漫画「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」は藤森治見先生の作品です。
いじめによって家族を奪われた女・市村ハナが別人に生まれ変わり、地獄の復讐に身を投じる!!
凍死寸前にハナに助けられたサチ。
相原の死を秘匿せねばならず苦悩する綿貫。
凄惨さが垣間見える絢子の過去。
そして、ハナと和解し生き直す決意をしたサチに忍び寄る狂気――
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目次
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【29話】のあらすじ・ネタバレ・感想
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美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【29話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【29話】のあらすじ
サチ「ハ…ハナ…わ…私を殺しにきたの…?」
ハナと対面し青ざめるサチ。
しかし、殺す気なら介抱などしてくれるわけがない…
ハナは、戸惑うサチに1枚の紙を手渡します。
そこには進司がいる孤児院『つくし苑』の住所が記してありました。
屋敷爆破計画の前にハナが逃がし、仲間(鶴田)が保護して孤児施設に預けたのだ。
それを聞いて、サチは不信に満ちた目でハナを見上げます。
サチ「私に…何をさせたいの?」
もう息子を盾にとられるのも利用されるのもご免だ…
そんなサチの懸念を、言葉少なに否定するハナ。
ハナ「何も」
サチ「…何も?ただ私の息子を守ってくれただけなの?」
自分は、ハナの幼い弟を死に追いやった。
ハナは、自分の幼い息子を助けてくれた。
ハナの優しさ・懐の深さに触れ、サチの心で何かが溶けていきます。
いったん枯れた涙が、とめどなく溢れてきました。
サチ「…私、あれから生き直そうとしたけど。
あなたに復讐しようとしてる敏恵に祖母を殺されて…息子まで奪われて…
とうとうこの手で、人まで殺しちゃった…」
正直ハナを逆恨みもしたが、違う。道を間違えたのは自分だ。
凍傷でボロボロになった手を見つめながら懺悔するサチ。
サチ「ねえハナ…私どうしたらいい?どうすれば償える?」
ハナ「私には何もしなくていい。
私はあなたにしたことを謝るつもりはない。
だから、あなたも私に謝罪する必要はないわ。
これからなんのために何をするか、それだけを考えればいい」
号泣するサチを、ただ見守るハナ。
――雪は降りやみ朝日が昇りはじめていました。
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【29話】のネタバレ
【綿貫と、鶴田と、五十嵐】
綿貫(いくら菜穂子さんのためとはいえ、相原の死を隠し続けるなんて…)
綿貫は苦悩で憔悴していました。
陰惨な幼少期を過ごした綿貫にとって、北海道でできた友人は大切な存在です。
走馬灯のように浮かぶ、相原や五十嵐と一緒に送った大学の寮生活…
綿貫(そうだ。五十嵐先輩も相原が死んだことを知らないんだ…)
綿貫は居ても立っても居られず警察署に駆け込みます。
取調べ室の前で警官と女性が押し問答をしていました。
どうやらこの女性は高嶋津の女中のようで
「ヤクザ風の男(鶴田)に間取りや従業員について訊かれただけで、屋敷爆破事件の情報は何も知らない」
と主張しています。
市村ハナにはヤクザが絡んでいる。
迂闊に情報を漏らせば、菜穂子が消されてしまうかもしれない――
そう思った綿貫は菜穂子の身を案じ、なにも打ち明けることなく警察署を後にするのでした。
――
五十嵐「そっか。相原が。そっか…」
鶴田「前にあの記者の坊主のことを、おまえが『後輩』って呼んでたからな。もしかしてと思ったが…やっぱり知り合いか」
凍った川を眺めながら、鶴田から相原の死を聞く五十嵐。
厚いメガネの下の表情はうかがい知れません。
鶴田「今更だがおまえも気を付けろ。向こうも妙な連中を引き込んだようだからな」
五十嵐「でも、許せないなぁ」
【絢子の過去】
白川「絢子さん、一緒にお茶でも…」
絢子は入浴中で部屋にはいませんでした。
白川さま、最近じゃ紳士そのものですね。
マジキチスマイルで『絢子さんはどんな声で鳴いてくれるだろう』とか言ってたのは何だったんだろう(笑)
時間を持て余した白川は、ふと棚に1枚の写真が置いてあることに気づきます。
そこには、赤ちゃんを抱いた女性が写っていました。
写真の裏側には『絢子 一才』と。
――
女中「お湯加減はいかがですか?」
絢子「大丈夫よ」
女中「よろしければお背中をお流ししましょうか?」
絢子「余計な真似をしないで」
扉越しに聞こえる絢子の声は、淡々としつつ殺意のようなものを醸しています。
青ざめて引き下がる女中。
――浴槽に浸かる絢子の体には、無数の傷跡が走っています。
満身創痍の自分の肌を、相変わらず表情のない目が映していました。
【サチの決意と、迫る狂気】
ハナ「…会わなくていいの?」
サチ「…ええ」
進司は他の子供達と打ち解け、楽しそうにボール遊びをしていました。
その姿を塀の外から確認し、安堵に涙するサチ。
サチ「後で、あの子に渡してあげてくれる?」
ハナ「……」
サチ「文字、教えたから、きっと読めると思うから…」
息子に宛てた手紙をハナに託し、サチはどこかへ歩き出していきます。
小さいうちから勉強を教えているあたり、サチの真面目さが垣間見えますね。
絢子が転校して来なかったら…自分より成績のいいハナへの妬みをうまく処理できていたら…もしかしたら、ハナと仲良くなれたかも。
ハナ「…どこへ?」
サチ「……私、自首するわ」
どれくらいかかるかわからないけど、全部償ってから息子を迎えにくる。
ハナと別れる間際、サチは一度立ち止まり
サチ「ハナ、ありがとう」
…そう言って警察署へ向かっていきました。
その横顔は涙に濡れながらも微笑んでいます。
小さくなるサチの後ろ姿を、無言で見送るハナ。
ここはしんみりすべきシーンなんですが…
醜女の仮面を被って白昼出歩くハナ、なかなかシュールです。
夜目遠目ならまだしも、こんな近くにいたら質感とかで「えっ、お面!?じゃアンタ誰なん?」と思いそうなものですが…内田先生の技術が半端ないのかな。
――
サチ(――空ってこんなに青くてきれいだったっけ)
私、緊張してる。
本当は自首なんて怖くてたまらない、でも…
なぜか、すごく晴れやかな気持ち。
今度こそ、今度こそ、きちんと生き直すんだ。
意を決して警察署へ入ろうとするサチですが…
???「サチ」
物陰から呼び止める声。
その正体は――
敏恵「ど こ い く の ?」
美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~【29話】の感想
ハナは終始言葉少なく、サチに焦点を当てたお話でした。
綿貫・ハナ・そして敏恵と対面して…サチ青ざめてエンドが多いですね。
「敏恵が」「絢子さんが」と唯々諾々と付き従い、しまいには「相原が敏恵を連れてこうとするから…」と被害者に責任転嫁したりと、保身ばかりのサチが責任を取る決意をしたのは感動しました。
そしてミイラ女・敏恵の破壊力ときたら…!
第2形態(フランケン)時は「あたしをこんなにしたハナが憎い」という明確な意思がありましたが、第3形態(ミイラ)になってからは完全にイカレてしまい、思考さえ読めなくて恐ろしいです。
さて、この完全に狂人と化した敏恵にエンカウントしましたが、サチはどう対処するのでしょうか。
今回の表紙は、血に濡れたサチが、死んだ目でハナに凶器を差し出す姿が描かれていますが、これはサチの最期を暗示しているのでしょうか…?
まとめ
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