ピッコマのネット広告でも紹介されている作品です。
どこかで聞いたこと、ニュースで観た事件など、誰にでも実際起こりうることを淡々と綴ったこの作品は、オムニバス形式で一話完結の短編ストーリーです。読んだ後、少しゾッとする話もあります。
下記にあらすじ、感想、ネタバレを記載していきます。3話まではチケット無しで読めます。それ以降は「1日待てば\0」チケットで読むことができます。毎日続きが1話ずつ無料で読めますね。
遭遇第１話 駐車場【あらすじ・ネタバレ】
ある男性がいます。マンションの駐車場で、彼女でしょうか？奥さんでしょうか？車のロックを忘れたようで、自身の車のところへ文句を言いながら向かっています。
さらに途中で犬の糞を踏み、余計イライラしています。
自身の車を確認すると、前の左ライトのところがぶつけたのかへこんでいます。それを見て、彼女？へ電話をかけます。
どこでぶつけたのか確認を取ると、ぶつけていないとの返事が返ってきます。おかしいと思い、駐車場の周りを確認しますが、監視カメラもないため、車のドライブレコーダーで誰の仕業かを確認するため運転席へ座り、視聴し始めます。
再生すると、「ガンっ」と大きな音で車を閉める音から始まります。女性が歩いていくのが映っています。これが彼女でしょうか。
女性が去ったあと、一人の中年のおじさんが歩いてきます。その後ろからマスクをし、キャップを被りさらにパーカーのフードを被った黒づくめの男が現れます。するとその男が、中年男性の後頭部を鈍器なようなもので勢いよく殴ります。
驚いて映像を見ていると、倒れる中年男性を何度も殴る映像が続きます。さらに、黒づくめの男は、男性の所有している車をのぞき込み、鍵がかかっていないことを確認したのでしょう。その車の後部席へ乗り込んでいます。
その後、男性が文句をいいながら自身の車の運転席へ乗り込む映像が流れます。そこまで映像を確認した男性は、車の中で黒づくめの男と目が合い…
遭遇1話の感想
この後この男性はどうなってしまうのでしょうか。想像しただけでゾッとします。自分がもし、この男性であれば怖くて、映像を最後まで観ずに止めてしまうかもしれません。そしてすぐさま車から降り、無理でも走って逃げようとすると思います。その前に、体がすくんで捕まってしまう可能性が高いですがね。
遭遇第２話 嘘【あらすじ・ネタバレ】
ある中年男性がいます。妻からの連絡を確認し、家に帰宅するところです。
男性は妻へ「いい加減やめにしないか。もう勘弁してくれ…」と送っており、妻からは「何時にお帰り(^0^)？ 今日は何の日かちゃんとわかるよね？ 待ってま～す♥」と夫婦仲は冷めきっているようです。
男性は絶対嘘だと思いながらエルベーターへ乗っています。
さらに男性は数十年共に暮らした夫婦の勘というものなのか、妻が嘘をつく時すぐにわかるそうで、嘘だということを確信し家につきます。
家につくと妻は明るく、「あなたー？帰ったの？」「お帰りなさーい。すぐ出来るから少しだけ待っててくださいね」と台所で晩御飯の支度をしています。
ただ、男性は妻に対し、老いぼれの醜い女と思い、離婚したがっています。食事の支度を待っている間、男性は妻とのことを考えています。
最初から嫌っていたわけではなく、大恋愛の末に結婚し、若いころの妻は、艶のある髪、透き通る様な肌、小柄だがバランスのとれた体系、財力と今と比べ大変魅力的だったようです。出会った当初は女社長でしたが、不況の影響をうけ倒産し、それをきっかけに妻は変わってしまいました。
温厚で控えめな性格は、ヒステリックで攻撃的になり、他人の話には耳も貸さない頑固な女となってしまったと男性は感じています。
口を開けば嘘ばかり言うようになり、喧嘩が絶えなくなりお互いの不仲が長引くと妻は謝ることも、譲ることも、何か言うことも無くなりました。今週も激しい言い争いの後冷戦が続いていましたが、今日突然態度が変わりました。
カレンダーを見ると、今日の日付に塗りつぶした跡が。
男性はそれを見て、結婚記念日かな？と思います。ようやく自分の過ちに気づき、変わるべきだと思ったのか。しかし時すでに遅しだと思っています。
男性は妻のことが吐き気がするくらい嫌いで、この女のことを愛していたかも今になっては疑わしい程に嫌っています。妻は、そんな夫に「お疲れ様。いつも大変よね」と労いの言葉をかけますが、夫はその言葉も、そんな事一度も思ったことはないはずだと疑っています。
