不浄を拭うひと【第20話】のネタバレ・感想!

めっちゃコミックで連載中の、「不浄を拭うひと」第20話を読みました。

以下ネタバレとなりますのでご注意ください。

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不浄を拭うひと【第20話】あらすじ

特殊清掃をしている山田正人は、ある日会社の後輩から連絡がありました。

何かトラブルがあったのかと確認すると、相談があるというのです。

後輩は正人に、まだユーレイって見えたりするのか聞いてきました。

正人「え・・・今もたまーにかな・・・」

すると後輩は「実は・・・」と今いる依頼先が怖くて全く見積もりができないと話し始めるのです。

 

今回は正人が体験した、少し不思議だったお話です。

不浄を拭うひと【第20話】ネタバレ

その後輩が行った家はごく普通の一件やで、60代の夫婦が二人で暮らしていました。

数か月前、奥さんが買い物から帰ってくると、旦那さんがぶら下がり健康器で首を吊って亡くなっていたそうです。

その後警察の調べで事件性はなく、自殺と判断されました。

 

周囲はあんなに奥さんと仲が良かったのに・・・と何があったのかと噂話でもちきりです。

奥さんもすごく自分を責めており、葬儀では立っていられないほど憔悴しきっていたそうです。

死ぬほど悩んでいたことがあったのか!?と気づけなくて申し訳ない気持ちで、いっぱいでした。

その後奥さんは体調を崩して入院してしまい、息子夫婦から遺品整理の依頼が入ったのですが・・・

 

見積もりの為後輩が家に入ってすぐ、2階から誰かがいるような「ギシギシ」という音が聞こえました。

「いや・・・誰もいるわけないよな・・・。家鳴りかな・・・」

その後年の為2階に行きましたが、誰もいません。

やっぱり気のせいだったんだ・・・そう思っていると、次は部屋中から何かを叩くような「ドンドン」という音が響き渡ったそうです。

「な・・・なにこれ・・・怖っ・・・。一回出よう・・・!」

そして何とか外に出たものの、あまりの恐怖に中に入れなくなってしまったのです。

 

 

後輩「この家ヤバいですよね・・・?オレもう1回入れる自信ないです」

正人「わかったよ。1回会社に戻って、僕が代わりに行くから」

そう言って正人はその家に向かいます。

 

正人「この家だな・・・ササッとやるかー」

そして家に入ると一瞬黒い影が横切り、何かがいることに気づきました。

亡くなった居間に行くと、沢山の健康器具があり、気を使っていたことがわかります。

正人「あ、スタイリーまである!わ~~なつかし~~」

その時、「パーン」という乾いた音が響き渡ります。

あまりにも大きいラップ音に、正人はおどろきました。

その音は例えるなら、竹の定規を思いっきりかべに叩きつけたような音です。

その後も部屋を確認する度に、黒い影の気配がしましたが、気にすることもなく見積もりを終えて帰宅しました。

正人(でも変にイヤな感じはしない・・・)

 

普段正人は霊に気づかないふりをしており、うっかり触れると体調やメンタルを崩すことがあるからです。

自宅に帰り夜になると、何もなくてよかったとそのまま眠りにつきます。

そしてこんな夢を見るのです・・・。

 

正人は例の家におり、亡くなった男性と思われる人がこっちを見ていました。

正人「あ・・・こんにちは。ここの旦那さんですよね」

すると男性は頷き、正人はどうしてまだ家にいるのかと聞いてみました。

旦那さん「カミさんは・・・どこだ!?捜しているけど・・・いないんだ・・・」

正人「今、入院されてるそうですよ」

すると旦那さんは慌ててどこか悪いのかと正人に聞いてきたので、心労なのではないかと答えました。

旦那さん「オレのせいだよね・・・なんてわびればいいんだ」

ここで何か悩んでいることでもあったのか聞いてみます。

旦那さん「違う!!頼むカミさんに伝えて欲しい!こんなことになるなんて思わなかったんだ」

正人「こんなことって・・?」

旦那さん「死んじまったことだよー!!」

 

あの日旦那さんは肩が痛くて、奥さんに薬局でシップを買ってきてもらっていたのです。

毎回不憫でしょうがない・・・何かいい方法はない物かと旦那さんは考えます。

すると昔、整体で牽引してもらって楽になったことを思い出しました。

ですがあの院はなくなってしまったのでもういけない、ここで旦那さんは思いつきます。

 

ぶら下がり健康器にベルトをかけ、あごの骨に引っかけて身体を少し下に動かせば同じ様になると思ったのです。

ですがやってみると、足とに置いた踏み台が壊れてしまい、そのまま首が締まってしまいます。

旦那さん(しまった!まずい!手すり手すり・・・)

手を伸ばして身体を支えようとしましたが届かず、そのまま意識を失ってしまうのです。

 

正人「え・・・?それが理由・・・?」

旦那さんはあれは事故で、死のうとしてやったことではないと正人に訴えかけます。

旦那さん「だからカミさんのせいじゃないって伝えてくれ!!これでもしカミさんがなくなったら・・・俺、死んでも死にきれねーよ!!」

 

 

ここで目が覚めて朝なりました。

そして奥さんがいる病院へ行き、夢の事全て話します。

正人「信じてもらえないとは思いますが、ご主人からどうしても伝えて欲しいと言われまして・・・」

奥さん「主人って・・・昔から明るくて・・・」

考えて奥さんは話し始めます。

思いやりがあり頼りがいもある旦那さんと、いつも結婚してよかったと思っていたそうです。

一度奥さんが病気をしてしまったことから、「一緒に長生きしよう」といろんな健康法もやっていたそうです。

奥さん「亡くなってからずっと誰に慰められても落ち込んでいたけど・・・山田さんの言葉を聞いてやっとすこし納得できた気がします」

退院したらすぐに主人に報告すると言ってくれました。

 

親しい人が亡くなったとき、「あの時話を聞いてれば」「一緒にいたら」と、周りの人達は「何かできることがなかったのか」と後悔してしまいます。

ですが残された人が自分を責めることはありません。

姿形はなくなっても、故人を思い出すたびにその人の心の中で生きることができるから。

 

その後あの家で霊現象が起こることはなく、今は奥さん一人で元気に暮らしています。

正人は不思議な体験をするとお腹がすくと、定食屋でご飯をがっついていました。

>>「不浄を拭うひと」のネタバレ一覧はこちら!。

 

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不浄を拭うひと【第20話】感想

亡くなったとき、どうしても「わからないこと、どうしてそうなったのか聞きたいこと、沢山あると思います。病気でなく、不慮の事故だったのであればなおさらです。

こういう話を聞くと、亡くなったとしても大切に思っていた人であれば、きっとそばにいてくれると思うのです。

気持ちや考え方でしかないのでしょうが、そう心に入れておきたいなと思います。

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