太る女・最終話【第18話】の結末ネタバレ・感想!太ってたっていいじゃない

漫画「太る女」は甲斐今日子先生の作品です。

結婚を控えた菊池華子は人も羨む美貌とキャリアの持ち主で、幸せの絶頂にいた。
しかし、特に生活を変えたわけでもないのに体重が増加し始め、そのことで周りからバカにされるようになる。

華子の味方は大学時代からの親友・奈津美と事故死した両親に代わって華子を育ててくれた祖母だけになる。
しかし、彼女らもまた華子を不幸のどん底へ落とす存在に変わっていくのだった……。

「勝ち組」と崇められた女が、肥大化を発端にズルズルと不幸の連鎖に巻き込まれていく恐怖を描くミステリー!!

今回は「太る女」の結末について紹介します。
不倫スクープに対する会見で華子が取った行動とは…?
奈津美との決着、感動のクライマックス!

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太る女【第18話/結末】のあらすじ・ネタバレ・感想

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太る女/結末のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

太る女【第18話/結末】のあらすじ

奈津美にリベンジを果たした後、太田プロデューサーのスカウトを受けてテレビ出演した華子。
これを機に一躍有名人になった華子は、事務所を立ち上げコンサルタントとして活躍していました。

奈津美の嫌がらせによるフェイクニュースも冷静に対処した華子ですが、今度は太田プロデューサーとの不倫をすっぱ抜かれてしまいます。

連日ワイドショーで非難され、鳴り止まない事務所へのクレーム電話…
意を決した華子は、記者会見を開くことにしました。

――菊池華子記者会見会場にて――

華子「お待たせ致しました、それでは会見を始めさせていただきます」
奈津美(さぁいよいよ『華子転落劇』のフィナーレよ!これで二度とあの女、表舞台には立てないわね、いい気味!)

記者会見の席には、帽子・サングラス・コートを身に着けた奈津美が紛れ込んでいました。
緊張した面持ちで壇上に上がる華子。
容赦なく華子を照らすフラッシュ。

華子「菊池華子です、この度私事で大変お騒がせして申し訳ありません…ですが本日は、謝罪会見でも釈明会見でもありません」

どよめく記者たちをまっすぐ見つめ、華子はさらに続けます。

華子「先日掲載された記事の内容が“虚偽”であることを証明するための会見なのです!」
奈津美「…!?」
華子「…まず掲載された写真をよくご覧頂きたいと思います」

プロジェクターに、華子と太田がレストランで食事をしている写真が映し出されます。
華子は、これは太田プロデューサーで間違いないと断言します。

華子「ですが、その後ホテルに一緒に入ったのは――太田さんではありません!」

続いて華子と、太田と思しきメガネの男がホテルへ向かう写真が映し出されます。
実は、このメガネの男は太田ではなく、太田そっくりに変装した弘行だったのです。

記者1「でも、なんで同じ格好をしてるんだ?」
記者2「そうだよ!まるでダマすみたいに…!」
華子「そうです…ダマしたのです!あなたを捕まえるためよ、黒沢奈津美!」

太る女【第18話/結末】のネタバレ

記者3「黒沢奈津美…?誰だそれ…?」
記者4「おい!もしかして、あのIT長者 泉谷博文の…『殺人花嫁』じゃ」

記者に紛れた奈津美を指差す華子。
青ざめて奈津美から離れる記者たち。

実は華子は、自分のオフィスが入っているビルに奈津美が清掃員を装って潜入していることを知っていました。
奈津美がこの謝罪会見に来ることを見越して、一芝居打ったのです。

華子「この会場はドアも窓も閉め切ってある。もう逃げられないわよ、奈津美!」
奈津美「…そうよ!私がその殺人花嫁よ!邪魔する奴は容赦しない!」

追い詰められた奈津美は椅子を振り回し暴れ、憎悪に滾る目で壇上の華子を睨みつけます。

奈津美「『太っててもいいじゃない』…だって?馬鹿じゃないの?
オンナは痩せているほうがきれいなの!美しいの!偽善者ぶって本音を隠してんじゃないよ!」

「デブは醜い、だからあんたはドブスだ」と華子を激しく罵り、コートを脱ぎ捨て自慢の痩身を見せつける奈津美。

奈津美「どう?この痩せていてかつ出るところの出たナイスバディは?そそるでしょ~美しいでしょ~」
記者5「…おいちょっと待てよ、あんたヒドい体型だよ?」
奈津美「…は?」
記者5「ホラよく見てみろよ…!」

