漫画「新 緋桜白拍子」は藤丞めぐる先生の作品です。
時は平安。梓(あずさ)は幼いころ暗殺組織「緋桜院」で殺人術を学び育った過去を持つ。
組織の解体とともに右大臣家に引き取られ、養父のため夜な夜な白拍子の姿に扮し、政敵たちを討ってきた。
恋人・時迅(ときはや)と結婚し、平穏な生活が訪れたと思いきや、緋桜院の残党・緑水(りょくすい)が現れる。
梓は再び白拍子に変身するが……。
帝のもとへ出仕させられた梓は、時迅と逢引を重ね懐妊してしまう。
おめでたいことだが現実は非情であった。
帝の子として育てるか?処罰覚悟で全てを打ち明けるか?『なかったこと』にするか?
一方で、帝の寵愛を失った自分と娘の立場に不安を覚える宝子。
梓が帝の子を孕んだと勘違いし、胎児を亡き者にしようと画策する凛子。
おなかの子をめぐり女たちの思惑が動く、衝撃の最終回!
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新 緋桜白拍子【最終回】のあらすじ・ネタバレ・感想
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新緋桜白拍子のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
新 緋桜白拍子【最終回】のあらすじ
凛子がとった、梓を流産させる方法…
それは酸漿根(ホオズキの根)という堕胎薬を、薬湯とすり替えて梓に飲ませること。
――
梓「ねえ、おなか触って」
大変な状況ではありますが、梓は第2子を授かり喜んでいました。
今度は女の子がいい。時迅に似たらきっと美人になる。
まだ目立たないおなかをさすりながら夢想する梓に対して、時迅は苦笑いするばかり。
梓「……養父君はまだ何も…?」
時迅「ああ…」
この状況を打破する案は、未だに浮かばないのだ。
①帝の子として育てる
②正直に話して罰を受ける
③堕胎して、始めから何もなかったことにする
これらをすべて回避し、堂々と時迅の子として産む…そんなうまい話があるわけない。
梓「やっぱりこの子は…流さなければいけないのかしら」
どうするのがベストかは梓にも分かっていました。
帝の耳に入る前に『なかったこと』にすればいい。
梓(でも――)
かつて梓は、暗殺者として大勢の命を奪った。
その報いに我が子を殺さなくてはならない、そういう運命なのか…
時迅「…都を離れようか、梓殿」
涙ぐむ梓に、優しく囁く時迅。
帝に真実を話して辞職し、都から遠く離れて暮らそう。
春海の将来は自分で切り開くだろう。
お腹の子と一緒に、穏やかに暮らそう。
…と、この男は甘言ばかり囁いて何も実行しないんですけどね…
梓、いいかげん現実見よ?
――
なずな「お薬湯の時間です」
梓「ああ、そうだったわね。おなかの子にいい薬湯なんですって」
時迅「へぇ」
なずなが淹れた薬湯を飲む梓。
その茶葉が酸漿根にすり替えられているとは、誰も気づかず…
新 緋桜白拍子【最終回】のネタバレ
宝子「…帝。少し、よろしいでしょうか」
夜分に宝子の訪問を受け、疎ましげにそっぽを向く帝。
宝子の寂しげな表情には幾ばくかの悪意が宿っています。
宝子「もしこれが尚侍なら、きっと喜んでお迎えになるのでしょうね」
帝「用がないなら下がれ!
