漫画「金瓶梅」は竹崎真実先生の作品です。
夫を殺して、薬商の資産家、西門慶の第5夫人となった藩金蓮。
旦那様の寵愛を巡って他の夫人たちと、はたまた夫人の座を狙う女たちと熾烈なバトルを繰り広げるドロドロの愛憎ストーリー!
今回は奥様方の温泉旅行のお話です。
巷で人気の“秘湯”を訪れた金蓮一行に思わぬトラブルが…!?
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目次
金瓶梅 まんがグリム童話【1月号】のあらすじ・ネタバレ・感想
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金瓶梅のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
金瓶梅 まんがグリム童話【1月号】のあらすじ
ルルの毒殺計画を暴いたその夜。
気疲れしてしまったのでどこかに行きたいと、西門慶に慰安旅行を提案する金蓮。
西門慶「ルルも連れて…いくのか?」
金蓮「旦那様!!あの娘は西門家で留守番ですわ、池に飛び込んで風邪を引いたそうですから」
旦那様(笑)金蓮がルルを連れていくわけないじゃん!
金蓮の旅行計画に嬌児たち夫人は大賛成。
玉楼の提案で、近所にできた温泉『五仙荘』に行くこと決めます。
こうして奥方達は、ルルを残して五仙峡へと旅立っていきました。
――
紅葉を楽しみながら峡に到着する一行。
五仙壮の従業員に案内され、2人乗りロープウェイに乗ろうとすると、花売り娘が「幸運を招く牡丹の花はいかがですか?」と話しかけてきます。
そこへ男の従業員がドスドスとやってきて彼女を突き飛ばし、その細い指を踏みつけてしまいます。
あまりの蛮行を責める金蓮に対して従業員は「何をおっしゃいます、虫でもいましたか?」とぶっこく始末。
なお食ってかかる金蓮に、花売り娘は「いつものことです。気になさらないでください」と微笑みます。
雪娥「金ー蓮ー、先にいくわよう」
そうこうしているうちに、雪娥と玉楼が乗ったロープウェイが出発していきました。
花売り娘「どうぞ、私にかまわずお乗りになってください。
あの籠に乗って峡を渡ると、本物の仙女になれた気がするそうですよ――私も仙女になって渡りたいです…ぜひ乗ってください」
金蓮「じゃあ、一緒になりましょ」
戸惑う花売り娘の手を引いて籠に乗り込む金蓮。
例の従業員はジロジロ見てきたものの、邪魔するでもなく見送り…仲間と目くばせし、ニヤリと笑います。
…こいつら、絶対なにか企んでる~…!
金瓶梅 まんがグリム童話【1月号】のネタバレ
金蓮「私は金蓮。あなたは?」
花売り娘「『いくみ』です」
ロープウェイの籠で絶景を堪能しながら、自己紹介をする金蓮といくみ。
金蓮はふと、断崖絶壁の頂に建物があることに気づきます。
いくみ「あそこには平間仙人様がいらっしゃるんです。少し変わり者だけど、とてもいい方です」
金蓮「知ってるの?」
いくみ「はい…ずっと前から」
気がつくと五仙壮はすぐ目の前にありました。
籠から降り、お礼にといくみから牡丹の花を手渡されてから、ふと金蓮は「しまった、いくみは帰りどうするのかしら?」と思い至ります。
いくみに話しかけようと振り向くものの…不思議なことに、そこには誰もいませんでした。
――
五仙壮の主人に、温泉の説明を受ける夫人たち。
松仙の湯は、長寿と健康を。
清仙の湯は、穢れを落として清々しい明日を。
金仙の湯は、金運上昇。
明仙の湯は、カンと知力向上。
一番人気の牡丹の湯は、永遠の若さと美貌を…。
休憩に入浴に散歩にと解散する一同。
いくみ「金蓮さん」
散歩に出た金蓮のもとに、いくみがひょっこり現れて、何かを手渡します。
【李嬌児と砂金の湯】
おカネ大好き嬌児姐さんが選んだのは、もちろん金仙の湯。
お湯が光っていることに気づき、すくってみると…なんと!砂金が浮いているではありませんか!!
嬌児(光ってるわ、ものすごくたくさん光ってる。
持っていっていいのかしら?きっといいわよね…しまった!!何もすくう道具を持ってない!!)
そこへ金蓮がやってきて、ザルを持ってきます。
金蓮「これって、いる?」
嬌児「い る !!」
付き人の夏花にも手伝わせ、せっせと砂金を集める嬌児姐さん。
嬌児(これがあれば…私の金運、大大大上昇~~~!!)
【孟玉楼とサルの仙人様】
占いの研究がすすむよう明仙の湯を選んだ玉楼は、金蓮に両手いっぱいの果物を渡されます。
それを持って入浴すると…なんと、温泉にサルが入ってきたではありませんか!
はじめこそギョッとするも、サル達の佇まいを見てハッとする玉楼。
玉楼(この神々しい毛並み・知性を宿した眼差し・思慮深い表情…もしや
この方たちはもしや、知恵の仙人様方!?
私のために集まってくださったのですね…ありがたいことですわ)
玉楼さんはサルと一緒に果物風呂に入りながら、感激のあまり落涙します。
【孫雪娥の料理人魂】
健康第一、松仙の湯を選んだ雪娥に、金蓮は「いくみが持ってくといいって」と山盛りの野菜と卵を持たせます。
『いくみ』という聞き慣れない名前に首をかしげる雪娥。
温泉から上がってきた嬌児と玉楼は、アイテムのおかげで助かったと大喜びです。
嬌児「なぜあの道具を私に?」
金蓮「いくみが持っていくようにと」
月娘「『いくみさん』どなたなの?」
金蓮「牡丹売りの娘ですわ。あの娘が教えてくれたんです」
雪娥は「じゃあ私にもいいことがあるわけね」と食材を持って松仙の湯へ向かいます。
温泉の湧口はそうとう熱いようで、ここだけポコポコと煮えたぎっており…これを見て閃く雪娥。
野菜、卵と、熱湯…これは料理に使える――!
