ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】のネタバレ・感想!容姿差別する母

漫画「ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~」は原作:越智月子先生、漫画:森園みるく先生の作品です。

1~2話目は浜田百合さん(35)が、ナルシストな毒母の呪縛を断ち切って幸せをつかむお話でした。
3話目「容姿差別する母」の主人公は百合の友人渡邊比呂美さん(35)です。

「百合が結婚できちゃうなんてムカつくな」と、比呂美は一人ごちった。
売れ残り仲間のゴールインを妬みつつ、汚部屋でビール片手にネット通販でブランド漁り。
物欲を抑えきれずに預金が1万円しかないにもかかわらず6千円の服をポチってしまう。

ふとスマホを見ると、大嫌いな妹からラインメッセージが入ってきた。
『お姉ちゃん♡用事があるから寄ってもイイ??7時には着くから』

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ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】のあらすじ・ネタバレ・感想

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ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】のあらすじ

亜沙美『お姉ちゃん♡用事があるから寄ってもイイ??7時には着くから』

 

亜沙美は埼玉県で実家暮らしをしている妹だ。
比呂美は大嫌いな妹からのラインにイラッとしつつ、給料日までのやりくりを考えた。
なけなしのカネでワンピースを買ってしまったせいで、いよいよ貧乏生活突入だ。

そんな比呂美に思わぬ救いの手が差し伸べられる。
知り合いが謝礼の出る座談会に誘ってくれたのだ。
即金5000円につられて一も二もなく乗る比呂美だが、その座談会テーマは『母親との関係』。

 

比呂美(げっ!母との関係!?)

 

比呂美と母親との仲は最悪の一言に尽きる。
深い眉間のシワ。一重まぶたの三白眼。不機嫌そうに下がった口角…
鏡を見ると、いやになるほど母親ソックリな顔があった。

妹は母親に似ず、ほんわかとした愛らしい顔立ちをしている。
ラインアイコンに写った彼女は、自身に満ち溢れてみえた。

 

比呂美(私だってこんな顔に生まれたかった…てかコイツいつ来んのよ。なにが7時だよ、もうすぐ8時だし)

ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】のネタバレ

結局、亜沙美が来たのは8時を回ってからだった。
頼んでもないドーナツを買ってきて、上がり込むなり「この部屋相変わらずきったなーい」などとぶっこいた。

 

比呂美「あんた…今バイトとかしてんの?」
亜沙美「ん~こないだバイト辞めたばっかでぇ…お姉ちゃんは今ハケンだよね。でも自立しててエライよね」
比呂美(「でも」って)

 

比呂美は就職した会社がブラックすぎて退職し、派遣で1人暮らしを続けている。
なぜ実家を出たかというと、もともと居心地が悪かったのと、就職時、母親に「ウチにはあんたを養うカネがないから1人暮らししろ」と言われたから。

一方で、亜沙美は1年浪人して低レベルな私大に進学。
さらに1年就職浪人して、やっと入った会社は3年で辞めた。
30歳になる現在はバイトを転々としながら、母親と食べ歩きや温泉旅行を楽しんでいるらしい。

 

比呂美「どうでもいいけど…用は何?」
亜沙美「そうだ、これ貸してくれてありがと」

 

亜沙美から返ってきたブランドバッグはひどい状態だった。
チェーンとロゴマークがくすんで、持ち手にもひっかき傷がある。
中古で1万8千円もしたのに…

 

比呂美「貸す時一緒に渡した袋は?」
亜沙美「そうだっけ?ゴメ~ン忘れてた」
比呂美「あんた覚えてないの!?気に入ってたシャツはシミつけて、高いニットは毛玉作って、シャネルのリップ折ったくせに!」
亜沙美「そんな怒んないでよ、いつもママが言ってるじゃない。『中古で買ったのに起こるなんて心が狭い』『だから彼氏もできない』って」

 

天然ぶって言うことがいちいち鼻につく。
そんな亜沙美の用件は、他のブランドバッグを貸してほしいとのことだ。

母親のすすめで見合いをするので、その時に持っていくつもりらしい。
今の彼氏はルックスはいいが低収入で、結婚相手としてはふさわしくない。
そこで母親が一肌脱いで、知人にかけ合ってイケメン医師との縁談を持ってきてくれたというのだ。

母親は、比呂美に対しては見合いの「み」の字も出したことがない。
それどころか顔を合わせるたび同じことを言う。
「うちにはあんたを養う余裕はない」「あんたを貰ってくれる男なんていない」「自分の面倒は自分で見てよね」…と。

 

