漫画「誰よりもつよく抱きしめて」はさがわ蓮先生の作品です。
父親から受け継いだ児童書専門店の店主である水島月菜は、絵本作家の夫・水島良城と結婚して8年。
優しい夫だが、潔癖症を患い月菜に触れることもできず、月菜は内心寂しさを募らせていた。
そんなある日、店を訪れた青年が携帯電話を置き忘れた。
着信音に持ち主からだと思った月菜が電話に出て聞いたのは、ある女からの別れ話だった──。
結婚生活の意義を問う新堂冬樹の純愛小説をコミカライズした注目作!!
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目次
誰よりもつよく抱きしめて【第9話】のあらすじ・ネタバレ・感想
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誰よりもつよく抱きしめて【第9話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
誰よりもつよく抱きしめて【第9話】のあらすじ
月菜は克麻の声で目を覚まし、克麻の手料理を食べて朝を迎えた。
夕食は自分が作ると申し出たが、ずっと良城に食事を作ってもらっていたから料理なんて久々だ。
月菜(自分で作ったのいつだったかしら)
それはだいぶ昔のこと。自分は今よりずっと若くて、隣には良城がいた。
夕食の出来栄えは克麻に遠く及ばないが、克麻は「まあまあ」だと喜んで食べてくれた。
克麻が食卓に用意したワインは、ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レア。
初めて克麻と一緒に飲んだものだ。
月菜(あのときワインを飲んでいなかったら…)
パリに行ったら何ができるだろう?
日本の絵本をフランスに紹介できるかしら?
新しい門出への期待で、克麻との会話が大いに弾んだ。
月菜(これから私と克麻くんはどんな幸せを作っていくのかしら)
慣れない家事をしたせいかアルコールがよく回る。
月菜はまどろみの中で早智子の言葉を思い出した。
『ダンナより何倍も彼のことを愛してるんじゃなかったら、パリに行くのはやめなさい。じゃなきゃ、あなたも克麻くんも幸せにはなれないわ』
月菜(よしくんの何倍も…)
食器洗いを終えた克麻がリビングに戻ると、月菜はうたた寝をしていた。
克麻は、その愛しい寝顔と唇を重ねようとしたが…
月菜「よしくん…」
唇を奪うのはやめて、頬に口付けた。
誰よりもつよく抱きしめて【第9話】のネタバレ
翌朝、2人はマンションを空にしてホテルへと発った。
明日、月菜は最終確認で『夢の扉』へ行く。
克麻は、日本での連絡役を友人に頼みに行く。
そしてその晩、2人でパリ行きの飛行機に乗るのだ。
克麻「月菜さん、これを開けてみてください」
克麻はおもむろに、月菜に小さな紙袋を手渡した。
入っていたのはスマートフォンだった。
これを克麻が『夢の扉』に忘れていったことで、2人は引き寄せられたのだ。
克麻「明日、僕はそのスマホを取りに『夢の扉』へ行きます。月菜さんがパリに行くのをやめるなら、そのスマホを僕に返してください。僕と一緒に来てくれるなら、そのまま空港に向かいましょう」
月菜「…どうして急に、そんな気になったの?」
克麻「僕の月菜さんへの気持ちは変わりません。
でもそれは月菜さんの気持ちを無視したエゴです。
だから、出会いのところから、もう一度やり直しましょう。
僕は別のホテルに泊まります。明日『夢の扉』で会いましょう」
そう言って克麻は、ホテルを後にした。
月菜は、克麻が最終決定を委ねてくれたことを理解した。
『出会いのところからやり直す』
それは克麻との?
それとも良城との?
月菜は母に電話をして、事の顛末を話した。
良城と離婚して『夢の扉』を手放すことになったが、母は月菜を責めなかった。
母「あなたがちゃんと考えてそういう選択をしたのなら、亡くなったお父さんも何も言わないと思うわ。もちろん私も、あなたのことをいつでも応援しているわ」
母の言葉が胸に沁みて、思わず涙が零れた。
――翌日、『夢の扉』にて
早智子「これで廃業手続きは済んだわ、あとはオーナーだけね」
月菜「何から何までありがとう、早智子」
早智子「でね、1件問い合わせがきてるのよ。引き続き書店としてやれるかって」
月菜「そうなの。それじゃあこのまま残るかもしれないのね。向こうの言い値で譲ってくれて構わないわ」
このとき月菜は、店の買い手が誰か知らなかった。
早智子が帰り1人になった月菜は、カウンターに腰かけて、いつもの風景を眺めた。
月菜(私はここからずっと見ていた)
良城が来店したときも。
克麻が来店したときも。
自分はずっとここにいたのだ。
ドアベルが鳴り、反射的に「いらっしゃいませ」と言いかける月菜。
そこには微笑む克麻の姿があった。
このままついていけば『一緒にパリに行く』ことになり、スマホを返せば『パリに行くのをやめる』という意思表示になる。
克麻「月菜さん、迎えに…」
月菜「お客様。スマホをお忘れですよ」
そう言って月菜は、克麻にスマホを差し出した。
誰よりもつよく抱きしめて【第9話】の感想
月菜さん、まさかのパリ行き拒否。
アレか?直前になって行きたくなくなる症候群かな?
しかし、
良城「一緒にいても傷つけあうだけだ、僕たち別れよう」
月菜「そんな…でも、それがお互いのためなのかしら…」
克麻「僕たちは愛し合ってます!2人でパリに行きます!」
月菜(エーッ!?でもさんざん厚意に甘えといて断るのもなぁ…)
終始こんな調子で流されるままだった月菜が自分の道を選択したのは、彼女にとって大きな躍進なのかもしれませんね。
このお話はどこまでもプラトニックで、まさに大人の童話といった雰囲気です。
克麻は月菜を「眠り姫」と言いましたが、自分はモグラと結婚させられそうな親指姫を思い出しました。
「ストーリーな女たちブラック」の他作品ではオバサンがいかがわしいお店で縛られてたり、ドルヲタが冴えないアイドルの追っかけしてたりと、濃~いキタナ~イけど面白~いお話が多いだけに、その落差にクラクラします(笑)
まだ読んでない人は是非無料で読んでみてください!
まとめ
以上、誰よりもつよく抱きしめて【第9話】のネタバレを紹介しました。
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