誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のネタバレ・感想!良城との決別。それぞれの道へ

漫画「誰よりもつよく抱きしめて」はさがわ蓮先生の作品です。

父親から受け継いだ児童書専門店の店主である水島月菜は、絵本作家の夫・水島良城と結婚して8年。
優しい夫だが、潔癖症を患い月菜に触れることもできず、月菜は内心寂しさを募らせていた。

そんなある日、店を訪れた青年が携帯電話を置き忘れた。

着信音に持ち主からだと思った月菜が電話に出て聞いたのは、ある女からの別れ話だった──。
セックスレスの夫婦を通じて、結婚生活の意義を問う新堂冬樹の純愛小説をコミカライズした注目作!!

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誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のあらすじ・ネタバレ・感想

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誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のあらすじ

克麻のマンションにやってきた良城の姿を見て、驚愕する月菜。

良城「月ちゃん…本当にここにいたんだね」
月菜(よしくん…どうしてここが…?)

家に帰ったら月菜の姿がなく心配になって、早智子に連絡したら榎克麻のことを教えられて、克麻が勤めていたバーに住所を訊いて、ここにたどり着いたらしい。

 

月菜(離婚届を渡してきたのに、まだ私のこと心配してくれるのね)
克麻「月菜さん。荷物わかりましたか…」

鉢合せる良城と克麻。

克麻「水島さんとはきちんと話をしなければと思っていました。あなたも僕に訊きたいことがあるでしょう」

 

そう言って克麻は、良城にリビングへ上がるよう促すのだった。
気まずい三者面談が始まる…

誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のネタバレ

リビングには汚れたままの食器が。
発作を起こしかける良城に気づき、慌てて食器を片づける月菜。

克麻「水島さん、この度はこういう形になってしまってすみません。でも、僕は間違ったことはしていないつもりです」
良城「た…確かに僕と彼女はもめているけど…これは夫婦の問題であって…」
克麻「水島さんは月菜さんに離婚を申し出たんでしょ?なのに『夫婦』という言葉を使うなんて、フェアじゃないと思います」

良城を正論でやり込めた克麻は、更に言葉を紡ぐ。

 

克麻「水島さん。今あなたが座っているそのソファで、僕と月菜さんは一夜を共にしました」

まるっきり嘘ではないが、表現がオーバーだ。
弁解しようとする月菜を制して「僕と月菜さんは愛し合っています」と続ける。

 

面食らうも、月菜は何も言えなかった。

さんざん克麻の好意に甘えておきながらそれを否定して、この期に及んで良城によく思われたいのか?
そう思うと、克麻の言葉を否定することができなかったのだ。

 

さらに克麻は、来週2人でパリに発つことを宣言する。
「本当なの?」と月菜に問う良城に対して「あなたに聞き出す権利はない」という。

克麻「あなたは月菜さんから逃げた。今度はあなたが逃げられる番です」

 

そう。月菜が一番哀しかったのは、良城に遠ざけられたことだ。

 

俯く良城の視界に『空をしらないモジャ』の絵本が。
月菜が一緒にいるべきなのは、克麻なのかもしれない…
もう返す言葉もなく、リビングを出ていく良城。

 

月菜「よしくん、あ…あの…離婚届…サインしたら連絡するね…」
良城「ひとつだけ聞いていいかな。君と…彼が愛し合っているというのは、本当かい?」

ややあって、頷く月菜。

良城「…そう。分かったよ」

 

愛する人と暮らすのが幸せとは限らない。
愛し合っているからこそ、互いに無理をして苦しむ、
そんなのは幸せとはいえないと、気づいてしまった。

 

良城「じゃあ、元気でね」
月菜「…あなたも」

よしくん…さようなら。

――

早智子「在庫…帳簿…権利関係の書類は出来上がったわ。あとはオーナーを捜して…」

パリへ発つまで、あと数日。
月菜は早智子に手続きを任せて、書店を売却することにした。

父から継いだ店。良城と出会った場所。
こんなふうに手離すことになるなんて思ってもみなかった。

 

