漫画「善悪の屑」は渡邊ダイスケ先生の作品です。
サングラスをかけた強面の男と、一見ちゃらついた印象の男。
彼らは表向きは古本屋の店主と居候ですが、その裏の顔は復讐心に駆られながらも最後の一歩を踏み越えられない人間の代行をする『復讐屋』だったのです。
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善悪の屑【第1巻】のあらすじ・ネタバレ・感想
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善悪の屑【第1巻】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
善悪の屑【第1巻】のあらすじ
古本屋「カモメ古書店」を経営する「鴨ノ目 武」、通称「カモ」の元に、女性が本を持ってきます。
「あの・・・この本、おいくらですか?」
「いくら出せるの?」
値段を聞いてきた女性に対してカモはそう返事を返します。復讐の以来の方法は、ある決まった本を持って値段を聞くことでした。依頼の相場は依頼人の収入の三か月分となっています。
カモは本屋の店主であるため博識で、復讐をする際には故事になぞらえることが多くあります。
また、負の感情を内にため込む性格で、被害者の気持ちを想像しながら復讐するため復讐の内容は一見残酷です。
店の奥に女性を案内すると、出迎えたのは「島田 虎信」、通称「トラ」でした。関西弁を話し腕っぷしが強く、感情的になりやすい彼はカモの相棒です。
トラが復讐のターゲットを確保してカモが復讐の内容を考えるというのが二人のチームプレイですが、カモはターゲットの生死を問わず誰かに発見されるようにするという方法をあえて取っています。
1巻ではこの二人の性格や関係性などを匂わせながら、四件の依頼を達成させていきます。
善悪の屑【第1巻】のネタバレ
最初の依頼は子供を殺されて自分はレイプされた母親です。
犯人は逮捕されましたが、未成年だったため軽い刑で出所してしまいます。
「あの子は死んだのに・・・アイツが・・・のうのうと生きてるなんてどうしても・・・許せない」
女性がカモに激情を訴えた次のシーンでは、出所してバイト先にいた犯人をトラが一方的に叩きのめし、カモが被害者の母親の目の前で復讐の代行をします。
犯人は声帯を裂かれ、睾丸を切り取られて食べさせられました。
復讐の途中でトラが被害者と娘をだぶらせているとカモに言ってしまい一触即発になるアクシデントはありましたが、被害者の母親は前を向いて生きることを決意し、復讐は無事に達成されました。
母親は犯人が死んでも子供は帰ってこないという考えに落ち着きましたが、やはり今回の復讐で亡き娘を思い出していたカモは、母親が見ていないところで犯人を始末します。
次の依頼人は中学生の孫をイジメで自殺に追い込まれた祖母です。
「孫の成長だけが・・・たった一つの楽しみでしたのに・・・体がいうこときかんようになってしもうたこの年寄りの身では・・・何もしてあげられんのが・・・悔しゅうて」
被害者の祖母に誰にも相談できず死んでいった孫の無念を晴らして欲しいと依頼を受けた二人は、首謀者たちと教師を捕らえ目と耳と声帯を生涯使えないようにする復讐をしました。
二件目の依頼と三件目の依頼の間に、カモの叔父が訪ねてきます。
「上手くやってるつもりのようだがあんまりはしゃぐんじゃねーぞ」
彼はそう話し、誰かにわざと発見させるようにしているカモの復讐の仕方への注意をしに来たのです。
三件目の依頼は妹を四人の男に殺された女性でした。
妹は八日間以上も犯されて暴力を加えられ、傷だらけの遺体となって発見されました。
四人のうち三人は逮捕されましたが、首謀者の男だけが証拠不十分で不起訴になってしまいます。
「食事中も人と話していても寝ても・・・覚めても腫れ上がったあの子の顔が頭から離れないんです。妹は苦しみぬいて死にました。あの男も同じくらい苦しませて殺してください」
被害者の姉にそう依頼された二人は首謀者の男に復讐をすることになります。
復讐の途中で男は育った環境が悪かったという話で同情を引きますが、それで自分の過去を刺激されたカモは決意を新たに、被害者の気持ちを味あわせるような復讐を果たします。
最後の依頼人は小学生の少女で、学校で飼育されていたウサギの仇を取って欲しいというものです。
依頼を話して泣き出した少女と少女を宥めるトラですが、カモは少女の話を聞いて娘の遺影を見ます。
「復讐に大きいも小さいもないからねぇ」
そう述べたカモはトラと共に、ウサギをボール代わりにしたチンピラにウサギの気持ちを味あわせるような復讐をします。
復讐が達成されてから少女は本屋に来ますが、そこで少女がカモの娘の同級生であったことがわかります。
少女はカモの娘の「リナ」とカモが仲がよさそうにしているにしている姿を思い出してカモがリナの父だと気づき、カモは静かに少女の頭を撫でます。
善悪の屑【第1巻】の感想
過去への復讐心に囚われた人間の、復讐を成し遂げなくては生きる気力も湧いてこないという魂の叫びが聞こえてくるかのような作品です。
復讐屋として割り切った考えでいようとするカモとトラですが、依頼人の気持ちがわかるために復讐心を持った人たちと関わっているときがもっとも人間味があります。
歪んでしまっていながらも正しいことをしようとする姿に魅力を感じるカモとトラですが、なぜ復讐屋を始めたのか、どんな苦しい過去を持っているのかは1巻ではまだわかりません。
この先どんな展開が待ち受けているのか、カモとトラはどんな過去を背負っているのか、2巻以降も気になるところです。
まとめ
「善悪の屑【第1巻】」のネタバレを紹介しました。
漫画は実際に絵も含めて読んだ方が間違いなく面白いです。
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