「ブラックご近所〜栃木・ママ友LINEいじめ ともだち」は伊東爾子先生の作品です。
ママ友イジメがきっかけで起こった連続自殺事件。
彼女たちの死はの真相は、誰にも語られずに闇の中へと消えてしまったのでした——。
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目次
ブラックご近所〜栃木・ママ友LINEいじめ ともだちのあらすじ・ネタバレ・感想
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ともだちのあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
ブラックご近所〜栃木・ママ友LINEいじめ ともだちのあらすじ
2015年4月半ば、関東の田舎町で主婦の佐山則子が自宅で首を吊っているところを小学4年生の娘に発見されました。
則子の葬儀で弔辞を読んだのが、親友の島本博美。
則子と博美は子ども同士も仲が良く、お互いに悩みを相談しあう仲でした。
しかし、則子の葬儀のわずか1週間後、今度は博美が自宅の物置で首吊り自殺をします。
2人も続いて母親が自殺したことで、2人の子どもの通う小学校では緊急保護者会が行われましたが、真相は発覚せず、箱口令が敷かれる結果となりました。
ところが、この事件はとあるネット掲示板の書き込みで発覚することとなります。
書き込みによると、保護者間のイジメが原因で則子が自殺し、博美が後追い自殺、そしてその主犯格は教師らしいとのこと。
ネットの書き込みが拡散され、書き込みから3か月後には地元の新聞にも小さく掲載されました。
事の発端は則子の娘の学校でのイジメでした。
則子の娘の愛梨は学校内で物を隠されたり、無視されたりなどのイジメを受けていました。
愛梨が学校でユニバに行ったと話しただけで、則子も母親のグループラインで責められる始末。
則子が唯一相談できる相手が、親友の博美でした。
愛梨がイジメが原因で学校に行けなくなってしまった頃、同じく博美の娘の由香も同じようなイジメを受けて不登校になっていました。
子どものイジメに耐えかねた則子と博美は主犯格とされている子の親に直接話をしに行きます。
主犯格とされている子の親である松嶋高子と吉川理恵。
特に教職に就く松嶋は傲慢で下品、高圧的と、勤めている学校でも評判が悪く、近所でも避けられる存在だったと言います。
博美「愛梨ちゃんも由香も本当は学校へ行きたいんです イジメをやめるようお子さんに言ってもらえませんか」
松嶋「はあ!? うちの子がいじめてるって言いたいの? てめぇの育て方が悪いんだろーが!」
則子と博美が松嶋と吉川に話をしに行った後からLINEグループでのイジメは始まりました。
則子を追い詰めたのは吉川グループで、博美を追い詰めたのは松嶋グループでしたが、実はこの2つのグループ、メンバーは同じだったのです。
次第に追い詰められていく則子。
LINEグループを抜けようかとも考えますが、抜けたら次は何をされるかわからない…とグループを抜けることもできないままでした。
夫の仕事の都合もあり、引っ越しもできない。
どんなに辛くてもこの土地で生きていく限り逃げられない。
追い詰められた則子が選んだのは自ら命を絶つ道でした——。
ブラックご近所〜栃木・ママ友LINEいじめ ともだちのネタバレ
則子の自殺から数日後。
その日は授業参観とPTA総会がある日でした。
いつもは学校に行けない由香も、ママが見ててくれるなら…と学校に行くことを決意しました。
則子の自殺で精神状態がボロボロだった博美は、ただならぬ雰囲気の中震えながらPTA総会に出席します。
母親たちの談笑の中、松嶋が博美に話しかけました。
松嶋「まったくはた迷惑な話よね! ねぇ博美さん!」
松嶋「それで・・・? それであなたはどうするの?」
精神的に弱ってしまっていた博美は、この時の松嶋の言葉を「則子さんは自殺したけれどあなたはどうするの?」と捉えてしまったのかもしれません。