妻はさらに、今まで自分が間違っていたと。怒ってばかりでごめんなさいと謝ります。
一度自分が今までどんなだったかを考えてみたら、全部自分が間違っていたと。ヒステリック過ぎたと反省し、許してもらえるか夫に話します。夫が何も言わないことで、許してもらえたって思ってもいいよね？あなたのこと愛してるのと付け加えます。夫はその言葉に虫酸が走っています。
夫は、他の女性を愛しているようです。若くて綺麗で純粋な、美咲という女性です。
妻と喧嘩が絶えなくなった後に、職場の派遣社員として入った彼女と出会い惹かれました。デスクが隣で付き合うようになるにはそう時間はかからず、相性という相性が最高だと男性は思っています。
男性は今日、妻に離婚届を突き付け、そのあと美咲に会いに行くというメールを美咲宛てに作成していました。ふと、机の上を見ると「プレゼント」と書かれた箱が置いています。それを見て夫はこっちも離婚届というプレゼントを準備していると思っています。
作成したメールを美咲へ送信します。今日が終われば、記念日はもう二度とこないと思いながら。すると、「ピロリン♪」との音がします。
どこから？え、箱から？と男性は驚きます。恐る恐る箱を開けるとそこには、美咲の首が。
すると妻が、「なんか急にうちに来たのよ。もうあなたが私のこと好きじゃないとかなんとか言うから。変よねぇ、私たちこんなに愛し合っているのに」と言いながら夫の元へ行きます。
「あなた私しかいないって言ってたじゃないねぇ？」
と言いながら手には包丁を持っています。「絶対別れたりなんかしないんだから。たとえどちらかが死んだとしても…ね」と。夫は妻を見ながら、この瞬間この女が嘘をついていないことをわかっていると…
遭遇2話の感想
夫の考えが主体となっているストーリーです。まさにタイトルは嘘がピッタリですね。女は怖いです。いかに愛情がなくても、浮気はダメだと思います。浮気相手の女性にも迷惑をかけますし、もちろん妻からも恨みを買いますし。結果的に充分過ぎる罰を受けることになりそうですね。
遭遇第３話 犬小屋【あらすじ・ネタバレ】
ある若い女性が夜遅くに一人暮らしの家に帰っています。夜道を電話しながら、串にささった唐揚げのようなものを食べながら帰っています。電話の相手は上司でしょうか。職場の飲み会の帰りのようです。
家につき、電話を切ります。おもちという大型犬を飼っているようで、犬小屋の前に行きますが、寝ているのか姿を見せません。名前を呼びますが、返事もありません。
空の餌箱に食べかけの串の唐揚げを入れます。スーツのシャツを脱ぎ、ベッドで横になっていると、おもちが餌箱の中の御飯に気づいたのか、空になっており、犬小屋から音がします。それから、母親から電話がかかってきます。
母親に電話で、酔っていることに気づき、飲んできたこと、夜遅くに帰ってきたことを心配されています。ただ、娘は能天気で気にも留めていない様子。遅くに帰ってきて犬の面倒を見ないことが可哀そうだと怒られています。
散歩行こうとしたがらないし、週に1、2回は散歩にいってるし、すごい人見知りだし自分の事を飼い主だと分かってないかもと母に弁解しています。母は、面倒を見ないから飼い主だと分かってもらえないんじゃないかと、散歩に行きたがらないのは私が連れてった後だからだと。娘は、母が散歩に連れてっていることを知らず、驚いています。
母は、犬が一人でいるのが可哀そうで、ついでに掃除もしていると答えます。娘は、今日も来た？片付いているからと。母は呆れたようにちゃんと面倒見なさいと話している奥で、ワンワン！と犬の鳴き声が聞こえます。
お母さんも犬飼い始めた？と娘は聞きますが、母は、帰りが遅かったから散歩がてらにおもちを連れてきたと。どうりでうちが静かだと、と娘は答え、はっとし、空になった餌箱を見ます。母は喋り続けていますが、娘は犬小屋の方を見て固まっています。
遭遇3話の感想
あの御飯を食べたのは一体何なんでしょう。女の一人暮らしはやはり注意が必要ですね。ただ、大型犬とはいえ飼っている犬の犬小屋に入るのは、入りにくいし、出にくいし何より汚いとは思うのですが。この女性が無事にいてくれることを願いますね。ストーカーとかの可能性も考えられますね。恐ろしい世の中です。
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