不浄を拭うひと【第4話】のネタバレ・感想!超高級ホテルでも…

沖田×華先生の「不浄を拭うひと」の第4話になります。

前回の第3話では故人が見られたくないという思いから、山田の侵入を拒絶しましたが、神さんこと神谷住職のお祓いによって、難なく突破されてしまいましたね。

故人となってはプライバシーもないかもしれませんが、前回のような内容だとさすがに見られたくないですね。

山田のような人ならいいかもしれませんが笑

さて、今回はホテルでのお話になりますよ。

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不浄を拭うひと【第4話】あらすじ

特殊清掃を仕事としている山田。

いつもは呼び出されてはすぐに駆けつける忙しい日々だが、今日はゆっくりとした出勤です。

「今日仕事でしょ?そんなにゆっくりしてて大丈夫?」

「うん。今日、12時からだから」

今日は先輩(石橋さん)とペアを組んでの仕事です。

 

山田たちの仕事先は一般住宅以外にもあり、今回は誰でも知っている超高級有名ホテルが舞台です。

ロビーの受け付きに行く山田と石橋先輩。

ロビーの女性は自己紹介されると、ビクッとしたように「担当の者が来るので少しお待ちください」と言いました。

 

ホテルでの仕事はチェックアウトから始まり、15時のチェックインまでに完了しなければならない。

担当者に案内されながら、そのお部屋に向かいます。

「先ほどご遺体は運んでいただいて、死後3・4日だったそうです」

異臭で気づいたのではなく、長期滞在のお客で、ここ1週間ほど見かけなかったので、おかしいなという話になり発見されたそうです。

 

今回亡くなられた方は60代の男性。

部屋に通されて部屋を軽く見渡すと、1人用の部屋で見晴らしも良く、とても10日間近くすごしたとは思えないほどキレイな状態のお部屋でした。

しかし…

ベッドの横に揃えて置かれた靴。

ゴミ箱の中には大量の錠剤のゴミとその横に置かれた大量のお酒の空き瓶。

1泊2蔓延近くのこの部屋で酒浸りの時間を過ごしたのだろうと山田は推測した。

 

そして、血がべっとりついたカッターナイフ。

この方は両手首を切って、背広を着たままベッドの上で両手を広げて発見されました。

全身の血を流し、失血死だった。

 

ホテルの担当者から時間を聞かれ、なんとか今日中にはできそうと返事をします。

汚れているのはカーペットだけなので、床だけ張り替えれば問題ないとのこと。

石橋先輩もいることもあり時間内には終わるという見積もりです。

 

ホテルでの作業は私服で行います。

亡くなった方の部屋の家具はすべて廃棄処分をするようで、しかも、他のお客様に知られないよう、とにかく迅速にスタッフ用のエレベーターを利用しなくてはなりません。

39歳の山田とそれよりも年上の石橋先輩にはかなりの重労働のようです。

全ての家具を運び出し、カーペットの張り替え作業に移ります。

「やっぱニオイすごいですよねー」

「血液ほとんど出ちゃったからなー」

そんな話をしながら、一番重いカーペットを運びだします。

汚れた部分を薬品で消毒・消臭して掃除。そして新しいカーペットをしきつめます。

 

山田は床の作業が完了すると電話で新しい家具の手配をしました。

再び、他のお客様に知られないように迅速に運び込みます。

やっと全ての作業が完了するころにはチェックインの時間となっていました。

 

よほどのニオイが残らない限り、ホテルはあの部屋にもお客を泊めるらしい…

そして自宅に戻る山田。

不浄を拭うひと【第4話】ネタバレ

帰宅した山田は奥さんに

「もし死にたい時に20万円使えるとしたらどうする?」

「そうねーとりあえず高級焼肉食べるかな」
「で、高級ホテル泊まって、エステしまくる」
「この世の天国を味わう」
「だって、最後のぜいたくでしょ」

この言葉に山田は思うことがあるような顔をしていた。

 

毎日さまざまな人が出入りする空間。

彼もその中のひとりだった。

決して安くないお金と引き換えに、”死”という道を選んだのはきっとー

”最期に見るものはすべて美しかった”と思いたかったのかもしれない。

 

と、いい終わり方かと思いきや…

ところが…

その2週間後…

 

「いやーすみません」
「日もまだ浅いのに呼んでしまって…」

なんの前回と同じホテルからの以来だったのです。

山田と石橋先輩は同じ担当者に案内され、部屋に向かいます。

山田・石橋(デジャビュ…)

 

山田はまさか前と同じ部屋?亡くなった人が呼んでしまったとか?

そんな予感を巡らせていたが、通されたのは前回とは違う部屋で一安心の山田。

石橋先輩が事情を聞き、今回は長期滞在ではなく、2泊予定だったのがチェックアウトされなくて発見したそうです。

 

どうやら泥酔したまま風呂に入って溺れてしまったようで、死後10時間くらいとのこと。

担当者は臭いやお湯の変色を気にかけていましたが、山田がすぐにほとんどが排泄物ですし、腐敗もなく脂も浮いてないので…と説明すると、「脂?」と担当者が疑問に思いました。

なんと時間が経つと人間の脂が浮いてくるそうです…

ドン引きの担当者に簡単に説明して、15時までになんとかすると伝えていよいよ作業開始です。

 

浴槽に浮いた排泄物やゴミを取り除くアイテムはなんと100均の網でした。

固形物を取り除き、水を流しやすくします。

消臭・掃除・消臭を繰り返し完了です。

今回は幸い水回りだけの清掃だったので、2時間ほどで完了しました。

 

「本当にお手数おかけしました」

その言葉にほっとした山田と石橋先輩。

山田・石橋先輩(さすがに「またのお越しを」とは言わないか…)

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不浄を拭うひと【第4話】感想

高級ホテルでもこんなことがあるんですね。

いつどこ起こっても不思議ではありませんが、驚いたのはその部屋を普通に利用することです。

賃貸などのマンションでは事故物件として説明する義務があるので、ホテルではそういうのがないのだと初めて知りました。

 

きっちりキレイにしてしまえば使っても問題ない。

私自身は事故物件にも入ったことがありますし、そこまで気にならないですが、せっかく隣の部屋などと同じお金を出して宿泊するのに、亡くなった経緯がある部屋にはちょっとと思ってしまいますね。

知っていたら別の部屋やホテルを選ぶ人も多そうですよね。

 

とはいえ、ホテル側からしたら、ずっとその部屋を空けっぱなしにするのは勿体無いですし…難しいところです。

しかし、今回はたった2週間で同じホテルに呼び出されるとはびっくりですね。

山田も石橋先輩もお疲れ様でした!

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