金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】の最新話ネタバレ・感想!「私がやったに決まってるじゃありませんか」

漫画「金瓶梅」は竹崎真実先生の作品です。

夫を亡き者にし、薬商の資産家・西門慶の第5夫人となった藩金蓮。
旦那様の寵愛を巡って他の夫人たちと、はたまた夫人の座を狙う女たちと熾烈なバトルを繰り広げるドロドロの愛憎ストーリー!

★前回までのあらすじ★
千戸(警察)である慈生は、数々の迷宮入り事件に悩まされていた。

ある者は顔面を潰され、ある者は首を落とされて頭骨を砕いてばら撒かれ。
新しく見つかったなきがらは、花の種を埋め込まれ苗床にされて…どれも若い女性を狙った陰惨な事件だ。

そんな折、新妻・澄清の詩が気にかかった。
『私の口に花を咲かせ 胸に花を咲かせ 私の体に花を咲かせ 私を花で埋め尽くしておくれ』

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金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】のあらすじ・ネタバレ・感想

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金瓶梅のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください!

金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】のあらすじ

慈生は適当に理由をつけ、澄清の詩集を見せてもらった。

 

『花が散って枯れた枝だけが残るように 老いた鳥が歌わなくなるように 楽しみは去ってしまった』
『あなたの顔を消してしまおう 明日から寂しくないように』
『白椿 首から手折る 花弁を散らす 愛しい人の骨のように』
『私の口に花を咲かせ 胸に花を咲かせ 私の体に花を咲かせ 私を花で埋め尽くしておくれ』

 

顔面をそぎ取られた女性。
首を落とされ、頭の骨を粉々にされ床にばら撒かれた女性。
なきがらに種子を植え付けられ、無数の花に埋もれた女性…
澄清の詩は、被害者のようすを彷彿とさせる。

 

慈生(まさか…偶然だ、考え過ぎだ)

金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】のネタバレ

金蓮・嬌児・雪娥は、四阿に集まっておしゃべりをしていた。
次の詩会のお題は「私の宝物」。
3人はなかなか筆が進まず、ダルそうにしていた。なお玉楼は、引きこもって詩の執筆中だ。

ふと金蓮は、慈生が廊下を歩いているのを見かけた。

 

金蓮「お久しぶりです」
慈生「!!あわわ…」

金蓮「慈生さまは私の目がダメでしたわね。こうして顔を隠しますからお逃げにならないで」
慈生「ああ(キリッ」
金蓮(単純!!)

 

金蓮はからかい交じりに慈生にアドバイスした。
澄清は自分と同じ、ひとを破滅に導く「妖しい目」をしている。
もし直視できないなら手鏡でこっそりご覧になってみて。

そう言われて、慈生は考えた。
澄清は月娘に顔立ちが似ている。
そのことばかりが気になって、女として見たことがなかった…いや『見ようとしていなかった』。

 

慈生「ありがとう!失礼する!!」
金蓮(さぁてどうなるかしら。あなたは「あの目を持つ女」を添い遂げることができるかしら)

 

――

 

慈生「しまったぁ」

 

慈生はわざと事件の書類をばら撒いて、澄清の気を引いた。

 

澄清「これは…」
慈生「担当している事件の調書なんだが全部迷宮入りで…残酷な事件だ。絵図も入っているし見ない方がいい」
澄清「大丈夫ですわ。旦那様のお仕事ですもの」

 

苗床になった女性のなきがらの絵図を見て、澄清は詩を口ずさんだ。
『愛しい人から便りが届く 大事に育んだ花の種が 胸を突き破って咲きました――と』

 

慈生「……いい詩だね、また心が動いたのかい?」
澄清「はい。とても、心が動かされました」

 

慈生は手鏡越しに、澄清の目を見た。
奈落のように深い、計り知れぬ狂気を湛えた目を。

しかも今回の詩は、以前の詩の続きのように聞こえる…
まるで種を植えたものが花が咲いたのを知って喜ぶように。

あの凄惨な事件を起こしたのは澄清だというのか?
ありえないとは思うが、もしも彼女が道を外した行いをしているなら、正さねばならない。

 

――

 

そして数日が過ぎ
澄清はため息をついていた。
今日の六花の回でお披露目する詩の出来が芳しくなくて、気が重いのだ。
西門家に行こうと道を歩いていると、談笑している少女が目に入った。
若くて気のよさそうな少女を見て、澄清の心が大いに揺れた。

