漫画「生者の行進」第1巻(1〜3話)ネタバレ・感想!

「生者の行進」という漫画を読みました。

主人公の泪は霊が見ることが出来る男の子。

そして霊がかかわる殺人事件が起こります。

続きの気になる話でしたので【1話~3話】をまとめて紹介いたします!

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「生者の行進」第1巻(1話〜3話)あらすじ・ネタバレ

第1巻は7話分が収録されていますので、今回は3話までをまとめてご紹介します。

【第1話】死の足音

吉川泪(よしかわ るい)は、人には言えないものが普通の人には見えないものが見えていました。

そう『それ』とは絶対に目を合わせてはいけないことも知っていました。

 

バイト先のコンビニでレジをしていた泪の前に立ったのは可愛い顔をした女の子。

しかし彼女の後ろにはとんでもない化け物が憑りついています。しかし、触らぬ神に祟りなし、と泪は知らんふりをしてやり過ごして淡々とレジでお釣りを渡しました。

 

泪が霊を見始めたのは4年前、幼い弟が交通事故で死に、泣き崩れる母の横で母に縋りつく弟の姿をみたのが最初でしたが、勿論誰にも言えません。

そして以来色んな霊を見るようになっていましたが、今、目の前にいるその霊からはこれまでとは違う明らかな狂気を感じて異様な雰囲気を感じます。

そして、女の子が店を出る瞬間霊がこちらを向いて「イジ」と言い残していきましたが、意味が分からない泪は考えるのをやめることにしました。

 

バイトを終えて家に帰った泪、部屋に戻るとベッドの脇に弟の霊が座りこんでいます。話しかけても反応はなし。

霊にはあまり意思がない事を今までの経験で知っていました。

何も言わない弟は一体何で4年前で時が止まったように泣き暮らす母親では泣く自分のところへ来るのか泪にはわかりませんでした。

 

翌朝、家を出たところで幼馴染の高岡まどかに声をかけられました。

しかし、昔いじめられたトラウマから苦手に感じている泪はなるべく一緒にいたくないと知らないふりしようとしますが、まどかに泪のバイト先近くで発生した「女子高生メッタ刺し事件」の話を振られ思わず顔を向けてしまいます。

ニュースをスマホで調べてみると、被害者の女の子は昨日見た霊に憑りつかれた女の子でした。

驚いていると店長から警察の事情聴取に協力するために早めにバイトに来て欲しいというメッセージが。

 

言われた通り学校が終わってコンビニに行くと警察がまっていました。

刺殺されたというのであれば霊の仕業ではないかもしれない、そう思い泪は警察には霊を見たことを伝えませんでした。

 

警察が帰った後、まどかがコンビニにやってきましたが、その背後には…昨日の霊が憑りついていました!

驚いてバイトが終わったら行くから家に帰っておくように伝える泪。

 

一方まどかは、泪が久々に家に来ると聞いてドキドキが止まりません。

小学生の頃太っていたまどかが友人にバカにされたと泣いているときにさりげなくフォローしてくれて依頼気になって仕方がないのです。

しかし、弟のトモキが事故に会って以降泪がまどかの家を訪ねることはありませんでした。

 

バイト後、まどかの家に行った泪は単刀直入にまどかに霊が憑いていることを伝えます。

最初は信用しなかったまどかも、友人の不幸を言い当てた泪の言葉を次第に信用するようになります。

 

その夜、まどかは金縛りになって目が覚めます。

目を開けると目の前には巨大な唇に手が生えた霊がおなかの上に乗っているのを発見してしまいます。

翌日その話を聞いた泪は殺されるかもしれないと怯えるまどかに「大丈夫だよ」と言います。

その霊は前回女の子が殺される日に「一」と言っていたけれど、今は「七」と言っていることを考えると本気で手を出すまでに六日の猶予があると。

【第2話】カウントダウン

あと六日猶予があるってどういうことなのかというまどかに泪は説明をします。

昨日はまどかの後ろにいる霊は「ナナ」と呟いていたけど、今日は「ロク」と呟いている。

きっとそれはカウントダウンをしているんだ、と。殺されるのを待つのが耐えられない、キスもしたことないのにと泣き始めるまどか。

 

これまで何人とも付き合っているのを知っている泪は驚いて聞き返します。

しかし、昔太っていて相手にされなかった頃があったためにこんな自分でも好きになってくれる人がいるんだと舞い上がって付き合い始めるものの手をつなぐ以上はしたことがないと告白するまどか。

とんでも告白に呆れて話をもとに戻す泪。

とにかくできる限りのことはやると話す泪に、まどかは今までもこんなものが見えててよく平気だときいてきましたが、人間の悪意の方がよほど怖いと答えます。

 

まどかは泪がいじめられていたことを思い出し納得します。

そして協力してくれてありがとう、とお礼を言うと泪は照れながら幼馴染だし…と照れながら返しました。

 

