こんにちは!
『酔うと化け物になる父がつらい・・・』を読みました。
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『酔うと化け物になる父がつらい・・・』のあらすじ
幼い頃、夜寝ていると「たらいま~ へへへ~」とめちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。
それが人生最初の記憶・・・
次の記憶は、お花見で大声でがなる父を「はずかしいからやめてーっ」と必死で止めた。
思い出の父はいつも酔っぱらっている・・・
家族構成は、父・母・私と3つ下の妹と普通の家庭。
父は酔って座って寝ていて、グラグラしだしても絶対に頭をぶつけることがなく、面白がってティッシュの箱を置いてもぶつかりそうなギリギリでピタッと止まるのでした。
そして普通と違うのは、父が酒に弱かったことと母が宗教にハマっていたこと。
それから、休日は必ず父の友人が集まって麻雀をして家族団らんがなかったこと・・・
幼い時にプールにいく約束をしていても父は夜通し麻雀でお酒も入ってプールになんて連れて行ってくれず、布団に入って寝ようとしても「じゃら、じゃら」という音は朝まで鳴っていた。
母は仏壇に向かっての勤行を朝は30分・夜は1時間あげる。
とても子どもが座っていられる時間じゃないし、家の外まで聞こえるのが恥ずかしくて私はあったく付き合わなかった。
そんな“真理子”の家庭が崩壊していく・・・
『酔うと化け物になる父がつらい・・・』のネタバレと感想
シラフの父は無口でおとなしく、これみよがしの母のため息にも無視しかできない小心者。
だけど飲めばそのカケラも消え失せる・・・
そんな豹変がなんだか怖くて、私は喧嘩してる母を置き去りにして妹と2階によく逃げた。
逃亡先はお酒のでてこない夢の世界、マンガを描く時間だった。
母が隠れて泣いている時も「・・・正露丸のニオイで具合悪くなっちゃって」と下手すぎる嘘で無理に笑って見せる母に「気をつけてよ~」面倒くさいから気づかないふりして逃げた・・・
お酒も涙もない現実より明るく筋の通った夢の世界に。
だけど夜は困った、逃げ場がない・・・
確かに寝てたのにまるで超能力みたいに『そういう日』は目が覚める。
《ああ・・・今日は来る》そう思って緊張していると、足音は一回止まって階段でタバコをふかす。
そしていつもは隣の布団で寝るのに、「今日は一緒に寝ようか?」と母が誘い、私はたった今目が覚めた演技をする。
「裸で寝ると気持ちいいよ」と服を脱がされた。
一緒に寝るのがイヤだったわけじゃない、裸もおかしいとは思ってなかった。
ただ、背中越しに染みてくる濁流のような悲しみがイヤだった・・・
気づかないふりするのが大変だったから、今ならこの悲しみの正体はわかる・・・
私が物心ついてから父と母は『寝て』いない。
母が手術して退院してきたその日も父は麻雀をしていた。
父にとって母は愛する女ではなく、召使い・酔った時の介護人・・・
二日に一度は泥酔する父、顔を撫でられる夜、近所に響く勤行・・・
麻雀・麻雀・・・ 酒・酒・酒・・・
母の涙、週に一度は裸の母・・・
こんな日々は私が中2になるまで続いていた。
母は追いつめられ、私は手をこまねき、父はますます酒に弱く・・・
飲酒運転で車を燃やし、あと少しで我が家もろとも炎上だった。
ある日、母が『わがままでごめん さようなら』と書置きを残し居なくなった。
そして新幹線の駅のホームからの母からの電話で私は「返ってきて」とガムシャラに泣き訴えた・・・
翌朝、母は家にいた。
まるで何事もなかったように。
しかし数か月後、母は首を吊って死んだ・・・
私は捨てられてしまった。
それから父は酒をやめたが、長くは続かなかった・・・
私は23歳になり漫画家としてデビューしたものの、同い年の彼氏ができたが、その男も小説を書く酒飲みで気づくと父と似た人を選んでしまっていた。
常に酒を摂取し、気に入らない事があるとすぐ手を上げる彼氏・・・
歳をとり酒にますます弱くなっていく父・・・
そして病が父を蝕んだ・・・
弱った『化け物』を前に親子の関係が変化していく。
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まとめ
作者の菊池真理子さんとアルコール依存症の父との生活を描いたエッセイ漫画。
家族崩壊ノンフィクションコミックで、読んでいると感情移入してしまって読後は涙が止まらないこと間違いなしの作品です。
アルコール依存症で家庭が壊れてしまう、よく聞く話しですが体験談からなんともリアルです。
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