「来世は君のもの」第7話・番外編を読みましたのでネタバレを紹介します。
神江もず先生の作品です。
”何故今、生きているのか”
不思議に思ったさやは琴道に会いに行こうとした。
しかし、弘に腕を掴まれ「行かせないよ」と言われてしまった。
行かないと死んでしまうさや。どうやって琴道のところに行くのか!?
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「来世は君のもの」のあらすじ・ネタバレ
以下、ネタバレをご紹介しますので、ご注意ください。
来世は君のもの【第7話・番外編】のあらすじ
「行かせないよ」
「なんで」
「大切な人が危ない事をしようとしてたら止めるでしょ?」
「は…!?」
弘の言葉にさやは不思議そうにする。
「さやは何もわかってない」
「…わかってないって…何が…」
さやの問いかけに弘は黙り込んだ。
彼女は続ける。
「私の事心配してくれてるんだよね。ごめん…。前に話した事覚えてる?私が弘の足を治してほしいってお願いした事。神社に行けば…今の体調も良くなると思うの」
何とか納得してもらおうとするさや。
しかし彼は納得しなかった。
「そんなの信じられないよ!」
弘はさやに抱き着いた。
そして彼女に頼んだ。
「…いかないで」
弘から離れてさやはもう一度、納得してもらおうとした。
「弘、もうすぐレッスンの時間だよね。ちゃんと行ってよ」
「え?今はそれどころじゃ…」
「弘には今それが一番大事でしょ」
「でも…」
中々納得をしない弘に、さやは頼み込んだ。
「行ってよ。弘がバレエをちゃんとやってくれなかったら…私…何のために…」
さやの目は涙で潤んでいた。
「ちゃんと帰って来るから。大丈夫だから」
「本当に?」
「うん」
「約束して」
「約束する」
涙を拭うさやの前に弘は自分の小指を出した。
彼女はその小指に自分の小指を絡めて、約束をした。
弘に背を向けて行こうとしたさやは振り返って、彼に言った。
「人で無いものは約束をしたら、それを破る事は出来ないんだって」
「別に人でもそうじゃなくても何でもいい。僕はさやを信じてるよ」
さやの言葉に弘は、彼女を見てハッキリといった。
来世は君のもの【第7話・番外編】のネタバレ
(…元に戻った)
神社についたさやの体調は、さっきまでとは変わって元気になっていた。
「琴道。どこにいるの」
さやは神社の中で琴道を探す。
万物の鏡を目の前にして、鏡に手を添えた。
すると真っ暗闇の中にぼーっと琴道が現れた。
「何用だ」
「私に力を使ってあんたまでこうなるなんて聞いてない」
「言っていない」
「…あの二人も消えちゃったし…」
スッと琴道が指さした方に二人は立っていた。
そしてクスクスと笑っていた。
「…な…!?なんで」
「去れ」
驚いているさやに琴道は一言だけ言った。
「嫌。何故私を生かしておくの?何故魂を奪わなかったの」
しかしさやは拒否をした。
そして疑問に思っていたことを問いかけた。
「お前の魂が一番酷くなるのを待っているだけだ。その方が美味というもの。しかしお前はそうはならなかった。その身が朽ちるまで」
”ご恩は忘れません。どうかどうか、おそばに居させて下さい”
琴道は前世のさやの言葉を思い出す。
「光と闇は相反するもの。共に居る事など叶わぬ」
「…なによ…それ…。昔の私の願いを叶えようとしているの?なんでそんな事…」
自分の生かしている理由を聞いたさやの手には力が入っていた。
「…お前が俺などの元に居たいと、死の間際まで願ったからだ。ならば叶えよう。その魂を黒く染め上げ、いずれ喰らってやろう。絶望し、死を乞え、それが俺の望み」
「それは無理よ。私は…あなたを救いたい」
琴道の望みを拒否し、さやは彼の頬に手を添え、キスをした。
”苦しい。悲しい。憎い”
無数の手がさやを引きずろうとしていた。
その手は、琴道に捧げられた人達。
寒く、どこまでも終わらない闇。
さやがいるのは琴道の心の中だ。
(私はまだ死ねない。死にたくない)
目の前に琴道があられ、さやに向って毒を吐く。
「人間ごときがふざけた事を」
彼女はその言葉を否定した。
「私はもう人間じゃないよ。琴道」
「わ」
目を覚ましたさやの目の前には式神がいた。
「お体は大丈夫ですか」
「大丈夫だけど」
「琴道様に力を戻しすぎて、倒れてしまったのですよ」
式神の少女は彼女を心配していた。