記者の指摘を受けて鏡を見た奈津美は、自分の姿に愕然とします。
傷だらけのガイコツのような顔、骨の浮いた体に不自然にぶら下がる豊胸乳房…
その異様ともいえる体つきには、美しさの欠片もありません。

警察「黒沢奈津美!おまえを逮捕する!」

現実に打ちのめされる奈津美を、待ち伏せていた警察が逮捕します。
絶叫し暴れる奈津美が連行されようという、その時。

華子「待って!まだ終わってないわ!」

騒然とする会場に響き渡る華子の声。
撮影を控えるようアナウンスが流れ、華子の合図とともに老女が現れました。

この老女はほかでもない、奈津美の母親だったのです。
奈津美の起こした事件で地元が大騒ぎになっている中、華子の訪問を受けて、勇気を振り絞って謝罪に来たのでした。

奈津美の母は娘の犯した罪を詫びつつ「それでも私にとってはかわいい娘なのです」と涙を流し、奈津美には「整形しても殺人犯でも、自分はあんたのお母ちゃんだよ」と微笑みます。
母の涙にたじろぐも「あんたがブサイクに産んだせいで苦労した」「全部あんたのせいだ」と、なおもわめき散らす奈津美。

「…そんなにブサイクかな…」

ふいに口を開いたのは、華子の事務所で働く女性スタッフでした。

スタッフ「私…新聞やネットで整形前の顔を見ましたけど…そんなにひどい顔だと思わなかったです」

これを皮切りに「元の顔だって十分」「普通に幸せになれる顔だ」と、整形前の奈津美を肯定する声で溢れます。
奈津美のコンプレックスが癒え、緊張がほぐれかけた、その時。
おもむろに壇上から降りた華子が奈津美の老母を締め上げ、首筋を――

奈津美「キャーッ」

…口紅で掻き斬るマネをしてみせます。

奈津美は確かに、母の身を案じて叫び声を上げました。
華子は、奈津美の中にある良心を見逃さなかったのです。

華子「奈津美…あなたのことは一生許せない、でも…あなたの苦しみは分かる。
女性が容姿で悩む苦しみは…自分が太ってみてよく分かった――
でも、それを他人にぶつけても不幸になるだけだわ。
だからもう終わりにして…!お願いよ奈津美――」

何も言い返すことなく崩れ落ち、警察に連行されていく奈津美。
その目には涙が光っていました。

―――

弘行「…華子!」
ママ「よかったわね華子!」
スタッフ「華子先生!」
華子「みんなありがとう!心配かけたけどもう大丈夫!」

会見が終わったあと、何事もなかったかのように明るく微笑む華子。
弘行からプロポーズを受けますが、お礼を言いつつ「自分のことよりも人の役に立ちたい」と断ります。

「寂しい時は私が慰めてあげるわ」と弘行に言い寄るママ。
「遠慮します」と引く弘行。
仲間たちと一緒に笑う華子。
こうして、一連の事件は幕を下ろしました。

華子「…ママ…パパ、おばあちゃん…真悟さん――じゃあ行ってきます!」

華子は仏壇に手を合わせ、今日も元気いっぱいオフィス街へとくり出して行きます。

――太ってたっていいじゃない。
菊池華子31歳、今日も元気に生きてます!

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太る女【第18話/結末】の感想

激太りで美貌を失っても、どんなひどい目に遭ってもめげずに、祖母や真悟を殺した奈津美にさえ慈愛の心を忘れない華子はスゴイです。
姿形は変わっても心は美女のままなんですね!

しかし奈津美…なんで記者のオッサンが指摘するまで、自分の容姿に気付かなかったんだろう。
鏡見る機会はなかったのかな?謎だ。

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まとめ

以上、太る女【第18話/結末】のネタバレを紹介しました。

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