こんにちは!
『幽麗塔』を読みました。幽霊塔ではなく幽麗塔なんですね。
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百数十年もの間動かなかった時計が2年前の夜、ただ一度だけ動いたことがある。
藤宮たつ(60)が養女・麗子(23)に惨殺された夜のことである。
そして事件後、麗子も神戸港で遺体となっていたのだった。
昭和29年、神戸。
部屋代を滞納していたカストリ雑誌(※大衆向けのエログロ雑誌)を好む青年・天野太一はお金を稼ぐために外を出歩くことになった。
その途中、かつての同級生でマドンナ的存在であった花園とお金持ちの三村と出会い、二人は結婚することを聞かされる。
二人が去った後、突然スーツを着た男・テツオから声をかけられ、車で幽霊塔に連れていかれる。
しかし幽霊塔に入ると天野は後ろから襲われ、気づくとなんと時計台に縛られていたのだった。
時計の針によって殺されるところにテツオが現れ助かりますが、この時計塔を動かせるのは老婆と養女の2人だけであるはずのため、警察に目をつけられたくないテツオは巨大な金庫であるこの幽霊塔の謎を解くため天野を味方につけるのでした。
天野が戻ると家と所有物が全て燃えており、天野はしばらくテツオの家に住むことになります。
天野はお金を稼ぐため丸部沙都子にひき逃げを装わせて検事である父親の道九郎に会い、道九郎に雇ってもらうことに成功します。
後日、お金が欲しかった花園は幽霊塔に入ってしまい何者かによって無残にも時計塔にはりつけにされ殺されてしまい事件として捜索が開始されることになるのでした。
気になるネタバレと感想はこちらの記事をどうぞ
関連記事のIDを正しく入力してください幽霊塔とは違うの?
幽霊塔ではなく幽麗塔というタイトルですが、実は幽霊塔という小説もありました。
アリス・マリエル・ウィリアムソンの小説『灰色の女』を基にした黒岩涙香の翻案長編小説、さらにそれを江戸川乱歩がリライトしたものです。
他にも数名がリライトしている人気の作品であるといえます。
こちらも舞台は古い屋敷で迷路の奥に隠された宝を巡って繰り広げられる探偵小説と漫画が似通った設定ですね。
登場人物や設定が多少違うようですが時計塔がキーワードになっているところは一緒のようです。
こちらも時間があれば読んでみたいと思います!
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