早智子「後悔してるんじゃないの?」
月菜「仕方ないわよ。お店を託せる人がいないんじゃ手離すしかないわ」
早智子「違うわよ。お店じゃなくてダンナのことよ!」

 

月菜には、早智子の言う事がよく分からなかった。
あんなに「克麻と付き合っちゃえ」と言ったくせに、今度は「ダンナに未練があるならやめなさい」とは、どういうことだろう。

 

早智子「克麻くんのことをダンナと同じくらい好きなんてのじゃダメよ。
ダンナより何倍も愛してるんじゃなかったら、パリに行くのはやめなさい。
じゃなきゃあなたも克麻くんも幸せになれないわ!」
月菜「私は…」

 

言葉に詰まる月菜。
その時、ドアベルが鳴り良城が姿を現す。
ここへ向かう途中で急に雨が降ってきたらしく、彼は全身びしょびしょだった。

早智子が帰ったあと、お互いの歩む道を言葉少なに語る2人。

 

月菜は書店を売却してパリに発つ。
良城は無事に合同カウンセリングを済ませ、千春に「月菜の代わりになりたい」と告白された。

良城「ここに来るのは久しぶりだから、なんか懐かしくなっちゃって。なんのために来たのか忘れてしまいそうだったよ」
月菜「そうね…」

 

――ここで離婚届を渡して、夫婦生活にピリオドを打つのだ。

 

離婚届を受け取って帰ろうとする良城だが…雨はいっそう勢いを増していた。
傘は1本しかないからと、良城を駅まで送ると申し出る月菜。

どしゃ降りの中、相合傘で見慣れた道を歩く2人。

 

月菜(2人で歩くのもこれが最後になる…今までずっと一緒に歩いてきたのに。私たちどこで離れてしまったんだろう)

歩道橋を登る途中、月菜は階段につまずいて、脱げた靴が水溜りに落ちてしまう。

 

月菜「よしくんっ!いいのよ、私が拾うから」

良城は月菜の制止も聞かずに階段を駆け下りて。
雨に濡れながら、水溜りに素手を突っ込んで…
いまの彼には耐えがたいことだろうに。
月菜を雨に濡らすまいと、靴を拾ってきてくれたのだ。

 

良城「僕はこれで行くよ。じゃあ」

ふと歩道橋を見上げると女性の姿があった。

良城「千春ちゃん…なんでここに…」

 

月菜に代わって、良城を支えようと申し出た村上千春の姿が。

千春「水島さんのことは私に任せてくださいっ、だから安心してくださいっ」
月菜「千春さん…よしくんを…良城さんを…よろしくお願いします」

――どしゃ降りの中、大粒の涙をこぼす月菜。

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誰よりもつよく抱きしめて【第8話】の感想

この人たち間が悪いわりに、やたらと勘は良いな!
「○○○さん、なんでここに!?」多すぎィ!
…というのは置いといて。

「小さいことでいいから、普段から良城がもっと愛情を見せてあげればよかったのにな」と思いました。

 

義母から庇ってくれた時や、2人の子供を作ろうとした時、とても喜んでたように
月菜は『よしくんに愛されてる』のを、もっと表現してほしかったのではないでしょうか。
(これは喜ばせといてドン底に落とす形になってしまいましたが…)

それだけに、良城が靴を拾ってくれた時の月菜の気持ちを想像してホロリときました。
そして千春の登場で感動が吹っ飛びました。

 

何?なんでアイツおるん?待伏せでもしてたん?
頭を下げる月菜を見下ろしながら「これで水島さんは私のモノよ」とかほくそ笑んでそう!

 

本作品は新堂冬樹先生の小説をコミカライズしたものです。
原作とはまた違った印象で物語を楽しめます。

まだ読んでない人は是非無料で読んでみてください!

まとめ

以上、誰よりもつよく抱きしめて【第8話】のネタバレを紹介しました。

この作品は月刊誌「ストーリーな女たちブラック」で連載されています。
残念ながらU-NEXTでは配信されていませんでしたが、FODで毎月第2木曜日に配信されます。

実際に絵も交えて読むとなお面白い作品なので、是非、下記の記事で紹介している無料で好きな漫画を読む方法からお試しください!

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