『その薬は私の血肉でできている』のネタバレ・感想!今すぐ無料でも読める

『その薬は私の血肉でできている』は有一九先生の作品です。

天国へも地獄へも行けない、思い思い魂が行くところ。それが”辺獄”。

そこではある病が蔓延していた。

為すすべがない患者のもとへ突然やって来た医者。

そしてそこにいてはおかしい人間の少女・・・

独特な世界観で描かれるファンタジーです!!

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「その薬は私の血肉でできている」のあらすじ

”辺獄”と呼ばれる、天国へも地獄へもいけないものが行く死後の世界がある。

その中の砂漠の街である病気が蔓延していた。
小さな子供が熱を出し、ウロコが剥がれるというものだ。
この砂漠の住人は皆、肌の色が濃くウロコがある。

「失礼」

ペストマスクのような骨の顔でローブを着た医者が、横たわる子供の家へとやって来た。
驚く家族を尻目に勝手に診断を始める。

すると医者は4本ある腕で手際よく患者の腕に注射を刺して採血した。
それで薬を作るようだ。

 

「・・・すまないね、二番目針目盛8お願いできるかな?」

誰もいない方向に話しだす医者。
すると突然腹の中から白い手が飛び出し、血の入った瓶を尻に持つ蚊が現れた。

驚く家族に「薬籠だよ」とだけ言って問診を再開した。

 

一通り処置が終わってお礼を言う家族に、「それはこの子に・・・」そう言って医者はローブをたくしあげた。

医者の腹は空洞で、その中に鳥かごのようなものに入った少女がいた。

「!!」
「に・・・人間!?!?」

そう、ここ辺獄では人間が大変珍しいのだ。
そして人間の血肉はあらゆる難病を治す万能薬とされていた。

「その薬は私の血肉でできている」のネタバレ

助けてもらったお礼に食料をもらった少女。
その傍らで親と医者が話していた。

「・・・しかし人間ってのはあんなに真っ白なのか・・・」
「ね・・・めっちゃ可愛いでしょ」
「は?」
「気絶するほどかわいいでしょ?」

そのまま少女の可愛さについて話し始めた医者。
どうやらロリコンのようだとわかった親は白い目で見ている。

 

そして真面目な顔に戻った医者は”二階層”の魚人村でも同じ病気が流行っていた事を話す。

それを聞いて目を見開いて驚く家族。

「あんた”渡り”ができるのか!?」

他の階層に行くことは普通できないようだ。

患者の家族と別れ、明日は第七階層のマーケットへ薬を調達しにいく計画をする医者と少女。
そして患者からもらった貴重な髪飾りを、医者に自慢げに話す少女。

 

─────ズズッ、ドォッ─────

 

「!?」

突然液体が少女を包み込み、医者の前から姿を消した。

「はあ・・・またか・・・」

別の場所へワープで連れ去られた少女の周りには、武装した男が大勢いた。
男たちは人間の血肉が金になると分かっていて、少女を連れ去ってきたのだ。

 

ナイフで髪の毛から頂こうとする男達に抵抗する少女。

「あなたたちの私欲になるわけには、いかない」

次第に少女の目がうつろになっていき、黒い霧が体から表れる。

「ぎゃあああああ」
「とっ・・・溶けてる、ウロコがっ!!!」

男たちの体を黒い霧が覆い溶かしていく。

慌てた男がナイフを持って少女に襲いかかる。

 

────すると突然アバラ骨に似た骨が少女を守るように地面から生えてきた─────

「遅くなってごめんよ」
「先・・・生」

心配そうにする先生は、蚊(ガープタ)を呼んだ。

すると治療で使っていた時は手のひらサイズだったにも関わらず、今は10m程もある。
しかし男たちの驚きはガープタのほかの面にあった。

「ひっ」
「序列33番”総裁にして君主たる”大悪魔・・・・!!」
「悪魔だーー!」
「逃げろ!」

そう言って逃げようとする男たちの血を吸い上げていくガープタ。

「ありがとうガープタ」

そういうと先生は手からワープできるものを生み出し、3人を連れて家に戻った。

そして3人は第7層へと向かうのだった。

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「その薬は私の血肉でできている」の感想

有一九先生の萌えな絵柄に惹かれて読んでみましたが、超ファンタジーで面白かったです!!!

辺獄という世界観がなんとも魅力的ですね。
死後の世界なのに骸骨や死神っぽい人は医者くらいで、他は鱗が生えた人間のような生物が普通に生活を送るっていうのも斬新でした。

そして人間を奪おうとする男たちは金に飢えていて、死後の世界なのに格差社会があるの!?とびっくりしました。

それからいったい医者はなにものなんだってワクワクしました。
大悪魔とか言われてるのも使役してましたし・・・
”渡り”と呼ばれるのがなぜできるのかもこれから楽しみですね!

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