めっちゃコミックで連載中の、「不浄を拭うひと」第9話を読みました。
以下ネタバレとなりますのでご注意ください。
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不浄を拭うひと【第9話】あらすじ
山田正人は特殊清掃の仕事をしている。
「死んだ人のニオイってたとえると何!?」
と、たまに人に聞かれることがある。
正人は例えていうなら肉が腐ったというよりも、海産物が腐ったようなニオイに近づくと言う。
そして女性よりも男性の方が、圧倒的に臭い。
表紙の場合や太っている人も同様に、ニオイがひどくなることもある。
だが、まれにニオイのしない死後すぐの現場に行くこともあるのです。
今回はそんな現場の話です。
不浄を拭うひと【第9話】ネタバレ
正人に仕事の電話がかかってきた。
依頼主は異常なほど元気のない声で、ボソボソと早口で話すので何を言っているのか聞き取りにくく、何度も聞きなおして申し込みを受けました。
依頼主はDさんと言う男性で1Kのアパートの清掃。
電話の感じで体調でも悪いのかなと、正人は心配していました。
そして数日後、正人は言われた通りにDさんのアパートへ向かうのです。
駐車場を探しているところ、依頼主のアパートの前にはパトカーが止まっており、「立入禁止」のテープが張られています。
なんでパトカーがいるのかと不思議になり、近づいていくと警察官に止められてしまいました。
「いえ・・・今日、ここの住人の方に清掃を頼まれていて・・・中に入りたいんですけど・・・」
そう伝えると、何号室の人なのか確認されました。
「102号室のDさんという男性です」
そのことを伝えたとたん、監察官の人は不思議そうな表情をして、102号室の人が中で倒れており亡くなったことを正人に話してきました。
正人はそのことを聞き、驚きます。
「今検視してるから待ってて」
そう言われて待っていると、なんと依頼主は亡くなって搬送されていってしまったのです。
「えぇー!?どういうこと!?」
その後で監察官に正人は名前を確認されました。
Dさんの携帯を調べたら、正人への履歴があったそうで、きっと死んだ後のここの清掃を頼んだんだろうな・・と言い残して帰っていきました。
依頼主のDさんは自殺だったそうでう。
この日に決行すると決めていたらしく、部屋は片付いており荷物もわずかしかありませんでした。
汚染を最小限にするためか、わざわざオムツまで履いてレジャーシートを何枚も重ねた上で、絶命していたらしいのです。
おそらく通報も自らしたDさんは、自分の死後の清掃を正人に依頼していたのです。
そしてもう一つ、正人が印象に残った依頼があります。
「依頼主は・・・息子さんですか。ご両親の遺品回収ですね」
そして指定された住所に向かうと、そこにはとても大きな一軒家がありました。
豪邸で、夫婦二人で暮らすには大きすぎる程です。
この家には70代の夫婦が二人暮らししていて、掃除も行き届いたキレイな空間でした。
2階のテラスの手すりに、ロープが2本まだぶら下がっています。
奥さんは長く精神を患っており、それを不憫に思った旦那さんが奥さんと心中したということです。
遺品回収を依頼した息子さんは、リビングにあるタンスも絵も、他の家具も台所の物も全部持っていって欲しいと正人にお願いします。
夫婦を発見し通報したのは近所に住んでいる40代の息子で、死後半日で発見されたため汚染はなかったのです。
ですがハイブランドの遺品も家のものは全て処分の希望だったのです。
正人が見仕様なので専門業者で売ることが出来ると説明しますが、死んだ人の持ってた物なんて気持ち悪いと全て拒否で処分するように言います。
正人は特殊清掃の仕事をしてから気づいたことがあります。
現場に立ち会う身内の人たちの反応です。
孤独死する人はもともと家族と疎遠になっているせいか、身内はあまり悲しまないか「嫌な仕事を押し付けられた」と不機嫌になるのかどちらかです。
今回の息子さんのタイプは、後者の不機嫌になるタイプで、明らかに両親のことを嫌っている様でした。
「やっと死んだのに、あんまり実感ないなー」
その言葉に正人は聞き返します。
「いや昔からオフクロはメンヘラで、オレが子供の頃から気に入らないことがあると「死ぬ死ぬ」ばっか言ってて」
「学校にも友達の親にもヒステリー起こして、今だとモンペっていうのかな?本当に形見が狭くていやで・・・」
さらには父親が空気みたいな人だったそうで、早くに家を出て就職したものの、そこでも母親がトラブルを起こして辞めたと言います。
彼女が出来ても母親のせいでボロボロ、すぐに分かれるしかなかったそうです。
息子さんはサレに聞かせるでもなく、ひとりごとのように話し出したのです。
そしてなくなる前のこと。
いつもみたいに言い合いをしてしまい、息子さんはこう言ってしまいます。
「死ぬ死ぬサギはもう聞き飽きた!!そんなにいきたくないならさっさと死んでくれよ!!頼むから!!」
そう強く言ってしまった後、母親から電話越しに「ごめんね」と言われたそうです。
今まで泣き叫ぶだけで話にならなかった母親が、初めて謝ってきたことで虫の知らせのようなものを感じたと言います。
そして次の日久しぶりに実家に帰ったところ、両親が首を吊っていたのです。
「ショックよりも泣くよりも、「やっと終わったか」って気持ちだったな」
親が死んでよかったなんて誰にも言えないので、正人はその話に「そうですが・・・」としか返せませんでした。
そして清掃が終わり、書類にサインをしてもらって帰ろうとすると、息子さんはずっと家を眺めていました。
この家は取り壊され、更地になるということだそうです。
自分が生まれ育った家で両親が同時に亡くなるなんて、いったいどんな思いで見ているのだろうと正人は思ったのです。
息子さんは母に支配され続けていた人生からぬけ、新しい人間になって本当の自分の人生をもう一度取り戻してほしいと願いました。
なぜなら人は生きている限り、やり直すことができるのですから・・
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不浄を拭うひと【第9話】感想
今回はまた今までとは違った、においや汚れの少ない清掃の話でした。
まさか自分で自殺後の清掃の準備までする人がいるなんて、思いもしませんでした。
通報してから自殺ってできるもんなんでしょうか?
なんだか、周りのことをよく考えて行動していた方なのかな?と思ってしまいました。
2件目の息子さんは本当に気の毒です。
母親のせいで自分の人生はめちゃくちゃだったのでしょう。
そうやって周りを引っ掻き回されてしまったら、彼女や結婚なんて難しいですよね・・・。
これからの人生はきっと自分の為のの生き方へと、変わってくれていると思いました。
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