亜沙美「お姉ちゃん聞いてる?」
比呂美「てか、あんたいつまでいる気?」
亜沙美「何よ、久しぶりにおしゃべりしようと思って来たのにぃ」
比呂美「うるさい帰れって!」
亜沙美「そんなに言うなら帰るけど…その前にバッグ貸して」
比呂美「そんなに欲しけりゃ持ってけよ!!」

 

ブランドバッグを投げつける比呂美。
亜沙美はバッグを持ち去り、勝ち誇った笑みを浮かべて帰っていった。

 

――

 

後日、比呂美は座談会に出席した。

テーマは『母親との関係』。
話題は、『消えてくださいお母さん』という著書をもとに『私が〈消えてくださいお母さん!〉と思う瞬間』だ。

 

出席者1「私の場合、消えてくださいっていうより…ちょっと重いなぁと思うときがあるというか」
出席者2「あたしも母が嫌いじゃないんですよ。なんでもやってくれるしなんでも話せるんですけど…母はあたしがかわいくて仕方ないっていうかぁ」

 

出席者は比呂美の他に女性が2人いた。
彼女らが言うには、母が毎日長電話をしてくるだの、合鍵を作って入ってきて家事をやってくれて愛が重たいだの…
2人とも亜沙美と同類だ。比呂美にとっては愛され自慢をしているようにしか聞こえない。
話についていけず『消えてくださいお母さん』をパラパラとめくっていると、あるページに目が留まった。

 

母子密着という支配
『一卵性母娘』とは母と娘の相互依存からくる密着状態を指す言葉で『友達母娘』『母娘カプセル』とほぼ同義。
母は娘のことを『自分から出てきた他人』とは思えず同一化しやすい傾向にあり、とくに夫との関係が冷めきっていると、母娘はお互いに離れがたい存在となっていく。

 

比呂美(あの女は私じゃなくて、自分と似てない亜沙美を同一化したがる。ねじれた一卵性母娘なのかな)

司会「渡邊さんはいかがですか?どんな時に『お母さん消えてください』って感じます?」
比呂美「私は…母に対していつも『消えてください』って思ってますけど。ま、向こうも私に『消えろ』って思ってんだろうけど」

 

現在1人暮らししているが、連絡は一切なし。
東日本大震災のときでさえ電話も寄越さず、あとで妹に訊いたら2人で抱き合ってテレビを見てたという。キモイにも程がある。

比呂美は母に愛された記憶がない。
母の膝に乗っている幼い時の写真はあるし、絵本くらい読んでもらったかもしれない。
でも覚えている限り、母はいつも妹とくっついていた。
あんな家なんか寄り付きたくないのに、再来週は祖父の7回忌で実家に帰らなくてはならない。

 

比呂美「うちの母、還暦過ぎてるのに妹とお揃いのヒラヒラした服着るんですよ。全然似合ってないのにマジやめてほしい。母は壊れてるっていうか…ほんと『さっさと消え失せろババア』って感じ」

 

母への憎しみがヒートアップする比呂美を、他の出席者と司会はドン引きした目で見ていた。

 

――

 

渡邊家、法事の席にて

 

亜沙美「わ~おいしそうな鰻重だね、ママ」
比呂美(甘っ!肝はちっせぇし…)

 

こんなマズイ鰻食べさせられるんだったら、別居してる父さんが帰ったとき一緒に帰るんだった。

 

母「比呂美。何よその顔、なんか文句でもあんの?」

 

不服そうな比呂美を見咎め、母が食ってかかる。
眉間にシワを寄せ、三白眼を吊り上げて…それはもう、いやになるほど比呂美にソックリな顔で。

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ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。【第3話】~の感想

なんだろう、比呂美はガラ悪いけど根はそんな悪い人じゃなさそうです。
家庭で冷遇されてるうちに斜に構えるようになっちゃったのかな。

ていうか渡邊家も父親不在なのか…理由は書いてなかったけど、だいたい想像がつきますね。
こんなオバンのいる家には帰りたくないよね。

むやみやたらに甘やかすのは亜沙美にとってもよくないというか、「優しい虐待」ってやつだと思います。

いわゆる「毒親」と言われる方って、なんか先見性がないというか、目の前の感情に振り回されてばかりな印象です。
だらしないながらも自活してる比呂美と、アラサーにしてパラサイトの亜沙美、将来を考えたらどっちが良いかは目に見えてますよ。

自分がいなくなったあとも困らず生きていけるようにするのが本当の愛だと思うけどな~…

まとめ

以上、「ママの娘で辛かった~お願い離れて、少しだけ。~【第3話】」のネタバレを紹介しました。

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