『妄想デブス女』は山田理矢先生の作品です！
ある日占い教室に行った照美は、ユリ子という女性にであってしまう。
照美は人懐っこいユリ子と仲良くなるのだが、事あるごとに
「自分はモテていた」「イケメンの彼氏が～～」
と妄想話をする。
段々ユリ子の性格が分かってきた照美はある提案を持ちかけた。
はたしてイケメンの彼氏がユリ子の前に現れるのか・・・
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「妄想デブス女」のあらすじ
ある日占い教室へ行った照美は、ユリ子という女性に出会った。
その女性はふくよかでボサボサ気味のおさげに化粧もせず、あまり身なりには気をつけていないようだった。
そんなユリ子は人懐っこい性格なので照美はすぐに仲良くなった。
度々、ユリ子はバイトで出会ったという一流企業に内定したイケメン彼氏を照美に自慢するようになる。
しかし数年が経ってもイケメン彼氏から送られてくるメールは数回で、天気の話など挨拶文のようなものばかりなので疑いの目を向け始める照美。
信じられないまま、そのイケメン彼氏と合わせてくれるということになったのだが・・・
なんとそこに現れたのは綺麗な女性を連れたイケメンだった。
やってきたイケメンから、付き合って同棲までしている事実を知らされたユリ子はショックのあまり固まる。
数日後、見かねた照美はユリ子に結婚相談所を紹介する。
しかしユリ子は「どうせそんなとこに来る男なんて、女に飢えたブサイクばっかりに決まってる」と上から目線で結婚相談所へ行くことを拒否。
仕方なく一人で登録しに行った照美は、予想以上にいろんなか男性からアプローチを受ける。
そして１人の有名大学卒のイケメンと出会うことに。
それを知ったユリ子は悔しそうに「どうせサクラでしょ」と嘲笑う。
ある日、ユリ子は以前とは別の男性に告白すると照美に伝えてきた。
話を聞くと、バイトで知り合い１年半前から連絡はしていないが私のことを想っているという。
心配になりながらも目の前で男に電話をかけ始めるユリ子・・・・
「───おかけになった電話番号は現在使われておりません────」
「どーしてェェェェェェェ！？」
電話番号を変えたことを知らされていないことにショックを受ける。
しかしユリ子は諦めず、占い師に頼ることにした。
どういう経緯かユリ子は男の勤務先を突き止め、連絡をとることに成功する。
そしてユリ子はいきなりラブラブなメールを男に送るのだが、返ってくるメールはそっけないものばかり。
それでもユリ子はシャイなだけだと言い張るが、それを知った照美は迷惑になるんじゃないかと心配して注意した。
「あんた頭おかしいんじゃないの！？口出ししないでよ！」
街中でいきなり大声でキレるユリ子に黙るしかない照美。
「妄想デブス女」のネタバレ
次第にメールが返ってこなくなるとユリ子は体調を崩すようになり、病院へ通うことになった。
ユリ子は占いと薬に依存するようになるのだった。
薬を飲むとより一層感情の起伏が激しくなるユリ子は、今まで以上に妄想話をバイト先でするようになり次第に同僚からも嫌われ始める。
そしてとうとうバイトをクビになったユリ子は、占いに月１０万円以上を費やすようになった。
その間も結婚相談所で知り合った男性と付き合い、うまくいっている照美に対して早く別れるよう忠告するユリ子。
人の幸せが許せないのがユリ子なのだ。
そんなユリ子に耐えかねた照美は反撃に出ることにした。
「今のあなたは思い出と占いにすがるしかないただの太った女です」
勇気を出してメールを送る。
仕事中電源を切っていた照美は、夜になり携帯の電源を入れてみる。
「ひっ！！」
そこには数え切れないユリ子からのメールが・・・
「あんたの目を覚まさせてやるために教育してやる必要があるようだ。 今からそっちへ行く。 ユリ子」
そのメールを見た照美は恐怖のあまり彼氏の家に逃げることにした。
後日、怖くなった照美はユリ子が通っている病院へと相談しにやってきた。
そして医者からかなり危険だと教えられ、言われた通りに電話番号とメールアドレスを変更する。
─────その後照美は付き合っていた彼氏と結婚し、幸せに暮らすのだった。
ユリ子が妄想から立ち直ることができたかは分からないまま・・・─────
「妄想デブス女」の感想
タイトルからの予想を遥かに上回る妄想デブスでした！！
最初は冴えない女の子が可愛くなっていくのかなって思ってましたが、、、
ユリ子がとにかく憎たらしい！
ところかまわず自慢話をしたがるくせに、人の幸せを受け入れることができない。
なんだか現実にもいそうですよね・・・
読みすすめているとほんとにこんな人がいるんじゃないか、って思えてしまう謎のリアリティもありました。
そんなユリ子の憎たらしさが山田理矢先生の個性的な絵柄によって倍増していました！！
照美の厳しくあたる部分も見えましたが、多分ユリ子はそんな程度では変わらないんだろうなと思いました。
とても面白かったです。
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