宝子「帝。残念ですが、尚侍は身ごもっておりますわ」
帝の目を盗んで時迅と逢瀬を重ね、ついには身ごもった――
衝撃の事実を知り激高する帝。
宝子「近頃、帝に会おうとしないのは、懐妊がばれるからです。
お疑いになるのでしたら、ご自分で確かめられては?」
ば…『ばれる』って…凛子ならともかく宝子らしからぬ言葉遣い…
まぁかなりフラストレーションたまってるだろうし、多少粗暴になるのは仕方ないのかな。
宝子「お話はそれだけでございます。失礼いたします」
――怒りに震える帝のもとを後にし、ほくそ笑む宝子。
帝のプライドを傷つけた右大臣家は、終わったも同然。
そうすれば、内大臣たる兄が最高位になる。
たとえ寵愛はなくても、宝子と姫宮の立場は守られる。
宝子(ごめんなさいね梓様。あなたたちに恨みはないけれど――後宮はそういう場所なのよ)
味方と見せかけて帝にチクる宝子さま。
宝子も人の子ですし、梓より自分と娘の方が大切に決まってますよね。
――
宝子が去ったあと、帝は真っ黒な感情に支配されていました。
帝(許せぬ…どこまで私に恥をかかせる気か)
時迅を都から追放し、右大臣家を潰してやる。
そして梓の腹の子を始末して――…
帝(いや、待てよ…これは絶好の機会かもしれぬ)
――
帝「みな下がれ!私の邪魔をする者は何人たりとも許さぬ!」
侍女の静止も聞かず、梓の部屋に乱入する帝。
梓(いつもの帝とは様子が違うみたい)
帝の様子にただならぬものを感じながら、追い返そうと冷たく対応する梓。
帝は梓に掴みかかり、下腹部をまさぐって――
帝「ここに中将の子がおるのか」
――なぜ、帝がそれを…
梓は青ざめて絶句するも、それは事実を肯定するに他なりません。
帝「やはり本当なのだな、さあ…どうしてやろうか」
梓「帝…おやめください、どうかお許しください…」
帝「安心せよ、『自分の子』を殺しはせぬ。
その腹の子を、私の皇子にしてやろう。
そなたは『私の子』を産み、私の中宮となるのだ。
私が認めればそれが真実だ」
そんな事はさせない、と拒否する梓。
時迅と右大臣がどうなってもいいのかと恫喝する帝。
帝「私に逆らうことは許さぬ!私を拒む女などあってはならない!私がこの世の中心なのだ!」
帝、ジャイアニズム炸裂。
梓「悲しいですね、帝。今のあなたはかつての左大臣のようです。
権力の限りを尽くし、人を人とも思わず、あなたを苦しめたあの男と、今のあなたは同じです」
火に油を注ぐ梓。
逆上した帝に胸倉を掴まれたその時…酸漿根が胎児に牙をむきます。
梓の下腹部を襲う激痛。
月夜に響く梓の悲鳴を聞き、ほくそ笑む凛子――
――
流産したその夜、梓は里下りを許可されました。
自宅で時迅と春海といっしょに桜を愛でる梓。
時迅「公には尚侍は帝の子を亡くしたことになってる」
帝はどうあっても梓を自分のものにしたいらしい。
梓を手に入れるために、何か仕掛けてくるかもしれない。
梓「だったら今度は戦うつもりよ。脅しになんて屈しないわ」
たとえ相手が帝でも。
私は愛する人たちを守るためならいつだって――戦うわ。
新 緋桜白拍子【最終回】の感想
大人の事情があって「俺達の戦いはこれからだ!」的な終わり方をしてしまいました、残念。
(時代背景や状況はおいといて)同じく殺人を犯した母親キャラ「美醜の大地」のサチと比べると、
梓は子供っぽいというか、なにも考えてない印象を受けますね。
自分の罪を償う意思は?
我が子の窮地に、自分にできることを(しようと)したか?
サチは非力ながら懸命に足掻き、奪った命を重く受け止めているのに対して、
梓は何も決断せず自己憐憫に浸り、周囲の人間に甘えるばかり…
なんだか怠慢で身勝手に見えてしまいます。
こちらは花とゆめで連載されていた「緋桜白拍子」のその後を描いた作品なのですが、
梓の白拍子として活躍するシーンがほとんどないのが惜しいですね。
梓は弟子を持って、自分の技を暗殺術でなく護身術として後世に伝えるとか、
るろうに剣心みたいに不殺の仕置人として活動するとか、カッコイイ熟女になってほしかったな…
まとめ
以上、新 緋桜白拍子【最終回】のネタバレを紹介しました。
実際に絵も交えて読むとなお面白い作品なので、是非、下記の記事で紹介している無料で好きな漫画を読む方法からお試しください!
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