まどかと別れた後、泪は情報を集めるため、殺された女の子(小栗美弥)の殺人現場に出向きます。

そこには美弥の霊がまだいました。泪がどうやって殺されたのかと美弥に話しかけると、美弥は死ぬ直前の記憶(殺される場面)を思い出し、泪の目に映し出しました。

しかし、それは耐えがたいもので、泪は泣きながら嘔吐を繰り返すのでした。

 

その様子を遠めから見ていたのは…泪を事情聴取した女性警官でした。

泪が現場に入る姿を見かけて後をつけていたのです。

事情聴取の時から泪の様子がおかしいと思っていた刑事ですが、泪が何をみているかはわからず一体この子は何を見ているのか…疑問が深まります。

 

一方、まどかが家に帰ると兄の部屋には友達がたくさん来ていました。

母親に頼まれてお茶を持っていくと、兄の友達がまどかが可愛いと繰り返し言います。

その中に一人怪しいまでにまどかに固執する男・水戸則夫が。

まどかとしてはお兄ちゃんの友達だし変な人じゃないと自分に言い聞かせていましたが、気持ち悪いのは隠せません。

 

そうして、友達たちが帰る時、母親が海外旅行へ行くから家を空けるという話をします。

その話を聞いた則夫の顔が怪しく笑ったことを誰もみていませんでした。

【第3話】取引

美弥の現場から離れて公園で水を飲みながら一息つく泪。

想像していた以上に悲惨な光景に疲労を感じるほどです。

そんな泪の目の前にこの間事情聴取をうけた東雲という女性警官が話しかけてきました。

 

ファミレスでご飯を食べながら泪を尾行していたと話す東雲に若干引き気味の泪。

現場に入ったと思ったら突然震えだし嘔吐し始めて一体何を見ていたのか、単刀直入にきいてきました。

泪は東雲を信用してよいのかと迷います。

そんな泪の様子に東雲は「この事件の犯人には余罪があると読んでいるから、どんな手を使ってでも犯人を捕まえたい、どんな小さなことでもいいから情報が欲しいと訴えます。

 

すると泪は東雲の後ろにいる女性の霊と何か関係があるのかときいてきました。

その容姿は東雲にとってはなじみの深いもので、それは紛れもなく10年前何者かに殺された東雲の姉の事件当時の容姿だったのです。

そうして東雲に取引をもちかけます。

 

自分が霊を見ることができることを告白する泪。

さっき路地裏で見ていたのはおととい死んだ小栗美弥さんの霊で、彼女は地下駐車場に連れ込まれ、逃げられない様に両目をナイフで視力を奪われた後、性的暴行を受けながら顔や胸を刺されて絶望の中死んでいったことを伝えます。

東雲は犯人しか知り得ないほどの詳細な状況説明を聞いて、どんなことをしても犯人を捕まえたいといった東雲に情報を提供する取引条件としてこのことを黙っておくということを提案されたということに気づきます。

東雲はその条件を受け入れます。あっさりと信じた東雲に思わず信じてくれるのかと聞いた泪に東雲は答えます。

さっき見たといった女性は通り魔に襲われて殺された姉で信じるには十分だと。

 

たとえもう姉がもう戻ってこなくても姉が殺されてから少しでも多くの卑劣な犯罪者を牢屋にぶち込むのが自分の生きる目的だとすごむ東雲に、泪は大切な人を失いここにぽっかりと空いた穴を埋めようと必死にもがいている姿を自分に重ねてお互い協力をしあう決心をしました。

 

その夜、まどかのところに泪から東雲と会うようにと電話がはいりました。

泪の言うことであればとまどかは受け入れます。

しかし、今日、自分の知らないところで泪が女と会っていたことを知ってまどかの気分が少し寂しく思いながらゴロゴロしているといつの間にか寝てしまっていました。

 

そして、夜中目が覚めると耳元で荒い息遣いが聞こえ例の霊がやってくる気配に慌てて逃げようとしますが、大きな口から伸ばされた舌で体を舐め上げられまどかは声にならない悲鳴をあげます――。

そこで、まどかは目を覚ましました。

さっきまで素っ裸だったはずのまどかは服を着ています。安心したのもつかの間…

体中にまとわりつく粘ついた粘液に気づきまどかは恐ろしさのあまりベッドの上で体を丸めて泣くのでした。

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「生者の行進」第1巻(1話〜3話)感想

ちょっと怖いオカルトな漫画ですね。

大きな唇お化けは見るだけでゾッとしてしまいます。

あの霊はどういう風にかかわって殺人をしているのか、まどかはどうやって助けられるのか、泪の活躍を願わずにはいられません。

たとえ夢だったとしてもあんな唇お化けになめ回される夢をみるなんて耐えられそうにないので、早くまどかが助かりますように!…続きから目が離せません!

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