ミヤビが風俗嬢をやっていることを陰湿に否定し、説教を始めるお客さんの古谷。
はたしてこの局面をどうやってミヤビは乗り切るのでしょうか。
それでは、反撃の狼煙を上げる第2話です。
どうぞ。
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しかし!
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デリバリーシンデレラ-Repeat-【第2話】のあらすじ
「正直言ってこんな仕事キミにとってマイナスにしかならない」
「努力するだけ虚しいよ」
「もっとキミ自身と君を大切に思う人のこと考えてみたら?」
「すぐにでも辞めるべきだと思うよ?」
そんなことを延々と言い出した古谷。
デリバリーヘルスを読んでおきながら、風俗嬢に説教をし続けるという特殊なお客さんである彼を相手に少し参ってしまっているミヤビは一体どうやってこの状況を乗り越えるのでしょうか。
デリバリーシンデレラ-Repeat-【第2話】のネタバレ
ミヤビの目に涙がにじみました。
その顔をみた男はいやらしい笑顔を浮かべこう言い放ちます。
「…ああごめんね」
「泣かせるつもりはなかったんだよ」
「キミなりに色々頑張ってるんだよね…」
そういってなぐさめる古谷。
しかし、彼の一瞬見せた笑顔はそんなこと微塵も思っていないことが簡単にわかりました。
結局彼は風俗嬢をやっている女の子相手にマウントをとり、心を攻め、その泣き顔を見て楽しむという最低なハラスメント野郎だったのです。
しかし、ミヤビはナンバー1風俗嬢です。
ここから彼女の華麗な反撃が始まります。
「キスしてください」
その一言に動揺する男。
「アタシの事…想ってこんなに言ってくれる人古谷さんが初めてです」
「慰めて下さいますか…?」
男は内心悪態をつきます。
ミヤビを少女脳のバカ女だと思い、そんな考えの甘いこと言っているから風俗なんかに身を落とすのだと決めつけます。
結局彼はミヤビを心配してそんなことを言ったわけではないので、嬉しさよりもうざったらしさが前に出てしまったのです。
目を覚まさせてやる。
そういって彼は、軽くキスすると顔を赤面させてすぐに離れていってしまいます。
彼は実はろくに女性としたことがない、シャイで小心な男だったのです。
そんな彼は、ミヤビの純粋無垢で可愛らしい笑顔に主導権を握られて、あっという間にいやらしい雰囲気に引きづり込まれてしまいます。
「よかったらこのまま…しませんか?」
「えっ…!?す するって…」
もう彼は先ほどまでの冷静さを失い、彼女に手玉にされるただの男に成り下がっていました。
そして
「嫌…ですか」
彼女の魅力的な身体と小動物的可愛さに、体が勝手に彼女を求めてしまうのでした。
あれ、あれ、と思う間にあっという間に絡みついて、最後まで達してしまった男。
彼は恋する少年のようにこの日のことを引きづってしまうようになったのでした。
「嬢に説教する客か…たまにいるんだよね~」
「とてもお茶目な方でしたよ」
「そんなお客を前に泣けちゃうミヤビちゃんもプロだねーさすがうちのナンバー1!」
先ほどまで本気で古谷に感謝しているように見えたのはやはり演技で、風俗嬢としての彼女の本気が垣間見えたワンシーンだったようです。
「アタシの事を貴方はどう思いますか?」
山田雅美は読者である私たちに問いかけます。
「違う世界の生き物だと…そう思いますか?」
「貴方の記憶に少しでも残れたのならアタシは嬉しいです」
「もしまた必要になることがあればいつでもお招き下さいね」
デリバリーシンデレラ-Repeat-【第2話】の感想
いかがだったでしょうか。
デリバリーヘルスで行為をした後に説教をしてしまう男って、結構いるんじゃないでしょうか?
それはすっきりした後だし、煩悩が吹き飛んだ状態だから、まあ分かるんですよね、ギリギリ。
でも今回の古谷のように、自分が呼んでおいて最初から説教を食らわせる人って聞いたことがないですね。
本当に居たとしたら迷惑極まりないお客さんだと思います。
それが性癖だというのだから、救えません。
しかし、このナンバー1嬢のミヤビからしてみれば、それが性癖でそれが目的でそれしか考えていなかろうと、関係ないことなんですね。
彼女からしたら、自分と行為をすることでどこか歪んでしまった所や、寂しくて空いてしまった心とか、そういったものを埋めることこそが風俗嬢の仕事なのかもしれません。
そう考えると、彼女は古谷に言われたような、周りに引け目を感じたり、自分が汚らわしいものだとかは全く思っておらず、逆にすごく誇らしい気持ちで風俗嬢をやっているのだと思います。
最後にミヤビは私たちにこんな風に考えて仕事をしている風俗嬢はどうですかと問いてきます。
私はそういったサービスは一切使ったことが何のでわからないのですが、やはり笑顔で仕事が出来ている人のやることには、何かしらの魅力があると思います。
古谷が言ったような、こんなことでナンバー1になって恥ずかしくないのとかは一切思わず、ただすごいなぁ~と思うばかりです。
社会的には微妙な仕事なのかもしれませんが、性犯罪の低下にもつながる素晴らしい仕事だとも思っています。
もしこの話を読んだ人が少しでもいいイメージを風俗嬢にもってくれればいいですね。
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