「ところで何であなた達、消えちゃったフリなんかして…!」
「そうすれば、さや様が琴道様のところに来ると思いまして」
「う…」
自分から問いかけたことに、図星をつかれたさや。
「ねぇあなた達も琴道を救いたいと思っているの?」
「まぁ我らが消えてしまいますからね」
「そうだね…」
「そもそも一体何から救うというのです。闇のものは闇のもの。良いも悪いもありはしませんよ?」
式神の少女はさやに問いかけた。
「さや!あ、ごめんノックもしないで」
弘が慌てて部屋に入ってきた。
キョロキョロと式神を探すさや。
「レッスン終わったの?」
「うん。さやがちゃんと帰って来てくれて良かった。約束、守ってくれてありがとう」
「あの、えっと…ここ、ご祝榊?とかやってるんですか?」
「いえ…神主さんは居ないので」
神社の掃除をしているさやに女性が2人話しかけた。
「…そうですか…」
「どうされたんですか?」
残念そうな2人にさやは問いかけた。
「私たちお願いが叶って、受験に合格したんです。だからお礼に行こうって」
「おめでとうございます。ではお預かりしてお供えしますね」
さや女性たちから、お供え物を笑顔で受け取った。
それを供えていると、琴道がやってきた。
「受け取るな。叶えてなどいない」
「いいじゃないそう思ってもらえば。2人で高いお酒用意したんだって言ってたよ」
「フン。忌々しい」
そう言い残して琴道はその場から離れた。
(何怒ってんの)
「心身を砕いて捧げたものを受け取れば、相応の対価を与えなければまりません」
ぬっと現れた式神に驚きつつ、質問をする。
「…どういうこと?」
「琴道様に余計な仕事を増やしたのですよ」
「?」
先ほどの女性がお参りし、帰っていく途中、さやは目を見開いて驚いた。
女性が通った横の気が花を咲かしたのだ。
さらに
「お天気雨?」
「あっ虹だ」
(……まさかね)
―番外編―
「修学旅行の皆さんはこちらですよ!これから今日泊まる、旅館に向います」
修学旅行に来ていたさやは、3日と神社に行けてなった。
そのためすっごく調子が悪いのだ。
(なんなのよ。もう…)
「部屋結構綺麗じゃん」
「さやずっと調子悪そうだけど大丈夫?」
「うん。大丈夫。・晩御飯まで部屋で休んでいようかな」
そう言ってさやが押入れを開けた。
「困ったなぁ。 !? 」
独り言をつぶやいていたさやは驚いた。
「なっなんでここに…」
「理由などお前が知っているだろうに」
そこには琴道がいたのだ。
そしてさやの胸ぐらを掴むと、自分の方に寄せた。
「私たち、先にお風呂行ってくるね」
「?どうしたの?」
「何でもないよ!」
突然の友達の声掛けにさやは何事もないように答える。
(悔しいけど元気になった気がする)
お風呂をでたさやは軽い足取りで部屋に戻った。
「ただいま…」
しかし戻った部屋の中、友達はドヨっとしていた。
「おかえりー」
「ど、どうしたの?」
「なんかだるくて…」
「私も」
(もしかして)
さやは急いで琴道の所に向った。
そして小声で
「でてってよ!」と。
しかし琴道はあっさり却下した。
「断る」
祟り神パワーおそるべし!!
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来世は君のもの【第7話・番外編】の感想
さやさんは完全に人間ではないのですね。
何から救おうとしているのか、式神がいったようにわかりませんが、さやさんの気持ちが琴道さんに向いてよかったです。
それに神社でもバイトがまたできていましたし!
最後の女性が通った後の花が咲いたり、虹が出たのは、お供え物に対するお返しってことですかね?
そんなことも琴道さんはできるんですね!!
さやさんは”まさか”と思っていましたが、タイミングが良すぎます。
番外編では3日神社に行けなかったさやさんを心配して琴道さん来てくれましたね!
お優しいです。
そのあとの友達があれでしたが…。
琴道さんは祟り神と思わせるには十分ですね。
まとめ
以上「来世は君のもの」のネタバレをご紹介しました。
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ぜひチェックしてみてくださいね。
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