はっきりと則子の名前も出していないし、自殺の話もしていないように見えますが、追い詰められていた博美にはその場にいること自体がとても恐ろしいことだったのでしょうね…。
博美はその翌日自殺をしました。
遺書にはいじめグループの名前が書かれていたとも言われており、遺族はいじめグループ5人の香典を送り返したそうです。
しかし、その後開かれた緊急保護者会では母親同士のトラブルと今回のことは全く関係のないことだと言われます。
松嶋は夫婦ともに教師だったため、学校に強い影響力を持っていたのです。
新聞記事にならなければ明るみになることのない事件だったため、事件後も松嶋夫婦は以前と変わらず楽しげに学校行事に参加していました。
その様子を見て近所の人たちは不気味がるばかり…。
自分のやったことが明るみになっていないからって、平然と過ごせる松嶋の神経…。
信じられない図太さですね…。
新聞記事が出て以来、町にはマスコミが押し寄せました。
しかし町では有志で警備団が結成され、町を巡回してマスコミの活動を監視していました。
また、町内会の人間が一軒一軒家を周り、誰がしゃべったのか学校が探しているらしい、と言いまわったそうです。
しゃべったらどうなるかわかってるのか、と言わんばかりの様子で、町の住民たちを震え上がらせたといいます。
そして、遺族の元には小学校の校長先生が訪れて、そっとしておいてくれという旨の文書にサインするように求めました。
子どもたちの為、今後の生活の為、と言われ、サインをさせられたその文書は、送信元が特定されないように複数のコンビニから報道各社に送られたのでした。
さらに、町内の一軒一軒に、取材があった場合「わかりません。お引き取り下さい」とお伝えください、という内容の文書が町内会長・小学校校長・PTA会長の送り名で届けられました。
そのような根回しがあったため、連続自殺という恐ろしい事件があったにも関わらず、町の人たちは誰一人事件について語ることはなくなりました。
町ぐるみで隠ぺいすることになってしまったようです…。
PTA会長や小学校の校長だけでなく、町内会長まで根回しするなんて、恐ろしい街ですね…。
その年の8月には、松嶋主催となるBBQが開催され、周りの人たちはみんな笑顔でなごやかな時間が過ぎました。
しかし、そのなごやかな時間の中で心を凍らせていた人がいったい何人いたのでしょうか。
下手なことを言えば、すぐに噂が広まり、いつ自分の立場が危うくなってもおかしくない…。
簡単に引っ越すこともできず、追い詰められても逃げ場はない、狭いコミュニティの中では、誰しもが則子や博美のようになり得るのです。
真相を語られることなく、闇に葬られてしまったこの事件。
ひとつ救いがあるとするならば、それは、博美の娘が学校に通い始めたことでした——。
ブラックご近所〜栃木・ママ友LINEいじめ ともだちの感想
なんとも恐ろしい話でした…。
自分の子どもがいじめをしてると知って、さらに自分もその母親を死ぬまでいじめ抜くなんて…。
教師どころか、人間としてありえませんね。
そんな人が教職に就いているなんて、安心して子どもを見てもらえないですよね。
校長や町内会長、PTA会長など、いろいろな大人がいるのにも関わらず、誰一人として松嶋に逆らおうとせず、事件を隠そうとする…。
田舎町の狭いコミュニティでは仕方がないことなのでしょうか?
それとも松嶋の夫が相当な権力者だったのでしょうか…?
こんな町はちょっと住みたくないですね。
2人も死に追いやった人間が平然と暮らしているんですから、町の人も恐ろしくて仕方がなかったでしょうね。
由香が学校に行けるようになったことが本当によかったです。
由香はもうイジメを受けることなく、博美の分まで幸せに生きていってほしいですね!
まとめ
以上、ともだちのネタバレを紹介しました。
実際に絵も交えて読むとなお面白い作品なので、是非、下記の記事で紹介している「好きな漫画を無料で読む方法」からお試しください!
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