雪娥「みんな、これ食べて!!」
風呂にも入らず飛び出してくる雪娥。
温泉水で湯がいた食材のなんと美味しいことでしょう。
素材の旨味を引き出す素晴らしい温泉水、他の食材も試さなくては!
…温泉に入りに来た事も忘れて、料理人魂に火をつける雪娥姐さんでした。
――
いくみのおかげで皆が楽しそうだと、彼女にお礼を言いたいという月娘。
金蓮はいくみを捜し「花売り娘を見なかった?」と主人の孫娘に尋ねますが、「そんな娘知りません」と首を傾げます。
そこへ別の女性客が「牡丹の湯に入りたい」といい、主人の孫娘は案内に行ってしまいます。
牡丹の湯に案内され、美肌の湯を堪能する女性客。
そんな彼女に覆い被さるズタ袋!!
なんと、五仙壮は陰で人さらいを働いていました。
美人な客を捕えて売りさばき、荒稼ぎしていたのです。
男の従業員「しかし、おまえの親もいい副業を思いついたな、これならいい女が街に下りずとも手に入る」
主人の孫娘「すごい美人の奥方たちがいるんだ、中でも一番の美人を連れていくよ。きっとものすごく高く売れるよ」
残る金蓮と月娘に、魔の手が迫る――!!
――
金蓮「いた!!いくみ、捜したのよ」
「大奥様がお礼を言いたいって」と告げる金蓮を真摯な眼差しで捉え、忠告するいくみ。
いくみ「大奥様には、明け方にお入りになるように。夜は絶対にいけません」
いよいよ金蓮は、いくみが只者でないことに気づきはじめていました。
金蓮「…ねぇいくみ。あなたは何者?」
いくみ「ただの花売りです、それに…金蓮さんにここまで連れてきてもらえたので、感謝でいっぱいなんです」
金蓮「いや、そうじゃなくて。私が聞きたいのは…」
またしても、金蓮の前から消えてしまういくみ。
金蓮(またいなくなっちゃった…変な子)
――
月娘にいくみの忠告を伝えて、金蓮もそろそろ入浴することにしました。
牡丹の湯へ向かうと、湯煙の向こうにいくみの姿があります。
いくみは金蓮の手を引いて、崖を一段飛び降り『本物の牡丹の湯』へ誘います。
…まるで人さらい達から金蓮を隠すように。
『本物の牡丹の湯』を堪能する金蓮。
上階ではターゲットがいなくなったことで、人さらい達が大騒ぎしているようでした。
金蓮「上がうるさいわね」
いくみ「明日になればきっと大奥様が片づけてくれますわ」
金蓮「ねぇいくみ、今度はちゃんと答えて。あなたは何者?」
――金蓮が尋ねたその時。断崖絶壁の頂…仙人の家に灯がともります。
いくみの正体は、平間仙人に仕える仙女でした。
平間仙人は牡丹が大好きで、下界の『百王』という花を欲しがっていました。
いくみが彼のために『百王』を取りに行こうと山を下りたのが300年前。
『百王』を見つけて、1株持ち帰ろうとしたのですが…下界の汚れにあてられて霊力が弱まってしまいます。
200年かけて峡までたどり着くのが精一杯で、そこから動けなくなってしまい、困っていたところを金蓮が声をかけてくれた――と語るいくみ。
金蓮「不思議ね。私の庭にも『百王があるわ』」
いくみ「きっとそのせいですわ。『百王』の精が力を貸してくれたんです」
ふと中空に目をやると、平間仙人がいくみを迎えに来ていました。
いくみを引き連れて、金蓮に手を振りながら去っていく平間仙人。
平間「美人増し増しにしといたよ」
金蓮「…どうも」
こちらこそありがとう、いくみ。
――翌朝
金蓮が事の次第を月娘に知らせたおかげで、五仙壮人さらい事件は解決しました。
月娘を攫おうとズタ袋を構える人さらい達を、駆け付けた遣いの者が取り押さえます。
西門慶「大丈夫だったか、知らせを受けていかせた者たちは」
月娘「はい、おかげさまで」
一足遅れて駆け付け奥方達の身を案じる西門慶。
いつもながら旦那様、役に立たないなー…
西門慶「もっと下の方にも良い宿があると聞いた、そちらに行こう」
奥方「「はぁい」」
空に向かって手を振る金蓮。
不思議そうな西門慶。
西門慶「どうした?」
金蓮「ふふ、旦那様。見えませんか?」
――金蓮にだけ見える、いくみと平間仙人の姿。
金瓶梅 まんがグリム童話【1月号】の感想
まさかの温泉旅行&オカルト回!
初期の描写はどこへやら、今やドタバタホームドラマと化してますね。
これはこれで和むんだけれども!
今回も、個性あふれる各夫人が面白いです。
公正なリーダー月娘・おカネ大好き嬌児・気弱な占いマニア玉楼・料理職人雪娥と、
同じ場所において各人がどうするかが描かれていて、見ていて飽きません。
まだ読んでない人は是非無料で読んでみてください!
まとめ
以上、金瓶梅 まんがグリム童話【1月号】のネタバレを紹介しました。
実際に絵も交えて読むとなお面白い作品なので、是非、下記の記事で紹介している「好きな漫画を無料で読む方法」からお試しください!
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