漫画「金瓶梅」は竹崎真実先生の作品です。
夫を亡き者にし、薬商の資産家・西門慶の第5夫人となった藩金蓮。
旦那様の寵愛を巡って他の夫人たちと、はたまた夫人の座を狙う女たちと熾烈なバトルを繰り広げるドロドロの愛憎ストーリー!
★前回までのあらすじ★
呉月娘の兄・慈生は、なかなか身を固めることができず両親を悩ませていた。
罪人特有の『妖しい目』に惹かれてしまい、気になる女性も社会不適合者ばかりだった。
彼は西門家の紹介でお見合いをすることになったが、禍々しいほど『妖しい目』をした金蓮に心を奪われる。
もし西門家夫人である彼女に手を出せば、最愛の妹を苦しめることになる…そんなのはいやだ。
自分もみんなも幸せになれるような結婚をしようと誓った。
かくして慈生は、月娘に顔立ちが似ている娘・澄清を娶った。
新妻の瞳に宿った狂気に、気づくこともなく。
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目次
金瓶梅 まんがグリム童話【6月号】のあらすじ・ネタバレ・感想
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金瓶梅のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!
金瓶梅 まんがグリム童話【6月号】のあらすじ
金蓮「愛しい人を褥で待つも、朝まで続く背中の痛さよ…うーん、背中の寒さよ」
金蓮は悩んでいた。
明日は玉楼のゴリ押しで開催されることとなった、詩句の会の発表会があるのだ。
それまでに1作だけでも作らないと…
西門慶「さっきから何を呟いているんだ?」
そこへ西門慶がやってきて、金蓮の背中を抱く。
西門慶「月娘の兄君は、おまえのような妖しい目の女人が好きだそうだ。今まで兄君が選んだ女人はみなそんな目の持ち主で、結婚したら身の破滅に違いないと」
金蓮「まぁ人聞きの悪い」
だからあの時、身の破滅を恐れて逃げ出したというのか。
金蓮は慈生のたじろいた姿を思い出し、鼻で笑った。
金蓮(つまらない男。そんな奴、お膳立てされた良家の子女とやらがお似合いよ)
~~~
一方
そのつまらない男・慈生は悩んでいた。
澄清と肌を重ねることが、どうしてもできないのだ。
「月娘に似ている」という理由で澄清との結婚を決めたのだが、それがまずかった。
妹にソックリすぎて抱くことができないなんて、恥ずかしくて誰にも相談できない…
おずおずと寝室に誘おうとする澄清を、仕事にかこつけて追い払ってしまう。そんな夜が続いていた。
――独り寝の夜の寂しさに
夜の目玉をえぐってかざす
あなたの心がよく見えるように――
寂しげに月を見上げ、詩を詠む澄清。
その瞳には計り知れない狂気が宿っている。
金瓶梅 まんがグリム童話【6月号】のネタバレ
翌日
西門家にて詩句の会が開催された。
控えめな玉楼だがこの時は率先して場を仕切り、この会を『六花の会』と名付けた。
金蓮「どうして『六』なの?私たち5人なんだから『五花』でよいのでは?」
玉楼「『六』は森羅万象を現しますし、広い世界で遊ぶ詩歌にはぴったりですわ」
月娘「そうね。外からのお客様もお迎えしやすいと思うわ」
嬌児&雪娥「よろしいと思いまーす」
金蓮「そーですね」
さらに玉楼は、せっかくだから各々ペンネームをつけようと提案した。
賛成する月娘。げんなりする金蓮たち。
月娘「では私は『月桂麗君』に」
嬌児「私は『金銀珠宝』にします」
雪娥「私は――『美味老農』」
玉楼「私は、やはり占いで決めた『紫薫妃子』にいたします」
金蓮「私は『花鬼龍人』にいたしますわ」
~~~
西門家夫人たちが詩会を開いている一方…巷では惨たらしい事件が起こっていた。
現場検証に訪れた慈生は息を呑んだ。
荒れ放題の部屋。
椅子に縛られた女性の首なし遺体。
床に散らばったものは、粉々になった被害者の頭の骨だ。
どうやら椅子に縛られたまま首を切断され、頭を粉砕されたらしい。
慈生(――どうも気にかかる)
以前にも、何回かこんな事件があった。
