不浄を拭うひと【第16話】のネタバレ・感想!

めっちゃコミックで連載中の、「不浄を拭うひと」第16話を読みました。

以下ネタバレとなりますのでご注意ください。

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不浄を拭うひと【第16話】あらすじ

特殊清掃の仕事をしている山田正人は、急遽自殺した人の部屋を掃除することになりました。

正人「建物内で掃除する場所が2か所・・・ですか?」

 

そう依頼をうけ、まずは故人の部屋を片付けます。

亡くなったのは30代の男性で、室内には「完〇自殺マニュアル」という自殺本が転がっていました。

この本はそもそも自殺防止のために作られたそうでなのですが、正人が清掃した自殺の方の部屋ではよく見かけていました。

そしてこの本の通りいろいろと試しており、部屋のいたるところにヒモがかかっていました。

いつでもどこでも死ねるようにしたのだろうか・・・そう考えながらも、もう一か所の掃除もあるのでササッと片付けることにします。

不浄を拭うひと【第16話】ネタバレ

この部屋ではなくなっていないため掃除のみで、遺品もほとんどありませんでした。

死に方を試行錯誤した結果自室では死ねなかったらしく、屋上から飛び降りて即死だったそうです。

現場には遺書はなかったのですが、ビールの空き缶と靴の横にマンガ雑誌が置いてあり、その掲載作には同じ様な自殺のシーンがありました。

飛び降りた先のマンションの敷地は、血と内臓が飛び散り悲惨な状況となっています。

正人「うわっ・・・・派手にやったなー・・・」

そう思いながら現場を見ていると、何かが落ちていることに気づきました。

遺体は警察が回収しますが、回収しきれないものもたまにあるのです。

それは脳みそのようにも見え、頭から落ちてきた拍子に出てきてしまったのだろうかと、背筋がぞっとします。

正人「とにかく片付けなきゃ・・・せ・・・せーの!」

そう気合いをいれて、その落ちているものを掴みます。

 

ちなみにそれを掴んだ感触は、ぷにゅぷにゅとしており死後時間もあまりたっていないので嫌な臭いもしません。ですがそう気持ちよく思えるものでもなく・・・正人は一心不乱に掃除を開始しました。

 

 

数時間後ようやく掃除が終わります。

正人の経験上、自殺で最もおおくみるのは首つりです。

今回のような飛び降りは、あまり見る機会はないそうです。

 

掃除が終わった帰り道、さすがの衝撃を思い出しながら運転していました。

正人「っていうか・・・最近自殺の掃除が多くなったな・・・本当・・・日本ってどうなっちゃうんだろ・・・」

いろいろと不安を感じてしまう正人ですが、以前の依頼現場の事を思いだしてしまいました。

 

それは不動産業者からの「入居者退去後の清掃依頼」でした。

部屋を案内してもらい、まだ私物が残っています。

その2DKのアパートは入居者が急に退去したらしく、今日は奥の部屋以外の見積もりをお願いされました。

すると背後から何かのニオイを感じ取ったのです。

その時正人はわずかに嗅ぎ慣れたニオイがしたことに気づきました。

それは「死体」のニオイで、疑問に思いながらニオイのする方に目をやると、奥の部屋に何かが見えました。

正人「あの部屋も見ていいですか?」

不動産業者は奥の部屋の荷物はウチが片付けるからと正人を止めようとしますが、見せてくださいと言いながら奥へと向かいます。

部屋のドアを開けると、そこには元住人が使っていたらしい布団が、たたまれて置かれていました。

正人「ちょっと確認させてください」

そう言って手袋をはめ、布団を確認し始める正人。

布団をめくってみると、血まみれの敷布団とガスボンベが出てきました。

正人「・・・あのー、これって通常の退去じゃないですよね・・?」

慌て始める不動産業者。

そのボンベはヘリウムガスで、パーティー用の風船を膨らませたり、吸うと声が変わることで有名ではありますが、単体だけで吸い続けると・・・酸素が肺に入っていかなくなり、肺の組織が破裂して塞栓を起したり、窒息してしまうこともある恐ろしいガスなのです。

おそらくこの部屋の元住人は、「ラクに死ねる方法」を探していたのでしょう。

ヘリウムガス中毒のおもな症状は吐き気と失神、脳が酸欠状態に陥りもうろうとするそうです。

ガスを一気に吸い込むことでい意識を失い、眠るように死ねると思ったのでしょう・・・。

しかし実際は運悪く、肺の動脈が破裂。

それは例えるなら血流で溺れる状態で、喀血が止まらなくなり・・・長い間苦しみ苦しんで、ようやく死に至ったのでしょう。

そのことを知った不動産業者は、揉み消そうとしたらしいのです。

正人「・・・これ、事故物件じゃないですか!?」

不動産業者「通報で病院には運ばれたそうで・・・やっぱり特殊清掃になりますかね・・・?」

正人はこんなにも血が出ていて、床自体にもにおいが残っているから当たり前だというのですが、悩んだ不動産業者は予算が厳しいから何とかならないかとお願いしてきました。

 

 

こちらの準備も使う薬品も変わってくるので、通常のルームクリーニングと特殊清掃では金額が違います。

不動産業者が事故物件であることを隠蔽することも珍しくはありません。

正人「今どきみんなネットで調べるからバレますって」

不動産業者「たしかに・・・そうですよね・・・」

正人「さすがにこういうことをされるとお受けできません。お役に立てずにすみません・・・」

そう頭を下げ、依頼を辞退しました。

 

帰ろうと車へ向かっていると、不動産業者が話しかけてきました。

不動産業社「やっぱこういう部屋って・・・お祓いとかしたほうがいいですか・・・?」

正人「ここはー。必要ないかな・・・あっ、一応盛り塩はした方がいいかも・・・」

不動産業は「そうですか・・・」と納得します。

正人「弱弱しいから悪いことはしないと思うので」

不動産業「え?」

この部屋が今貸し出されているかどうかは、わからないそうです・・・。

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不浄を拭うひと【第16話】感想

自殺での部屋清掃。本当に大変そうですよね。

それ以上に!!

事故物件であるにも関わらず、それを隠そうとする不動産会社があるのことに怒りを覚えます。

仕方がないのでしょうが・・・これで何か起きたらどうするんだ!って言いたくなりますよね(笑)

本当に部屋を借りるときは、いろいろと自分で調べてからの方が安心できそうです。

 

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