 

――

 

西門家、六花の会

遅れてやってきた澄清は、やけに興奮した面持ちで席に着いた。
2つ用意したうち披露した詩は
『あなたの声が嵐のようにうねる時 あなたの目が私を見るためだけに開かれる時 私はあなたの姿を宝物にする』

 

金蓮「冥界公主さんの詩はいつも独特で激しいわ、もう1つも聞かせてくださいな」
澄清「やっぱりこちらはやめておきます…出来も良くないし、何より冥界公主らしくないので」
嬌児「謙遜しなくていいのよ。書いてあるんでしょ、見せて」

 

そこに書いてあったもう1つ詩のは――

 

金蓮「こういう詩をお作りになるなら、号を変えた方がよろしいのでは?」
澄清「…いいえ。私は冥界公主として詩を作りたいのです」

 

六花の回がお開きになる頃、慈生が澄清を迎えに来た。

 

――

 

澄清「驚きましたわ、迎えに来て下さるなんて」
慈生「一緒に散歩をしようと思ってね。今日はどんな詩を作ったんだい、聞かせてくれないか」
澄清「旦那様、この道はいやです。他を通りましょう」

 

ある裏路地に差し掛かると、澄清はしきりに道を変えたがった。
慈生はそんな妻を真っ直ぐに見つめ、ある建屋に向かった。

 

慈生「今日おまえを尾行して、おまえが見知らぬ少女とここに入るのを見た」

 

荒れ放題の部屋。部屋中に飛び散った血痕。
ここでどんなことをしていたのかは、想像に難くない。

 

慈生「ここにいた少女は助けたよ。おまえの詩とそっくりな状況だった…偶然かもしれないが、どう思う?」
澄清「『どう思う』って――そんなの、私がやったに決まってるじゃありませんか。」

 

澄清はあっさり白状し、ケラケラ笑った。

 

澄清「一生バレないと思っていました。だって私は生真面目な千戸の妻ですもの、誰からも疑われないはずだと」

 

そしてさらに、こう続けた。
自分は、昔から女の子の命を奪うのが好きだった。
そうすると心が動いて、いい詩が作れるのだ。
それが楽しくて楽しくて…いけないことだと知っていながら、楽しくてやめられないのだ。

 

澄清「自分では止められないの、どうしようもないの!!」
慈生「私が止める!!罪を償うんだ。お前は私の妻だ、一緒に罰を受けよう」

 

夫の真摯な眼差しに打たれ、澄清は罪を償おうと思った。

 

澄清「――私の心をいたずらに震わす罪深い舌よ 引き抜いて戌に食べさせよう」
慈生「澄清!!」

 

引き留めたが遅く、澄清は自分の舌を噛み切ってしまう。

自分に呼びかける夫の声。
自分だけに向けられた夫の瞳――
血泡が喉を塞ぎ、薄れゆく意識の中で、澄清は満足そうに笑った。

 

『あなたの熱い血潮がしぶきを上げる時 あなたの声が嵐のようにうねる時 あなたの目が私を見るためだけに開かれる時 私はあなたの姿を宝物にする』

 

――

 

澄清は表向きは病気で亡くなったことになった。
冥界公主のもう1つの詩はなかったことになった。

 

『私の中の小さな瞳 小さな手 小さな足 雪の積もる頃にあなたの声を聞く 私はあなたに「宝」の名をつける』

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金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】の感想

マザコン祥明ちゃん、潔癖症の干しエイ夫人、育児放棄の菊軒&功二児、サイコ澄清(new)
前から金瓶梅の登場人物はヤバイ人ばっかですが、ここんとこヤバみがすごいです(語彙力…)

冥界公主さんの最後の詩、赤ちゃんができてて冬に生まれる予定だったんですね。
もし生まれたとして、その子が女の子だったら…やっぱり詩のネタにしたくて手にかけちゃったりするのかな。

サイコパスの人は自分の罪を自慢したくなっちゃうとかいいますが、澄清の場合は詩で表現することで達成感を得ていたのかなーとも思いました。

あと「美味老農」とか「金銀珠豊」とか、ペンネームで呼び合う奥様が面白かったです。
初期の頃の蹴落としあいと比べて読んでみると、いまの西門家のほのぼの感は感慨深いものがありますね。

まだ読んでない方は、ぜひご覧になってください!

まとめ

以上、金瓶梅 まんがグリム童話【7月号】のネタバレを紹介しました。
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