井は則行を殴り、「お前のようなヤツには反吐が出る!」と車を走らせた。

起き上がり、含み笑い「馬鹿なヤツだ。」と電柱に取り付けられた『防犯カメラ』を見る則行・・・

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奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】の感想

永井の力添えで再び則行から逃げることができたが、お金もなく行く当てもない沙奈たちに追い打ちをかけるような則行の情報・・・
ここから、則行の暴力だけではない『恐ろしさ』が垣間見えてきます。

『被害届』『精神疾患』『親権』など、情報を上手く伝え、沙奈を警察に行かせないように上手く操り自分が追い込みやすくしていきます。

そして最後のシーンの永井が則行を殴り、監視カメラがある・・・
なんとも嫌な予感しかしませんね・・・永井にまで魔の手が・・・

次作も見逃せない展開です!!

感想に加えて、今後の展開や考察を交えると書きやすいと思います。

まとめ

以上、奈落の鎖~DVからの逃走~ 【第3巻】のネタバレを紹介しました。

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