被害者はみな身なりのよい娘で、身元が分からないように顔が損壊されていた。
これらは未だに迷宮入りなのだが…犯人は同一人物ではないかと、慈生の直感が訴えかけていた。
~~~
澄清「夜風は身を切る 寂しさに手足に胸に 心の臓まで切りつける」
慈生が帰宅すると、妻はまだ起きていた。いつも通り詩を口ずさみながら。
慈生は寂しそうな妻の微笑みに罪悪感を覚えた。
慈生「仕事のせいでずっと寂しい思いをさせてしまって」
澄清「千戸の家に嫁いだのですから、ちゃんと覚悟はできてます」
慈生「澄清、すまない」
澄清「旦那様…」
慈生(ここまではいけるんだ。ここまでは)
その華奢な肩を抱き寄せる…ここまではいい。
そのまま寝台に転がり枕を交わす。それができない。
――初夜は勢いで何とかなった。
が、翌朝見たものは月娘ソックリの顔で寝息を立てる澄清の姿。
まるで妹を手籠めにしてしまったかのような気分になり、それ以来、澄清を見るたびに罪の意識にさいなまれてしまうのだ。
…だからって、これ以上澄清に寂しい思いはさせられない。
―――
困り果てた慈生は、恥を忍んで西門慶のもとを訪れ相談した。
西門慶は義兄のテンションに引きつつアドバイスした。
西門慶「顔が似ているのでしたら、見なければいいのですよ。後背位でなさればよろしいかと」
慈生「後背位?」
西門慶「そうです。抱きしめるのも後ろから。明かりを消して相手の髪に頭を埋めてあえぎ声を聞くのもなかなk
慈生「ありがとうございます!やってみます!!」
西門慶の助言が功を成して、慈生はその晩、無事に澄清を抱くことができた。
――
翌日
西門慶に礼を言いに来た慈生は、廊下で月娘と鉢合わせた。
慈生「あっそうだ。よかったら澄清と遊んでやってくれないか?いつも仕事で構えてなくて」
月娘「澄清さんは詩作がお好きと伺いました。最近うちでも詩会を開くので良かったら」
帰宅してその事を伝えると、澄清は嬉しそうにはにかんだ。
その笑顔を愛しく思い、澄清を後ろから抱きしめる慈生。
慈生「澄清…2人で幸せになろうな」
澄清「私の心をいたずらに震わす罪深い舌よ 引き抜いて戌に食べさせよう」
澄清は、また詩を口ずさんだ。
~~~
後日
西門家の詩会に澄清が参加することとなった。
澄清が決めたペンネームは「冥界公主」。
金蓮はその趣味もさることながら、澄清の眼光に何か狂気めいたものを感じ取った。
その頃
巷では、またしても女性の遺体が発見された。
体中に花の種を埋め込まれていたのだろう。
朽ち果て白骨化した彼女は、大量の花に埋もれ、人型の苗床になっていた。
慈生(やはり何か気になる…)
頭部が損壊した女性の遺体。澄清の詩…現場検証をしながら、慈生は答えを掴みかけていた。
帰宅すると、いつも通り可愛い妻が迎えてくれた。
西門家の詩会に参加したようで、とても楽しそうだった。
澄清「お題が『私の庭の花』だったので、昔作った詩を出しましたの。そしたらみなさんが褒めてくださって」
それを聞いた慈生の脳に、閃光が走った。
慈生「…もう一度その詩を繰り返してくれないか」
私の口に花を咲かせ 胸に花を咲かせ 私の体に花を咲かせ 私を花で埋め尽くしておくれ
金瓶梅 まんがグリム童話【6月号】の感想
西門家のホームドラマとグロテスクな事件現場との落差が激しい回でした。
これぞと思った女性はやっぱりサイコ女…慈生さん見る目があるのかないのかよく分からないです(笑)
今のところ健気な新妻でいる澄清ですが、どうやって化けの皮が剥がれるのでしょう。
金蓮に手をかけようとして「あんたの好きにはさせないわよ」と返り討ちに遭うか、慈生の手でお縄になるかのどっちかかなと予想しています!
それにしても、「パクり」とか「やばい」とか現代的な言葉遣いが増えたような…(面白いんだけどさ)
まだ読んでない方は、ぜひご覧になってください!
まとめ
以上、金瓶梅 まんがグリム童話【6月号】のネタバレを紹介しました。
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